別記様式第13号 食中毒の発生について 平成28年10月11日 新潟市

別記様式第13号
新潟市報道資料
食中毒の発生について
平成28年10月11日
新潟市保健所食の安全推進課
平成28年10月9日(日),新潟市民病院から「キノコが原因と思われる食中毒
の症状を呈している患者2名が受診している。」旨の連絡が新潟市保健所にあった。
患者らは,10月9日(日)夜に,患者1人が譲り受けた「キノコ」を油炒めにし
発
て喫食したところ,30分後にほてりの症状がみられたため,新潟市民病院に搬送さ
生
れた。
概
調査の結果,患者に共通する食品は,キノコの油炒めのみであること,残品がテン
要
グタケ科のキノコ(推定:ミヤマタマゴタケ)であると鑑別され,中毒症状がテング
タケ科のテングタケなどに類似すること,医師から食中毒患者の届出が提出されたこ
とから,新潟市保健所は,テングタケ科のキノコ(推定:ミヤマタマゴタケ)を原因
とする食中毒(家庭内)であると断定した。
なお,患者は快方に向かっている。
患者等の状況
摂食者数
2名
治療を受けた者
2名
(入院した者) (2名)
2名(男性20歳代)
医療機関名:新潟市民病院
(新潟市中央区鐘木463番地7)
症
状
ほてり
患
者
テングタケ科のキノコ(推定:ミヤマタマゴタケ)を喫食した者
自宅
原因施設
推定原因食品
検
患者数
査
テングタケ科のキノコ(推定:ミヤマタマゴタケ)を自宅にて油いため
にして喫食。
検
査
項
目
検
体
なし
なし
食中毒発生状況
10 月 11 日現在
昨年同時期
県内
市内
県内
市内
発生件数
17 件
6件
20 件
3件
患者数
186 人
33 人
380 人
12 人
県内及び市内とも本事件を含む。
問合せ先:新潟市保健所
食の安全推進課 担当:飛田
025−212−8000
212−8226
別 紙
毒きのこによる食中毒にご注意ください!
新潟県内では平成23年∼28年(本日まで)の間に22件の毒きのこによる食中毒が発
生しており,その多くが「可食のきのこ」と誤食です。
報道機関の皆様におかれましては,以下の点について広く周知していただけますようお願
いいたします。
食用のきのこと確実に判断できないきのこは
絶対に
採らない!食べない!売らない!人にあげない!
◎確実に鑑別できる専門家に判断してもらいましょう。
◎新潟市保健所でも受け付けています。
◎採ったきのこは「全量」持ち込み,鑑別を受けてください。
様々な「言い伝え」は全く根拠のない迷信であるため,信じない。
【主な迷信】
① 柄が縦に裂ければ食べられる。→毒を持つきのこの多くは柄が縦に裂ける。
② ナスと一緒に料理すれば食べられる。→食中毒を起こした例は多数ある。
③ 虫が食べているきのこは食べられる。→虫は毒のあるきのこも食べる
平成23年∼28年(本日まで)の間に新潟県で発生した毒きのこによる食中毒事例
件数 患者数
種類
平成 23 年
8
17
ツキヨタケ5件,オオワライタケ2件,イボテングタケ1件
平成 24 年
4
12
ツキヨタケ2件,クサウラベニタケ 1 件,ドクササコ1件
平成 25 年
4
13
ツキヨタケ3件,ドクササコ1件
平成 26 年
2
9
ツキヨタケ2件
平成 27 年
2
9
ツキヨタケ1件,クサウラベニタケ 1 件
平成 28 年
(本日まで)
2
5
イッポンシメジ1件,テングタケ科のキノコ1件