2016/6/13 グローバル・マーケット・ トピックス 投資情報部 岩瀬 卓也 人民元安加速、今後の一段安場面を想定 中国人民元は5/31に1ドル=6.5854元と2011年以来5年ぶり安値の更新が視野に 人民元安による中国景気浮揚への思惑も根強く、今後の人民元一段安も想定される 「みずほグローバル・セレクション」選定44銘柄を対象に昨年8月の人民元切り下げ後の株価 パフォーマンスが良好であった銘柄をピックアップ 人民元は5年ぶりの 人民元は5/31に1ドル=6.5854元と1/14以来の安値をつけ、1/8につけた5年ぶりの 安値更新が視野、中 安値更新が視野に入った。中国経済は昨夏以降の政府の政策対応を背景に改善 国政府による元安誘 方向にあるとみられるが、勢いは緩やかなものにとどまる。一方、米国では利上げ観 導への思惑根強く 測が再浮上。為替市場でのドル買い・人民元売りにつながっている。市場では人民 元安による中国景気浮揚への思惑も根強く、今後の人民元一段安も想定される。 下図は人民元と、先進国株式で構成されるMSCIワールド指数およびみずほ証券が 国際優良銘柄として独自に選定した「みずほグローバル・セレクション」選定44銘柄 の 株 価 平 均 ( 以 下 、 GS 株 価 平 均 ) を 昨 年 8 月 の 人 民 元 切 り 下 げ 開 始 直 前 の 2015/8/10を100として指数化し、その推移を見比べたものである。 これによると、人民元切り下げ後、MSCIワールド指数は8月下旬にかけ10%超下落。 GS株価平均も同程度の下落を喫したが、その後の反発局面ではGS株価平均が 10/23に急落前の水準を回復する一方、MSCIワールド指数は同水準を回復でき ず、その状況が直近まで続いている。6/7現在、MSCIワールド指数は95.9、対して GS株価平均は102.5と6ポイント超のパフォーマンス差がある。株価急落後の反発局 面で国際優良銘柄への選別投資が強まった様子がうかがわれる。 中国人民元と「みずほグローバル・セレクション」選定銘柄 (日次:2015/8/10~2016/6/7) (2015/8/10=100) 110 (1ドル=人民元) 5.9 15/10/23 100.3 105 6.0 6.1 100 6.2 95 「みずほグローバル セレクション」選定44 銘柄平均(ドルベー ス)(左目盛) MSCI ワールド指数 (左目盛) 6.3 90 6.4 80 人民元(右逆目盛) ↑人民元高 ↓人民元安 85 15/8/11 人民元切り下げ開始 75 15/8 6.5 15/9 15/10 15/11 15/12 16/1 6.6 16/5/31 6.5854 16/1/8 6.5948 16/2 16/3 16/4 16/5 16/6 6.7 (年/月) この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 1 出所:ブルームバーグのデー タよりみずほ証券作成 2016/6/13 グローバル・マーケット・トピックス 昨年の人民元切り下 以下、「みずほグローバル・セレクション」選定44銘柄を対象に昨年8月の人民元切 げ後の好パフォーマ り下げ後の株価下落場面で、同株価平均が急落前の水準を回復した15/10/23まで ンス銘柄を抽出 の間に特に株価パフォーマンスがよかった15銘柄をピックアップした。 「みずほグローバル・セレクション」選定銘柄のうち、昨年8月人民元切り下げ後の上昇率が高い銘柄 No. ティッカー 1 INTC インテル 2 AMZN アマゾン・ドット・コム 3 MCD 4 NKE 5 GE 6 7309 7 MSFT 8 DD 9 GICS セクター分類 銘柄名 株価 (16/6/7) 2016年 年初来 騰落率 (%) 2015年 8/10~10/23 人民元切り下 げ開始日8/11 騰落率(%) 安値 安値日 8/10比安値 騰落率(%) 8/10比10/23 騰落率(%) 情報技術 31.88 ドル ▲7.5 ▲2.3 25.87 ドル 8/25 ▲12.7 17.7 一般消費財・サービス 723.74 ドル 7.1 0.7 463.37 ドル 8/24 ▲11.6 14.3 マクドナルド 一般消費財・サービス 121.90 ドル 3.2 ▲0.6 91.21 ドル 8/25 ▲8.2 13.3 ナイキ 一般消費財・サービス 53.55 ドル ▲14.3 ▲0.8 51.77 ドル 8/25 ▲10.3 13.2 ゼネラル・エレクトリック シマノ 資本財・サービス 一般消費財・サービス マイクロソフト デュポン GOOGL アルファベット(旧グーグル) 30.14 ドル 16,640 円 ▲3.2 ▲2.0 ▲10.8 ▲1.0 23.27 ドル 13,990 円 8/25 ▲11.3 12.5 8/25 ▲17.5 12.1 情報技術 52.10 ドル ▲6.1 ▲1.9 40.47 ドル 8/25 ▲14.5 11.7 素材 68.74 ドル 3.2 ▲1.8 47.32 ドル 9/28 ▲13.0 10.8 情報技術 731.09 ドル ▲6.0 4.1 612.47 ドル 8/25 ▲7.6 8.5 5.4 10 XOM エクソン・モービル エネルギー 90.71 ドル 16.4 ▲1.6 68.71 ドル 8/25 ▲12.7 11 V ビザ 情報技術 80.60 ドル 3.9 ▲1.4 66.97 ドル 8/25 ▲10.0 3.6 12 MMM 3M 資本財・サービス 170.91 ドル 13.5 ▲1.8 137.58 ドル 9/24 ▲9.0 3.0 13 ECL エコラボ 素材 120.81 ドル 5.6 ▲0.6 104.53 ドル 8/25 ▲10.3 2.9 14 KO コカ・コーラ 生活必需品 45.32 ドル 5.5 ▲0.5 37.99 ドル 8/25 ▲8.9 2.7 15 NESN ネスレ 生活必需品 「みずほグローバル・セレクション」選定44銘柄平均(ドルベース、15/8/10=100) MSCIワールド指数(15/8/10=100) 73.95 Sフラン ▲0.8 ▲0.5 68.40 Sフラン 8/24 ▲7.3 2.4 102.48 ポイント 2.9 ▲1.4 88.80 ポイント 8/25 ▲11.2 0.3 95.91 ポイント 1.9 ▲1.0 87.76 ポイント 9/29 ▲12.2 ▲3.4 (注)「みずほグローバル・セレクション」選定44銘柄のうち、2015/8/10と比べた10/23の騰落率上位15社を掲載。