第5章 法面保護計画 31 第5章 1 法面保護計画 法面保護計画 宅地造成に伴って生じる崖面を擁壁で覆わない場合は、雨水・湧水による浸食又は風 化によって法面が不安定にならないように考慮し、植生工又は構造物で保護すること。 (政令第12条) また、水平面に対して30度以下の法面であっても、高さが1.0mを超える法面に ついては、植生工又は構造物で保護すること。 2 法面保護の選定 法面保護工は、法面の勾配、土質、気象条件(日照条件等)、保護工の特性及び将来 の維持管理等について総合的に検討し、経済性、施工性にすぐれた工法を選定すること。 3 法面保護工の工種 法面保護の工種は、「宅地防災マニュアルの解説(第二次改訂版)」(宅地防災研究 会編集)により選定すること。 表5−1 法面保護工の工種の参考 工種 適用箇所 種子吹付工 切土法面、盛土法面の土壌硬度23mm以下の粘性土、27m m以下の砂質土に適している。また、切土では追肥の必要があ る。 客土吹付工 切土法面で土壌成分が少ない地質に適している。 植生マット工 浸食に強く、保温、乾燥防止効果があり施工性がよいため、土 壌成分が少なく、岩片・礫などの割合が多い土砂、乾燥地、凍 上土質に適している。 張芝工 早期に緑化を望む場所や、造園的効果を期待する比較的緩勾配 の法面に的する。 植生筋工 土質、法面勾配、気象条件等にあまり左右されず、適用範囲が 広い。 筋芝工 盛土法面の施工の際に用いる。 モルタル吹付工 硬岩や風化の著しくない軟岩の風化防止に有効である。 32
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