週間天気予報解説資料

週間天気予報解説資料
2016 年 6 月 20 日 10 時 00 分 発表
気象庁予報部
予報期間
6 月 21 日から 6 月 27 日まで
1.アンサンブル資料
●アンサンブル(ENS): 23日から27日にかけてトラフが切離しながら中国東北区からオホーツク海へゆっくり進み、北~西日本
は西谷傾向が続く。またサブハイ(500hPa=5880m線)は30°N帯に停滞する。このため前線は日本の南岸付近に停滞し、期間終
わりは上層寒気が南下して不安定となることもあり、東・西日本を中心に雨の降りやすい状況が続く。
●500hPa基本場(週間予報支援図):実況は、オホーツク海にリッジがあり、北~西日本はほぼゾーナル。またサブハイ(5880m)は
30°N帯に位置して沖縄・奄美を覆い、全国的に正偏差。予報期間は、中国東北区に寒冷渦、オホーツク海にトラフがあり、
北~西日本は西谷、沖縄・奄美は引き続きサブハイに覆われる。本州は負偏差に転じるが、その他は正偏差が続く。
●23~24日:中国東北区付近にある5640~5760mのトラフが切離しながら朝鮮半島付近に進む。また、サブハイは日本の南で3
0°N付近に南下する。低気圧が日本海に発生し東進、伴う前線は日本の南岸にやや衰弱しながら南下する。北~西日本は雲が
広がりやすく、東・西日本を中心に雨が降りやすい。
●25~26日:寒冷渦はサハリン付近に進み、5640~5760mのトラフは北日本に接近する。サブハイは30°N付近に停滞する。
また、上層の寒気(500hPaで-9℃)が26日をピークに関東から中国付近まで南下する。前線は本州南岸付近に停滞し、低気圧
が北日本付近を通過する。東・西日本を中心に雨が降りやすく、北日本も大気の状態が不安定となり雨の降る所がある。
●27日:寒冷渦はオホーツク海に進み、5640~5760mのトラフは日本の東へ進む。前線はやや衰弱し、上層寒気もやや北上する。
北~西日本は雲が広がりやすい。
●沖縄・奄美:太平洋高気圧に覆われて晴れる日が続く。
・ アンサンブル(ENS)/27メンバー:23日の低気圧を日本海に予想するメンバーは3~4割、関東の東と関東付近はそれぞれ1~
2割。25日の低気圧を北日本と付近に予想するメンバーは6~7割で二つ玉を含めバラつきがある。
・ スプレッド:昨日と比べ、6・7日目が拡大、その他は同じ。特定高度線は、5700mのトラフが期間終わりに北日本へ接近する傾
向がある。
・ 降水頻度分布:高降水頻度域は、23日が北日本で縮小、西日本で拡大、25日は北日本で拡大、西日本でやや南下、26日は
西日本で拡大した。
・ 予想T850時系列:北日本と沖縄・奄美は平年並。その他は正偏差で推移するが、期間終わりは下降して平年並に。全体に昨日よ
りやや下がり気味。
2.防災事項等
・ 予報期間を通して活発な梅雨前線が本州付近に停滞するため、北~西日本は長雨で降水量が多くなり、局地的な大雨のおそれも
ある。
3.明後日予報(3時40分発表の短期予報解説資料も参照)
・ 500hPaでは、寒冷渦や5760~5820mトラフが日本の東海上に進み、日本付近は北日本・東日本を中心に緩やかなリッジ場となる。
西日本には、華北・華中方面から5820m付近のトラフが進んでくる。
・ 北日本や東日本は日本海の高気圧に覆われて概ね晴れる。西日本は500hPaトラフの接近により、曇り後雨の傾向。太平洋が高気圧
に覆われる沖縄や奄美は、概ね晴れる。
4.全般週間天気予報(案)
・ 北日本から西日本は、梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多い。
・ 沖縄・奄美は、太平洋高気圧に覆われて概ね晴れる。
・ 最高気温・最低気温ともに、全国的に平年並か平年より高く、平年よりかなり高くなる所もある。
この資料は、気象事業者等が、気象庁の提供する週間天気予報の根拠を理解するための補助資料であり、そのままの
形で一般に提供することを想定して作成したものではありません。