材料力学演習 2016 課題⑧: 第 2 回確認テスト 1. 【不静定問題】 図⑧-1 に示すように,断面形状は円形で,直径が 3d0 から d 0 まで連続的に変化する長さ l の棒が剛体壁 に挟まれ,この棒の左端から l / 2 の位置 Bに左向き荷重 3P が負荷されている。以下の問に答えよ。ただし, ヤング率は E とする。 (1) A 点,C 点からの反力をそれぞれ RA , R C として,フリーボディダイアグラムを描け。また,力の つり合い式を示せ。 (2) 反力 RA , R C を用いて,AB 間,BC 間の伸び A B , B C を求めよ。 (3) 反力 RA , R C を求めよ。 (4) AB 間,BC 間のそれぞれの応力 A B , B C を P を用いて表し, 最大応力が生じる位置とその大 きさを求めよ。 (5) C’ l A B l/2 C P 500 kN , l 10 m のとき,この 棒を安全に使うための C 点の直 3P 3d0 d0 d 径 d 0 を求めよ。ただし,安全率を S 3とせよ。また,棒の材質は低 x C’ 炭 素 鋼 で あ り , ヤ ン グ 率 E 206 GPa , 引 張 及 び 圧 縮 に 対する基準強さは B 330 MPa C’-C’断面 図⑧-1 剛体壁に挟まれた直径が変化する丸棒 とする。 2. 【不静定問題】 図⑧-2 に示すように,高さ 2l の棒 2 本と高さ l の棒 1 本で剛体板を支え,剛体板には圧縮荷重 P が負荷さ れている。以下の問に答えよ。ただし,ヤング率 E ,断面積 A は 3 本の棒ともに同じである。 (1) 各棒に作用する荷重を左からそれぞれ PA , PB , PC の 引張荷重と仮定し,剛体板に関するフリーボディダイア P グラムを描け。 2a (2) 力のつり合い式とモーメントのつり合い式を示せ。モー A メントのつり合い式は,どの点回りかも示せ。 B (3) 各棒のそれぞれの伸び A , B , C を PA , PB , PC を 用いて表し,板 ABC が剛体であることから,伸び A , B , C の間に成立する関係を示せ。 a C l 2l E, A (4) 各棒に作用する荷重 PA , PB , PC を求めよ。 (5) A 50 mm 2 , l 10 m のとき,安全率を S 3 として安 全に負荷できる最大圧縮荷重 Pm ax を求めよ。ただし, 棒は低炭素鋼で,ヤング率は E 206 GPa ,圧縮に対 する基準強さを B 330 MPa とする。 図⑧-2 非対称に 3 本の棒で支えられた 圧縮荷重が負荷された剛体板 3. 【物体力(自重)】 図⑧-3 に示すように,断面積 A ,長さ l の真直ぐ棒が剛体の天井から吊り下げられ下端に引張荷重が 負荷されている。ただし,丁度真ん中から上下 AB 間,BC 間のそれぞれの密度 ,ヤング率 E が異 なるとする。また,天井から下向きに x 座標を取るとする。自重を考慮して,以下の問に答えよ。なお,重 力加速度は g 9.801 m /s 2 とする。 (1) フリーボディダイアグラムを描き,力のつり合い式を示せ。 (2) AB 間の任意の位置 x の仮想断面の内力 Q1 ( x ) と BC 間の任 A 意の位置 x の仮想断面の内力 Q 2 ( x ) を求めよ。 l/2 (3) 最大応力が生じる位置とその大きさを求めよ。 E1 l (4) 全体の変形量を求めよ。 B (5) 断面積 A 25 cm ,長さ l 2 m とする。また,上部はアルミニ 2 E2 ウム,下部は低炭素鋼とし,密度,ヤング率はそれぞれ 1 2 .7 1 1 0 k g /m 3 , E1 69 GPa , 2 7.86 10 kg/m 3 3 C x A 3 E 2 206 GPa である。安全率を S 3とし,アルミニウムと低炭 P 素鋼の基準強さをそれぞれ B1 167 MPa , B 2 330 M Pa と 図⑧-3 2 種の材料から成る真直ぐ する。安全に負荷できる設計最大荷重 Pm ax を求めよ。 棒の自重の考慮 4. 【物体力(遠心力)】 図⑧-4 に示すような直径 dの丸棒とその丸棒に内接する正方形断面棒から成る長さ 6a の段付き棒が角速 度 で回転している。この場合の物体力としての遠心力を考える。OA 間,AB 間で区間を分け,それぞれの物 体力を q1 ( x ) dx , q 2 ( x ) dx で表し, x x の位置のそれぞれの区間の内力 Q1 ( x ) Q1 ( x ) Q1 (0) q1 ( ) d 0 (4.1) , Q 2 ( x ) は次式で表されると考える。 x Q2 ( x ) Q2 ( a ) q2 ( ) d (4.2) a 上記の式を元に,以下の問に答えよ。ただし,密度 ,ヤング率 E とせよ。 (1) 式(4.2)について,AB 間の q 2 を求め, x 3a の境界条件から Q 2 ( a ) を求めよ。 (2) 式(4.1)について,OA 間の q 1 を求め, x a の仮想断面に働く力の条件から Q 1 (0 ) を求めよ。 (3) 全体の伸び を求めよ。 (4) 回 転 数 N 600 rpm , 長 さ a 25 cm , 直 径 d 5 cm の時,全体の伸び を求めよ。材質は A O B 低炭素 鋼で あり,ヤン グ 率 E 206 GPa ,密度 7 .8 6 1 0 3 k g /m 3 とする。 d a (5) 同 じ 材 質 , 長 さ で , 低 炭 素 鋼 の 引 張 強 さ を B 330 MPa とする。安全に回転させるには,1 分間に何回転までできるか rpm の単位で求めよ。 O0断面 0 6a 2a x なお,引張強さを基準強さとし,安全係数は S 12 とする。 図⑧-4 回転する段付き棒
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