インドネシアの政策金利引き下げについて

ご参考資料
2016年1月15日
インドネシアの政策金利引き下げについて
ポイント① 政策金利を7.25%に引き下げ
1月14日、インドネシア中央銀行は金融政策決定会合
において、政策金利を0.25%引き下げ、年率7.25%とす
ることを決定しました。利下げは2015年2月以来となります。
同中銀は、前回までの金融政策決定会合で金融緩和
の余地があることを示していたことなどから、市場の大半は今
回の利下げを予想していました。
ポイント② 景気減速への対応を優先
図1:政策金利の推移
(%)
8.0
7.5
7.0
6.5
6.0
今回の決定の背景には、インフレ率の鈍化などを受けて
利下げ余地がある状況下で、同国の経済成長が減速して
いることがあります。
12月のインフレ率は前年同月比+3.35%と、約6年ぶり
の低水準となり、同中銀のインフレターゲットのレンジである
3-5%内に収まっています。また、2015年のGDP(国内
総 生 産 ) 成 長 率 に つ い て 、 同 中 銀 は 前 年 比 + 4.75.1%との見通しを示していますが、市場参加者は同中銀
の予想レンジの下限近くとなる前年比+4.83%と予想して
います。これは2009年以来の低水準となります。
加えて、足元で中国株や商品市況の急落などを受けて
世界的にリスク資産が売られるなか、インドネシアルピアは相
対的に堅調さを維持していることも、同中銀が通貨下落リ
スクよりも景気減速への対応を優先する一因となったとみら
れます。
ポイント③ インドネシアルピアは対米ドルで横ばい
1月14日の外国為替市場(ニューヨーク時間17時頃)
では、対米ドルで前日比ほぼ横ばい、対円で同0.4%程
度のインドネシアルピア高となりました。
今後の金融政策について、同中銀は声明でマクロ経済
と金融システムの安定性を維持しつつ、内外の経済動向を
考慮して追加利下げが必要かどうかを見極めるとの方針を
示しています。市場では、追加利下げを予想する声もありま
す。
期間:2014年1月1日~2016年1月14日、日次
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
図2:消費者物価指数(前年同月比)の推移
(%)
10
期間:2013年12月~2015年12月、月次
8
6
4
2
13/12
14/12
14/6
15/6
15/12
(年/月)
図3:為替レートの推移
期間:2013年12月31日~2016年1月14日、日次
(円/100インドネシアルピア)
(インドネシアルピア/米ドル)
1.1
11,000
ルピア高
12,000
1.0
ルピア安
0.9
0.8
13,000
14,000
対円(左軸)
対米ドル(右軸、逆目盛)
0.7
13/12
14/6
14/12
15/6
15,000
15/12
(年/月)
(出所)Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成
重要
イベント
2月1日
消費者物価指数(1月)
2月1日
年間GDP成長率 (2015年)
2月18日
金融政策発表
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