第2回 仏ほっとけ会 -摩尼寺・大雲院仏教講座

第2回
仏ほっとけ会
-摩尼寺・大雲院仏教講座-
昨年に引き続き「仏ほっとけ会(ほとけほっとけえ)-摩尼寺・大雲院仏教講座(第2回)-」を開催します。 平
成28年度公立鳥取環境大学学内特別研究費助成「大雲院とその末寺群の伽藍構成及び仏教美術に関する
予備的研究(2)」の成果報告です。多数のご参加をお待ち申し上げます。
2017年 2月18日(土)13:00 開会
開会挨拶 (田尻光照住職)
日時: 2017年2月18日(土)13時00分~
趣旨説明-大雲院の建造物と仏教美術
会場: 大雲院客間(定員30名・無料)
(浅川 滋男)
住所:鳥取市立川町4-24
Tel :0857-22-5608
13:15 大石 忠正 「ブータンの崖寺と瞑想洞穴 -第5次調査の報告-」
13:30
眞田 廣幸(倉吉文化財協会会長) 「大雲院の仏像」
講演
珈琲ブレイク with ポスターセッション 14:15―14:45
・浅木京平 「歴史的町並みの実像と表象-鳥取市立川・樗谿のケーススタディ-」
・石田香澄 「K.E.Larsen & N.Marstein(2000) Conservation of Historic Timber
Structure-An ecological approach- の翻訳と批評
~木造建築の修復に係る日欧の比較考察~」
14:45 武田大二郎 「大雲院の懸仏-麒麟獅子の起源と絡めつつ-」
15:00 木村
鴻太 「大雲院の密壇法具-葵御紋の編年-」
15:15 吉田
健人 「大雲院の建築遺産に関する総合的研究
-樗谿から立川まで-」
15:45 総括コメント(佐々木孝文)
16:00 閉会
大雲院懸仏・密教法具の見学(田尻住職案内)~随時解散
適宜解散
*聴講希望の方は、事務局までご連絡ください。
事務局: 公立鳥取環境大学 保存修復スタジオ
〒689-1111 鳥取市若葉台北1-1-1
e-mail: [email protected]
[email protected]
℡&FAX: 0857-38-6775
(携帯)09014499213
乾向山東隆寺大雲院の建築遺産に関する研究
-仏堂・厨子の特質と指図の復元-
修士論文(吉田健人)
第1章 研究の目的と概要
1.大雲院の歴史
1−1 因幡東照宮別当寺淳光院
1−2 樗谿大雲院の景観
2.霊光院と立川大雲院
2−1 神仏分離令による別当寺の廃止と移転
2−2 霊光院から大雲院へ
3.研究の目的と概要
3−1 大雲院研究史と予備的調査
3−2 研究の目的
3−3 調査日誌
第2章 立川大雲院の堂宇と建築厨子
1.境内建造物の調査(2015)
1−1 本堂
(1)棟札からみた立川雲院(霊光院)本堂の変遷
(2)様式と科学的年代測定
(3)米村家霊堂
1−2 大師堂
(1)元三大師堂
(2)御霊屋
1−3 その他
(1)土蔵
(2)鐘楼
1-4 境内堂宇の変遷
(1)『分限御改書上』天保12年(1841)
(2)「図畧境内」明治13年(1880)の境内配置
(3)その他絵図
2.元三大師堂の建築厨子
2−1 元三大師厨子
2−2 東照大権現厨子
2−3 秋葉台権現厨子
2−4 不動明王厨子と背面壁板墨書
2−5 フォトスキャンによる3Dモデルの制作
第3章 鳥取東照宮未指定建造物の調査
1.境内建造物の調査(2016)
1−1 中御門
1−2 随神門
1−3 手水舎
2.銘文と様式からみる建築年代
2−1 手水の刻銘
2−2 絵様の比較
第4章 淳光院本坊指図の考証と復元
1.指図の年代
1−1 「覚」の翻刻と解読
1−2 火災からみた指図の制作年代
2.本坊の平面復元と空間構成
2−1 部屋の番付
2−2 部屋の名称と機能
2−3 本坊にみるハレとケ
2−4 本坊以外の重要な堂宇
2−5 別坊四舎
3.天保再々建大師堂指図の復元
3−1 大師堂の平面復元
3−2 御霊屋と大師堂
第5章 おわりに-近代の樗谿
1.神仏分離による神苑化
1−1 鳥取県神社庁の設立
1−2 護国神社(招魂社)の遷座
2.樗谿の公園化
2−1 公園化の背景-山陰線全通
2−2 先駆的造園家の公園構想
(1)長岡安平
(2)原 煕
2−3 林修巳による実現案
3.樗谿史跡公園をめざして
大雲院の懸仏に関する比較研究
-麒麟獅子の起源と絡めつつ-
卒業論文(武田大二郎)
第1章 研究の目的と概要
1-1 大雲院仏教美術品に係わる研究室の活動
(1)写真集『大雲院』(1996)
(2)『大雲院仏教美術品目録』(2016)
(3)大雲院にのこる懸仏の問題
1-2 懸仏とは何か
(1)懸仏に関する先行研究
(2)本地垂迹説
(3)御神体から御正体へ
(4)鏡像から懸仏へ
1-3 研究の目的と概要
(1)研究の目的
(2)研究の方法
(3)調査日誌
第2章 大雲院の懸仏に関する考察
2-1 鳥取東照宮と懸仏
(1)本尊薬師如来と東照大権現
(2)東照宮拝殿から大雲院大師堂へ
2-2 美術工芸品としての懸仏
(1)全体の構成と寸法
(2)内区の構成と工芸
(3)外区の構成と工芸
第3章 懸仏の比較研究
3-1 懸仏データベース
3-2 懸仏の類型と変遷
(1)懸仏の形式分類
(2)懸仏の年代的変遷
3-3 大雲院懸仏の特質と価値
(1)形式的特質
(2)年代的特質
(3)文化財価値に係わる総合的検討
第4章 麒麟獅子と懸仏
4-1 狛犬とは何か
(1)古代オリエントから中国・朝鮮まで
(2)日本における狛犬と獅子
4-2 日光東照宮の狛犬と獅子
(1)日光東照宮の成立
(2)仁王門・唐門前の狛犬と獅子
4-3 大雲院懸仏の狛犬と獅子
(1)日光東照宮桃山様式の継承
(2)鳥取東照宮拝殿との関係
4-4 東照宮と麒麟獅子
(1)仁獣としての麒麟
(2)日光東照宮の麒麟
(3)鳥取東照宮勧請と麒麟獅子舞
(4)麒麟と狛犬
第5章 おわりに
新発見の指図!!
天保12年再々建と推定されるオウチダニの大師堂