ご参考資料 2016年3月25日トルコの翌日物貸出金利の引き下げについてポイント① 翌日物貸出金利を10.5％に引き下げトルコ中央銀行は3月24日の金融政策決定会合で、市場予想に反して、市場金利の上限となる翌日物貸出金利を10.75％から10.5％に引き下げました。主要政策金利である1週間物レポレートは7.5％に、市場金利の下限となる翌日物借入金利は7.25％に、それぞれ据え置きました。これにより、政策金利のコリドー（上限金利と下限金利の幅）が縮小しました。同中銀は声明で、先に打ち出した、３つある政策金利を最終的に一本化していく「単純化」を開始することを決めたとし、今回の翌日物貸出金利の引き下げは単純化に向けた最初の一歩であると説明しました。ポイント② 低金利を望む政府に配慮図1：政策金利の推移（％） 16 12 8 4 ※市場金利は銀行間翌日物金利 0 13/12 14/6 14/12 9 声明では、今後の金融政策の決定はインフレ見通し次第とし、金融引き締めスタンスは維持されるだろうとしました。しかし、市場には追加金融緩和が継続されるとの見方があります。 6 13/12 3月24日の外国為替市場（ニューヨーク時間17時頃）では、トルコリラは対米ドルで前日比0.1％程度、対円で同 0.6％程度のトルコリラ高となりました。 1週間物レポレート翌日物借入金利翌日物貸出金利市場金利※ 15/6 15/12 （年/月）図2：消費者物価指数（前年同月比）の推移（％） 10 今回の翌日物貸出金利の引き下げ決定の背景には、最近のグローバル市場の変動が幾分緩和したことなどがあります。また、トルコのエルドアン大統領は、景気テコ入れのために消費や建設投資の刺激を優先しており、政府の利下げ圧力が高まったことなども背景にあります。ポイント③ トルコリラは上昇期間：2013年12月31日～2016年3月24日、日次期間：2013年12月～2016年2月、月次 8 7 14/6 14/12 15/6 15/12 （年/月）図3：為替レートの推移期間：2013年12月31日～2016年3月24日、日次（円/トルコリラ）（トルコリラ/米ドル） 60 1.5 50 2.0 40 2.5 トルコリラ高 30 20 13/12 重要イベント 3月31日 GDP（国内総生産、10-12月期） 4月4日トルコリラ安 14/6 対円（左軸）対米ドル（右軸、逆メモリ） 14/12 15/6 3.0 3.5 15/12（年/月）（出所）Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成消費者物価指数（3月） 4月20日金融政策発表当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を⽬的として野村アセットマネジメントが作成したご参考資料です。投資勧誘を⽬的とした資料ではありません。当資料は市場全般の推奨や証券市場等の動向の上昇または下落を⽰唆するものではありません。当資料は信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に⽰された意⾒等は、当資料作成⽇現在の当社の⾒解であり、事前の連絡なしに変更される事があります。なお、当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を⽰唆ないし保証するものではありません。投資に関する決定は、お客様ご⾃⾝でご判断なさるようお願いいたします。投資信託のお申込みにあたっては、販売会社よりお渡しします投資信託説明書（交付⽬論⾒書）の内容を必ずご確認のうえ、ご⾃⾝でご判断ください。 1