ご参考資料 2016年6月22日 トルコの 翌日物貸出金利の引き下げについて ポイント① 翌日物貸出金利を9%に引き下げ トルコ中央銀行は6月21日の金融政策決定会合で、市 場予想通り、市場金利の上限となる翌日物貸出金利を 9.5%から9%に引き下げました。主要政策金利である1週 間物レポレートは7.5%に、市場金利の下限となる翌日物 借入金利は7.25%に、それぞれ据え置きました。 翌日物貸出金利の引き下げは4会合連続となります。政 策金利のコリドー幅(上限金利と下限金利の差)は、導 入以来最小となりました。 図1:政策金利の推移 (%) 16 期間:2013年12月31日~2016年6月21日、日次 12 8 市場金利※ 1週間物レポレート 翌日物借入金利 翌日物貸出金利 4 ※市場金利は銀行間翌日物金利 0 13/12 14/6 14/12 15/6 15/12 ポイント② ショックへの経済の耐性の強まりが背景 今回の翌日物貸出金利の引き下げ決定について、同中 銀は、前会合と同様、これまで実施してきた政策により、外 的ショックに対する同国経済の耐性が強まっていることなどを 理由として挙げています。3つある政策金利を最終的に一 本化していく「単純化」を計画に沿って、引き続き進めていく としています。また、今回の会合に先立って、同国のエルドア ン大統領が投資拡大のためには低金利が望ましいと発言 していました。 5月の消費者物価指数上昇率は前年同月比で6.58% となり、前月と同程度となりました。同中銀の目標とする 5%を依然として上回っていますが、非加工食品価格の落 ち着きやコアインフレ率のトレンドの改善などにより、ここ数ヵ 月、伸び率の低下が続いています。 ポイント③ トルコリラは対米ドルで小幅な値動き 6月21日の外国為替市場(ニューヨーク時間17時頃) では、トルコリラは対米ドルで前日比0.1%程度のトルコリラ 安、対円で同0.6%程度のトルコリラ高となりました。 米国が早期追加利上げに対して慎重な姿勢を示してい る中、英国のEU(欧州連合)離脱を巡る国民投票を控 えていることなどから、トルコリラは対米ドルで小幅な値動きと なりました。 重要 イベント 7月4日 消費者物価指数(6月) 7月14日 経常収支(5月) 7月19日 金融政策発表 (年/月) 図2:消費者物価指数(前年同月比)の推移 (%) 10 期間:2013年12月~2016年5月、月次 9 8 7 6 13/12 14/6 14/12 15/6 15/12 (年/月) 図3:為替レートの推移 期間:2013年12月31日~2016年6月21日、日次 (円/トルコリラ) (トルコリラ/米ドル) 60 1.5 対円(左軸) 対米ドル(右軸、逆メモリ) 50 40 2.0 2.5 トルコリラ高 30 3.0 20 13/12 トルコリラ安 14/6 14/12 15/6 15/12 3.5 (年/月) (出所)Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成 当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を⽬的として野村アセットマネジメントが作成したご参考資料です。投資勧誘を⽬的とした 資料ではありません。当資料は市場全般の推奨や証券市場等の動向の上昇または下落を⽰唆するものではありません。当資料は信頼で きると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に⽰された意⾒等は、 当資料作成⽇現在の当社の⾒解であり、事前の連絡なしに変更される事があります。なお、当資料中のいかなる内容も将来の投資収益 を⽰唆ないし保証するものではありません。投資に関する決定は、お客様ご⾃⾝でご判断なさるようお願いいたします。投資信託のお申込 みにあたっては、販売会社よりお渡しします投資信託説明書(交付⽬論⾒書)の内容を必ずご確認のうえ、ご⾃⾝でご判断ください。 1
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