2016年7⽉分全国消費者物価指数について ―総務省・総合・前年同⽉⽐は4カ⽉連続、コア指数前年同⽉⽐は5カ⽉連続下落― ―総務省・総合・前年同⽉⽐6⽉分との寄与度差、財、サービスともにマイナス― ―コアコア指数前年同⽉⽐は、17年11カ⽉ぶりの34カ⽉連続上昇― ―総務省・東京都区部コア指数・前年同⽉⽐・8⽉分は6カ⽉連続下落― ―⽇銀流コア7⽉分前年同⽉⽐は0.5%へ内閣府流コア前年同⽉⽐は0.4%に鈍化― 客員エコノミスト 宅森昭吉 コメント 物 価 の 推 移 (%) 国 輸 企 業 物 価 指 数 内 出 契約通貨 ベース 輸 ⼊ 契約通貨 ベース ⽇銀国際商品指数 (⽉末値) 日経商品指数42種 日経商品指数17種 全 国 ⽣鮮⾷品を 除く総合 ⾷料(酒類を除く)及び エネルギーを除く総合 消 費 者 物 価 指 数 東京都区部 ⼤阪市 ⽣鮮⾷品を 除く総合 ⾷料(酒類を除く)及び エネルギーを除く総合 ⽣鮮⾷品を 除く総合 企業向けサービス 価 格 指 数 27年 8⽉ ▲0.6 ▲3.7 ▲0.8 3.6 ▲0.9 ▲6.0 ▲2.0 ▲9.8 ▲1.7 ▲19.7 12⽉ ▲0.3 ▲3.5 ▲1.0 ▲6.9 ▲0.7 ▲6.5 ▲2.7 ▲18.5 ▲2.0 ▲18.2 28年 1⽉ ▲1.0 ▲3.2 ▲2.8 ▲6.8 ▲0.7 ▲5.5 ▲5.8 ▲18.2 ▲3.6 ▲17.1 9⽉ ▲0.5 ▲4.0 ▲2.8 ▲1.4 ▲1.0 ▲6.7 ▲4.4 ▲15.5 ▲2.4 ▲21.1 10⽉ ▲0.7 ▲3.8 ▲0.7 ▲1.9 ▲0.8 ▲6.9 ▲1.5 ▲15.8 ▲1.3 ▲20.7 11⽉ ▲0.1 ▲3.7 0.7 ▲5.3 ▲0.2 ▲6.7 0.6 ▲17.6 ▲0.8 ▲19.4 2⽉ ▲0.3 ▲3.4 ▲2.1 ▲7.9 ▲0.3 ▲5.1 ▲5.2 ▲17.9 ▲3.1 ▲15.1 3⽉ ▲0.1 ▲3.8 ▲0.7 ▲9.1 0.2 ▲4.9 ▲1.2 ▲20.4 ▲0.1 ▲15.9 4⽉ ▲0.4 ▲4.2 ▲1.2 ▲9.6 0.4 ▲4.4 ▲1.4 ▲19.8 0.5 ▲14.0 5⽉ 0.1 ▲4.3 ▲0.5 ▲11.1 0.1 ▲4.4 ▲0.2 ▲20.1 0.1 ▲13.2 6⽉ ▲0.1 ▲4.2 ▲2.2 ▲14.4 0.0 ▲4.4 ▲0.7 ▲23.3 1.6 ▲13.0 7⽉ 0.0 ▲3.9 ▲0.9 ▲14.0 0.2 ▲3.4 0.3 ▲21.7 1.4 ▲10.9 ▲5.9 ▲40.8 ▲6.1 ▲40.7 ▲0.5 ▲37.2 ▲9.7 ▲35.4 ▲9.8 ▲34.7 ▲3.8 ▲27.1 1.8 ▲36.6 0.3 ▲24.4 15.5 ▲21.9 2.1 ▲18.7 2.7 ▲15.3 ▲8.4 ▲15.0 ▲2.9 ▲9.7 ▲5.5 ▲13.8 ▲2.0 ▲11.1 ▲2.4 ▲14.6 ▲0.6 ▲11.1 ▲0.5 ▲14.8 ▲1.1 ▲12.7 ▲2.0 ▲17.9 ▲1.5 ▲12.1 ▲2.3 ▲17.9 ▲3.0 ▲11.4 ▲4.9 ▲17.8 ▲0.6 ▲12.7 0.0 ▲19.4 1.3 ▲10.7 2.5 ▲15.3 1.3 ▲10.7 2.5 ▲15.3 0.3 ▲10.9 0.4 ▲15.5 ▲1.2 ▲11.4 ▲0.9 ▲14.8 0.6 ▲9.7 2.3 ▲11.1 0.1 0.2 0.0 ▲0.1 0.2 0.8 0.1 0.1 0.1 ▲0.1 0.3 0.4 0.1 0.3 0.1 0.0 0.0 ▲0.1 0.1 0.9 0.1 ▲0.1 ▲0.1 ▲0.2 0.1 0.6 0.0 0.2 0.0 0.3 0.1 ▲0.1 0.1 0.7 0.0 0.1 