株価、安値は終値ベース。データは16/6/7時点 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 「みずほグローバル・セレクション」の選定方法 【 定量評価で絞り込み、定性評価により選定】 第1段階 第2段階 第3段階 時価総額 定量評価 定性評価 約2,000銘柄 約1,300銘柄 40~50銘柄 定量評価 定性評価 成長性 ① 売上高成長率 ② EBITDA(金利・税金・償却前利益)成長率 ③ EPS(1株当たり利益)成長率 収益性 ④ ROE(自己資本利益率) ⑤ ROA(総資産営業利益率) ⑥ 売上高営業利益率 安定性 ⑦ 自己資本比率 ⑧ EBITDA/総負債 市場成長性、競合企業に対する相対 的な強み等を調査 これまでの経営実績、ビジネスモデル/ 競争優位性を評価 ※MSCI ワールド・インデックスは、MSCI Inc.が公表しているインデックスで、当指数に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は MSCI Inc.に属しており、また MSCI Inc.は同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 2 2016/6/13 グローバル・マーケット・トピックス 金融商品取引法に係る重要事項 ■国内株式のリスク リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。株価の下落や発行者の信用状況の悪化 等により、投資元本を割り込むことがあり、損失を被ることがあります。 ■国内株式の手数料等諸費用について ○国内株式の売買取引には、約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託手数料 をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税 込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。 ○株式を募集等により購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。 ○保護預かり口座管理料は無料です。 ■外国株式のリスク ○外国株式投資にあたっては、株価変動リスク、発行者の信用リスク、為替変動リスク(平価切り下げ等も含 む)、国や地域の経済情勢等のカントリーリスクがあります。それぞれの状況悪化等により投資元本を割り込 むことがあり、損失を被ることがあります。 ○現地の税法、会計基準、証券取引に関連する法令諸規則の変更により、当該証券の価格に大きな影響を与 えることがあります。 ○各国の取引ルールの違いにより、取引開始前にご注文されても、始値で約定されない場合や、ご注文内容が 当該証券の高値、安値の範囲であっても約定されない場合があります。 ○外国株式において有償増資等が行われた場合は、外国証券取引口座約款の内容に基づき、原則権利を売 却してお客さまの口座に売却代金を支払うことになります。ただし、権利売却市場が存在しない場合や売却市 場があっても当該証券の流動性が低い場合等は、権利売却ができないことがあります。また、権利が発生し ても本邦投資家が取り扱いできないことがあります。 ○外国株式の銘柄(国内取引所上場銘柄および国内非上場公募銘柄等を除く)については、わが国の金融商 品取引法に基づいた発行者開示は行われていません。 ■外国株式の手数料等諸費用について ○外国委託取引 国内取次手数料と現地でかかる手数料および諸費用の両方が必要となります。現地でかかる手数料および 諸費用の額は金融商品取引所によって異なりますので、その金額をあらかじめ記載することはできません。詳 細は当社の担当者までお問い合わせください。国内取次手数料は、約定代金 30 万円超の場合、約定代金に 対して最大 1.08%+2,700 円(税込み)、約定代金 55,000 円超 30 万円以下の場合、一律 5,940 円(税込み)、 約定代金 55,000 円以下の場合、約定代金に対して一律 10.8%(税込み)の手数料をご負担いただきます。 ○国内店頭(仕切り)取引 お客さまの購入単価および売却単価を当社が提示します。単価には手数料相当額が含まれていますので別 途手数料および諸費用はかかりません。 ○国内委託取引 当社の国内株式手数料に準じます。約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託 手数料をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。 ○外国証券取引口座 外国証券取引口座を開設されていないお客さまは、外国証券取引口座の開設が必要となります。外国証券取 引口座管理料は無料です。 外貨建商品等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決 定した為替レートによるものとします。 商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書または お客さま向け資料等をよくお読みください。 商 号 等 : みずほ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 94 号 加入協会 : 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 広告審査番号 : MG5690-160613-16 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 3
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