平成28年6月6日 報 道 発 表 資 料 食中毒の発生について 川崎市川崎

平成28年6月6日
報 道 発 表 資 料
食中毒の発生について
川崎市川崎区内の飲食店を原因施設とする食中毒が発生したので、お知らせします。
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探知
平成28年5月31日(火)午後5時頃、川崎区内の医療機関から「川崎区内の飲食
店で、5月26日(木)に15人で会食をしたグループのうち複数人が、腹痛、下痢等
の症状を呈して受診している。」との連絡が川崎市保健所川崎支所にありました。
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概要
これまでの調査から、患者6人中5人の便からカンピロバクターが検出されたこと、
患者全員に共通する食品が当該施設で提供された食品のみであること、患者の症状及び
喫食から発症までの時間がカンピロバクターによる食中毒の特徴と一致していること
並びに患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、本日、川崎市保健所長
が当該飲食店を原因施設とする食中毒事件と断定しました。
本市では、引き続き、調査を実施しています。
3
患者数
6人(患者は全員快方に向かっています。)
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初発日時
平成28年5月27日(金)午後8時30分頃
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症状
下痢、腹痛、発熱等
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病因物質
カンピロバクター
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原因施設
名
称
○○○○○○○○○
所在地
川崎市川崎区○○○○○○○○○
営業者
○○○○○○○○○
業
飲食店
種
8
原因食品
平成28年5月26日(木)に原因施設で提供された食事
参考:喫食メニュー
鶏刺し盛合わせ、鶏ももタタキ、蒸し鶏サラダ、鶏焼き物、チキン南蛮、漬物、
ビール等
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措置
平成28年6月6日(月)から6月7日(火)まで営業停止
川崎市内の食中毒発生状況(本件を含みます。)
件数
平成28年1月1日∼6月6日現在
8件
平成27年 同時期
3件
平成27年1月∼12月
7件
患者数
36人
14人
43人
死者数
0人
0人
0人
《カンピロバクター》
家畜、家禽等の腸管内に広く分布しており、排泄物により食肉や飲料水等を汚染しま
す。この菌は、比較的少ない菌量で感染しますが、乾燥に極めて弱く、また、通常の加
熱調理(75℃1分間)で死滅します。
主な推定原因食品又は感染源として、生の状態や加熱不足の鶏肉、調理中の取扱い不
備による二次汚染等が強く示唆されています。平成27年に国内で発生したカンピロバ
クター食中毒のうち、原因食品として鶏肉が疑われるもの(鶏レバーやささみ等の刺身、
鶏肉のタタキ、鶏わさ等の半生製品、加熱不足の調理品等)が92件認められています。
○
潜伏期間:1∼7日間(2∼5日間であることが多い。)
○
主な症状:下痢、腹痛、発熱、おう吐等
《予防のポイント》
1
生肉の処理に使用した器具類は、よく洗浄し、消毒し、乾燥させましょう。
焼肉等では、生肉に使うトングやはしで他の食品に触らないようにしましょう。
2
生肉を触った後は、よく手を洗いましょう。
サラダ等の加熱せずに食べる食品を扱う際には、特に注意しましょう。
3
食肉類は、中心部までよく加熱して食べましょう。
特に、乳幼児や高齢者等の抵抗力の弱い方は、食肉の生食を避けましょう。
4
生で食べる野菜類は、よく洗いましょう。
5
動物を触った後は、よく手を洗いましょう。
川崎市健康福祉局保健所食品安全課
電 話 044−200−0198(内線32951)
FAX 044−200−3927