0.1 ▲0.2 0.1 0.4 0.1 0.3 ▲0.4 0.3 0.0 0.1 0.0 0.9 ▲0.4 0.1 0.0 0.0 0.0 0.6 0.1 0.5 0.0 0.2 ▲0.1 0.1 0.0 0.8 0.1 0.1 0.0 0.1 0.0 0.6 ▲0.1 0.7 ▲0.3 ▲0.1 ▲0.6 ▲0.1 ▲0.6 0.6 ▲0.5 ▲0.2 ▲0.7 ▲0.1 ▲0.9 0.4 ▲0.4 0.4 0.1 0.2 ▲0.1 0.0 0.1 0.6 0.3 0.2 0.1 0.0 0.2 0.6 0.1 0.5 0.1 0.0 0.1 ▲0.3 0.3 0.6 0.3 0.1 0.3 ▲0.1 0.5 0.6 0.1 0.2 0.2 ▲0.3 0.3 ▲0.4 0.4 0.5 0.1 ▲0.3 0.2 ▲0.3 0.4 0.6 ▲0.2 ▲0.3 0.1 ▲0.5 0.0 ▲0.4 0.0 0.5 ▲0.1 ▲0.5 ▲0.1 ▲0.4 ▲0.1 0.5 0.0 ▲0.3 ▲0.1 ▲0.4 0.0 ▲0.4 ▲0.1 0.5 ▲0.1 ▲0.4 ▲0.1 ▲0.3 ▲0.1 0.4 ▲0.3 ▲0.5 ▲0.2 ▲0.4 ▲0.2 ▲0.5 ▲0.2 0.3 ▲0.3 ▲0.4 ▲0.3 ▲0.4 ▲0.3 0.2 ▲0.1 ▲0.4 ▲0.2 0.6 ▲0.2 0.3 0.1 0.3 0.3 0.3 0.0 0.3 ▲0.5 0.3 0.0 0.2 0.6 0.2 ▲0.1 0.3 0.0 0.2 0.0 0.2 0.4 0.4 8⽉ 0.1 ▲0.5 0.1 ▲0.4 0.3 0.1 0.0 ▲0.6 (注) 上段:前⽉⽐、下段:前年同⽉⽐、% (出所)⽇本銀⾏、総務省、⼤阪府、⽇本経済新聞社 ●7⽉分の全国消費者物価指数・総合指数は今⽉から2015年基準に改定となった。2015年を100 とした指数は99.6となり、前⽉⽐は▲0.2%下落、前年同⽉⽐は▲0.4%下落した。前年同⽉⽐がマ イナスになったのは4カ⽉連続だ。 (次⾴へ) 本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に 関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。 このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載 された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。 ●⽣鮮⾷品の前年同⽉⽐は+0.7%の上昇だった。6⽉分は+0.1%の上昇だったので、総合指数の前 年同⽉⽐に対する寄与度差は+0.03%の上昇要因になった。⼀⽅、エネルギー全体の前年同⽉⽐は▲11. 3%下落した。6⽉分は▲12.0%下落だったので、総合指数の前年同⽉⽐に対する寄与度差は+0.0 6%と上昇要因になった。 ●エネルギー分野の各項⽬をみると、総合指数の前年同⽉⽐に対する寄与度差はマイナスに働くもの、プラスに働く ものまちまちとなった。ガソリンの前年同⽉⽐は、前回の16年6⽉分では▲13.9%だったが、今回7⽉分で は▲14.8%と減少率が拡⼤した。前⽉⽐は▲0.6%だった。総合指数の前年同⽉⽐に対する寄与度差 は▲0.02%と僅かに物価押下げ要因になった。灯油の前年同⽉⽐は、16年6⽉分では▲25.6%だっ たが、今回の7⽉分では▲25.4%になった。前年同⽉⽐に対する寄与度差は0.00%だった。電気代の 前年同⽉⽐は▲8.2%で、6⽉分の▲9.5%から下落率が縮⼩した。総合指数の前年同⽉⽐に対する寄 与度差は+0.06%と物価押上げ要因になった。都市ガス代の前年同⽉⽐は▲14.4%と、6⽉分の▲ 16.1%から下落率が縮⼩した。