食中毒の発生について(PDF形式, 59KB)

平成28年6月8日
報 道 発 表 資 料
食中毒の発生について
川崎市麻生区内の飲食店を原因施設とする食中毒が発生したので、お知らせします。
1 探知
平成28年6月6日(月)、患者の家族から「麻生区内の飲食店を6月5日(日)午後
5時頃に利用したところ、翌日の未明から、腹痛、おう吐等の症状を呈した。このた
め医療機関を受診したところ、内視鏡検査により、胃からアニサキスの虫体が摘出さ
れた。」との連絡が、川崎市保健所麻生支所にありました。
2 概要
これまでの調査から、患者が鮮魚介類を生で喫食したのは当該飲食店のみであるこ
と、患者の胃からアニサキスが摘出されたこと、症状及び潜伏期間がアニサキスによ
る食中毒の特徴と一致すること並びに患者を診察した医師から食中毒の届出があった
ことから、本日、川崎市保健所長が当該飲食店を原因施設とする食中毒事件と断定し
ました。
本市では、引き続き調査を実施しています。
3 発症日時
平成28年6月6日(月)午前0時20分頃
4 患者数
1人(30歳代男性)
5 症状
腹痛、おう吐等(患者は快方に向かっています。)
6 病因物質
アニサキス
7 原因施設
名 称
○○○○○○○○○
所在地
○○○○○○○○○
営業者
○○○○○○○○○
業 種
飲食店 すし店
8 原因食品
平成28年6月5日(日)に当該施設で調理及び提供された食事
参考 : 喫食メニュー
寿司(しめさば、いわし、生タコ、サーモン、びん長マグロ、
ネギトロ、えんがわ、えんがわの炙り、)等
9 措置
営業停止1日間 平成28年6月8日(水)
川崎市内の食中毒発生状況(本件を含みます。)
件数
平成28年1月1日∼6月8日現在
9件
平成27年 同時期
3件
平成27年1月∼12月
7件
患者数
37人
14人
43人
死者数
0人
0人
0人
《アニサキス》
アニサキスは寄生虫(線虫)の一種です。その幼虫(アニサキス幼虫)は、長さ2∼3
cm、幅は0.5∼1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。アニサキス幼虫は
サバ、イワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジ等の魚介類に寄生します。
アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生(不十分な冷凍又は加熱のものを含みま
す。)で食べることで、アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)
を引き起こします。
○ アニサキスによる食中毒(アニサキス症)の症状
・ 急性胃アニサキス症 食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、
悪心、おう吐を生じます。
・ 急性腸アニサキス症 食後十数時間後から数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症
状を生じます。
○ 予防方法
・ 加熱 60℃では1分、70℃以上で瞬時に死滅します。
・ 冷凍 −20℃で24時間以上冷凍すると感染性が失われます。
川 崎 市 健 康 福 祉 局 保 健 所 食 品 安 全 課
電 話 044−200−0198(内線32951)
FAX 044−200−3927