総合指数の前年同⽉⽐に対する寄与度差は+0.03%だった。 ●なお、レギュラーガソリンの価格は3⽉7⽇の112円/ℓを底に6⽉20⽇・27⽇には124.0円/ℓま で上昇した。但し、その後は下落に転じ、8⽉15⽇は121.7円/ℓになった。8⽉22⽇も121.7円 /ℓで、8週ぶりに値下がりが⽌まった。 ●テレビやパソコン、エアコンといった教養娯楽⽤耐久財は7⽉分では前年同⽉⽐0.0%と6⽉分の+1. 7%の上昇から横這いに転じた。総合指数の前年同⽉⽐に対する寄与度差は▲0.01%だった。そのうちテレ ビは6⽉分の前年同⽉⽐▲7.8%から7⽉分は▲11.9%へと下落率が拡⼤した。総合指数の前年同⽉ ⽐に対する寄与度差は▲0.01%だった。再びデフレ的な価格設定になっている可能性がある。また、家庭⽤耐 久財は全体で前年同⽉⽐▲4.5%で、6⽉分の前年同⽉⽐▲3.6%からマイナス幅が拡⼤した。総合指 数の前年同⽉⽐に対する寄与度差は▲0.01%だった。 ●7⽉分の宿泊料は前年同⽉⽐+1.0%で、6⽉分の前年同⽉⽐+3.7%から上昇率が鈍化した。総 合指数の前年同⽉⽐に対する寄与度差は▲0.03%だった。また、6⽉分は前年同⽉⽐+10.3%の上 昇だった外国パック旅⾏費は、7⽉分では同+7.4%と上昇率が鈍化した。総合指数の前年同⽉⽐に対する 寄与度差は▲0.01%だった。 ●7⽉分の全国消費者物価指数・総合指数・前年同⽉⽐は財が▲1.1%と下落、⼀⽅サービスは+0. 3%の上昇であった。 (次⾴へ) 本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に 関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。 このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載 された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。 ●6⽉分から7⽉分への変化をみると、総合指数の前年同⽉⽐に対する寄与度差は幅広い品⽬で横ばいか僅か なマイナスになっている。全国消費者物価指数・総合指数・前年同⽉⽐に対する財とサービスの6⽉分から7⽉分 への寄与度差は、財では▲0.01%。サービスの総合指数・前年同⽉⽐に対する寄与度差は▲0.04%で あった。 ●7⽉分の⽣鮮⾷品を除く総合指数は2015年を100とした指数は99.6で、前⽉⽐は▲0.2%下 落、前年同⽉⽐は▲0.5%下落した。13年3⽉の▲0.5%以来、3年4カ⽉ぶりの下落率である。前 年同⽉⽐の下落は5カ⽉連続だ。 ●7⽉分の⾷料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は100.3で、前⽉⽐は▲0.2%下落、前年 同⽉⽐は+0.3%の上昇となった。6⽉分の+0.5%から伸び率は鈍化したものの、前年同⽉⽐は34カ ⽉連続上昇した。34カ⽉連続前年同⽉⽐がプラスになったのは98年8⽉まで⻑期にわたって連続で上昇してい た時以来で、17年11カ⽉ぶりである。 ●7⽉分の総合指数の季節調整済み指数は99.6で前⽉⽐▲0.2%下落。⽣鮮⾷品を除く総合指数の 季節調整済み指数は99.5でこちらも前⽉⽐▲0.2%下落。⾷料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合 指数の季節調整済み指数は100.3でこちらは前⽉⽐▲0.1%下落である。 ●ESPフォーキャスト調査・8⽉調査によると、全国消費者物価指数・⽣鮮⾷品を除く総合の前年同期⽐は、 16年4〜6⽉期に▲0.4%(実績)まで下落したあと、7〜9⽉期は▲0.27%、10〜12⽉期は ▲0.00%と下落が続き、17年1〜3⽉期になると+0.42%と緩やかに上昇していく⾒込みだ。 ●全国消費者物価指数・⽣鮮⾷品を除く総合の16年度は▲0.05%の下落、17年度は+0.70% の上昇が予測平均値だ。なお、原油価格(WTI)の予測平均値は16暦年43.78ドル/バレル、17 暦年50.04ドル/バレル。円相場の予測平均値は16年度1ドル=104円40銭、17年度1ドル= 106円31銭となっている。 ●物価上昇率を決める主因の需給ギャップ(GDPギャップ)は内閣府の試算で16年1〜3⽉期は▲1. 1%と、15年10〜12⽉期の▲1.5%からマイナス幅が縮⼩している。需給ギャップの改善は、消費者物 価指数の前年同⽉⽐の上昇要因になっていくと思われる。 (次⾴へ) 本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に 関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。 このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載 された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。 (⽇銀:消費者物価の基調的な変動) ●総務省の発表を受け、⽇銀が発表した「消費者物価の基調的な変動」によると、7⽉分の総合(除く⽣鮮⾷ 品・エネルギー)の前年同⽉⽐は+0.5%で、6⽉分の+0.7%から0.2ポイント伸び率が鈍化した。8 ⽉に⼊って、⽇経ナウキャスト⽇次物価指数T指数の前年⽐は概ね0.0%〜+0.2%程度で推移しており、 8⽉分は7⽉分のT指数の前年⽐+0.20%を下回るとみられる。8⽉分の総合(除く⽣鮮⾷品・エネルギ ー)の前年同⽉⽐は+0.5%を下回る可能性がありそうだ。 ⽇銀:「消費者物価の基調的な変動」 (前年同⽉⽐、⽐率 %) 1⽉ 0.9 総合(除く⽣鮮⾷品・エネルギー)2015年基準 2⽉ 1.0 3⽉ 0.9 4⽉ 0.8 5⽉ 6⽉ 0.7 総合(10%刈込平均値) 上昇品⽬⽐率-下落品⽬⽐率 7⽉ 0.7 0.5 0.2 0.1 34.2 29.6 (注)上昇・下落品⽬⽐率は、前年⽐上昇・下落した品⽬の割合。総合(除く⽣鮮⾷品) (資料)総務省「消費者物価指数」 (出所)⽇本銀⾏ (内閣府:消費者物価指数:⽣鮮⾷品、⽯油製品及びその他特殊要因を除く総合) ●また、内閣府流のコア指数は、消費者物価指数・⽣鮮⾷品を除く総合から、⽯油製品、電気代、都市ガス代、 ⽶類、切り花、鶏卵、固定電話通信料、診療代、介護料、たばこ、公⽴⾼校授業料、私⽴⾼校授業料を除いた ものだ。2015年基準の、内閣府流コア指数(固定基準)1〜3⽉分の前年同⽉⽐は、+0.9%だった が、4⽉分以降伸び率が鈍化し、今回7⽉分は+0.4%まで鈍化した。2010年基準時代の13年10 ⽉分の+0.3%以来の低い伸び率である。 消費者物価指数:⽣鮮⾷品、⽯油製品及びその他特殊要因を除く総合 (2015年基準:前年同⽉⽐%) 16年1⽉ 2⽉ 3⽉ 4⽉ 5⽉ 6⽉ 7⽉ 固定基準 0.9 0.9 0.9 0.7 0.6 0.6 0.4 連鎖基準 1.0 1.0 0.9 0.8 0.7 0.6 0.4 (資料)消費者物価指数「⽣鮮⾷品を除く総合」から、⽯油製品、電気代、都市ガス代、⽶類、切り花、鶏 卵、固定電話通信料、診療代、介護料、たばこ、公⽴⾼校授業料、私⽴⾼校授業料を除いたもの。 (出所)内閣府「⽉例経済報告」 (次⾴へ) 本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に 関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。 このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載 された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。 (8⽉分の暫定的予測) ●8⽉分の全国消費者物価指数・総合の前年同⽉⽐は、7⽉分の▲0.4%からマイナス幅が拡⼤し、▲0. 5%程度になると予測する。前⽉⽐は+0.1%程度とみる。 ●8⽉分の全国消費者物価指数・⽣鮮⾷品を除く総合の前年同⽉⽐は、7⽉分と同じ▲0.5%程度になる と予測する。前⽉⽐は0.0%程度とみる。 ●また、8⽉分の⾷料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合の前年同⽉⽐は+0.2%程度と7⽉分の+0. 3%の伸び率から鈍化すると予測する。但し、前年同⽉⽐は98年8⽉までの連続上昇以来、18年ぶりの3 5カ⽉連続プラスと、連続プラス記録は維持しそうだ。前⽉⽐は+0.1%程度になろう。 ●関連データである8⽉分の東京都区部消費者物価指数(速報)では、総合の前年同⽉⽐は▲0.5%と 7⽉分の▲0.4%から下落率が拡⼤した。5カ⽉連続の下落だ。⽣鮮⾷品の前年同⽉⽐は▲2.5%で7 ⽉分の▲0.6%から下落率が拡⼤した。⽣鮮⾷品の総合指数・前年同⽉⽐に対する寄与度差は▲0.0 8%だった。エネルギー全体の前年同⽉⽐は▲12.7%で7⽉分の下落率の▲13.9%からマイナス幅が やや縮⼩した。総合指数の前年同⽉⽐に対する寄与度差は+0.09%で、上昇要因になった。また、8⽉分で はテレビの前年同⽉⽐が▲10.9%と7⽉分の▲5.9%に続き下落だった。総合指数の前年同⽉⽐に対す る寄与度差は▲0.01%で、下落要因になった。8⽉分の宿泊料は前年同⽉⽐▲0.4%で、7⽉分の前 年同⽉⽐+1.0%の上昇から下落に転じた。総合指数の前年同⽉⽐に対する寄与度差は▲0.02%にな った。8⽉分の消費者物価指数・総合の東京都区部(速報)の前⽉⽐は+0.1%だった。また、⼤阪市の総 合8⽉分前年同⽉⽐は▲0.6%と7⽉分の▲0.3%から下落率が拡⼤した。8⽉分の前⽉⽐は0. 0%だった。 ●8⽉分の⽣鮮⾷品を除く総合の前年同⽉⽐は、東京都区部(速報)は▲0.4%で7⽉分の▲0.4% と同じ下落率だった。6カ⽉連続の下落だ。8⽉分の前⽉⽐は+0.1%だった。⼤阪市の⽣鮮⾷品を除く総合 の8⽉分前年同⽉⽐は▲0.6%と7⽉分の▲0.4%から下落率が拡⼤した。8⽉分の前⽉⽐は0. 0%だった。 ●8⽉分の⾷料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合の前年同⽉⽐は、東京都区部(速報)は+0.1%で 7⽉分の+0.2%から上昇率が縮⼩したが、34カ⽉連続の上昇になった。8⽉分の前⽉⽐は+0.3%だ った。また、⼤阪市では8⽉分前年同⽉⽐は▲0.3%で7⽉分の▲0.1%から下落率が拡⼤し、2カ⽉連 続の下落になった。8⽉分の前⽉⽐は+0.1%だった。 (8⽉26⽇現在) 本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に 関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。 このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載 された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。
© Copyright 2024 ExpyDoc