仕様書[PDF:217KB]

仕
様
書
1.件名
平成28年度産業財産権制度問題調査研究「知財教育に資する教材のあり方に関する
調査研究」
2.調査研究の目的、必要性
知財戦略を推進するあらゆる場面において鍵となるのは、それを実行する人材である
が、知財人材育成の基盤となるのは教育である1。
「知的財産におけるTPPへの政策対
応について」
(2015 年 11 月知財戦略本部決定)においても、
「将来のイノベーションの
源泉となる知財教育の推進」として、小中高等学校から大学・大学院等において、それ
ぞれの発達段階に応じて新たな発見や科学的な思考力の源泉となる創造性を育むとと
もに、知的財産の保護のみならずその活用に対する理解を向上させる観点から、知財教
育の推進を図ることが盛り込まれている。また、2015 年度に知的財産戦略本部の検証・
評価・企画委員会の下に設置された知財教育タスクフォースにおいて、知財教育の推進
の在り方について議論が行われた結果、小学校、中学校、高等学校、高等専門学校、大
学、大学院という全ての学校種において、発達の段階に応じた系統的な教育を実施する
ことにより、「国民一人ひとりが知財人材」となることを目指すべきとの方向性が示さ
れた2。
これらの課題を踏まえ、知財推進計画2016では、小中高等学校における知財教育
の推進3(次期学習指導要領4の方向性に沿って、知的財産に関する資質・能力を育む中
核的な教科を明確にする等した上で、創造力の涵養及び知的財産の保護・活用とその意
義の理解の増進に向けた教科横断的なカリキュラム・マネジメントの実現を図る)等に
加えて、教材等の充実5(産業財産権のみならず、不正競争防止法、著作権法、標準化等
に関する最新の話題も考慮しつつ、知財教育に資する教材の在り方を検討した上で、知
財教育向けの教材を開発・普及する)のための取組を推進することとされた。
特許庁6は 1998 年から、知的財産権に関する正しい知識と基礎実務の習得を目的と
1
知財推進計画 2016 p.23
知財推進計画 2016 p.23
3 知財推進計画 2016 p.26
4 平成 28 年度内に中央教育審議会として答申予定。小学校は 32 年度から、中学校は 33 年度から全面実
施予定。高校は 34 年度から年次進行により実施予定。
5 知財推進計画 2016 p.27
6 これらの事業は、2007 年 1 月からは工業所有権情報・研修館(INPIT)が実施している
2
1
して、高等学校(専門科)・高等専門学校・大学を対象に、産業財産権標準テキストを
作成してきた。また、知的財産を尊重する意識を学校教育段階から醸成するため、小学
校、中学校、高等学校の各々の教育段階に合わせて知的財産教育用副読本を作成してき
た7。これらの教材のうちのいくつかは電子化されて INPIT のホームページで提供され
ている8。
一方、教科書会社が出版している教材にも、知的財産を取り扱っているものがある。
例えば、高等学校の情報の教科書「社会と情報」
(開隆堂出版)や「社会と情報」
(数研
出版)には、産業財産権及び著作権に関する記載がある。また、中学校9の技術の教科書
「新編 新しい技術・家庭
技術分野」
(東京書籍)(28 年 4 月採択)には、携帯電話
を例として特許権等の知的財産が紹介されるともに、疑似特許体験(校内特許)につい
ての記載がある。また、小学校の情報の副読本「私たちと情報
5・6年」(学研)に
は、「身の回りの知的財産権」という章がある(第 16 章)
。
大学で利用されている教材としては、山口大学10が作成した「これからの知財入門」
(日経 BP 社)が市販されている。そのほか、特許庁ホームページに「理工系学生向け
の知的財産権制度講座のための講義用資料」が掲載されている11。
また、著作権については、文化庁のホームページに著作権に関する教材、資料等が掲
載されている12が、その中の場面対応指導事例集「著作権教育 5 分間の使い方」は、各
教科はもとより様々な教育活動が展開される過程で,子どもたちが著作権に関すること
に触れ,他人の権利を尊重することなどについての関心を高め,理解を深めるための「き
っかけ」の例が紹介されている。
さらに、標準化については、日本工業標準調査会のホームページ13には、出前授業「標
準化教室」に使用されるテキストが掲載されている。
しかし、知財教育向けの教材の整備状況やニーズについて、体系的な把握は出来てい
ない。
知財教育向けの教材を開発するためには、各学校段階(初等教育段階~高等教育段階
までを範囲とする。以下同じ。)向けにこれまでに整備されてきた教材を把握した上で、
ニーズはあるものの整備がなされていない領域を特定する必要(領域として、対象と大
まかな学習内容の特定は少なくとも必要)がある。その上で、各学校段階における知財
7
特許行政年次報告書 2011 年版 p.246
http://www.inpit.go.jp/jinzai/educate/kyouzai/index.html
9 現行学習指導要領(平成 20・21 年告示)の中学校の技術・家庭には、
「新しい発想を生み出し活用する
ことの価値に気付かせるなど、知的財産を創造・活用しようとする態度の育成にも配慮する」との記載が
ある。
10 知的財産に関する科目を全学必修としている。
11 http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/rikoukei_shiryou.htm
12 http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/kyozai.html
13 http://www.jisc.go.jp/policy/kids.html
8
2
教育の目標14も考慮しつつ、知財学習で活用されるためにどのような教材(教育現場で
指導者の下で用いる教材に限らず、自学自習用の教材も検討対象に含む。)が求められ
ているかを特定し、必要であれば指導者用の指導ガイドも含め、知財教育に資する教材
の在り方を検討する必要がある。この際、産業財産権のみならず不正競争防止法、著作
権法、標準化等に関する最新の話題も考慮する必要もある。また、導き出された教材の
在り方を、様々な形式のサンプル教材として具体化することで、その後の本格的な教材
開発の参考にすることができる。
そこで、以下の事項を目的として、本調査研究を行う。
・各学校段階向けにこれまでに整備されてきた知財教育向けの教材を把握した上で、ニ
ーズはあるものの整備がなされていない領域を特定する。
・各学校段階における知財教育の目標や、産業財産権のみならず不正競争防止法、著作
権法、標準化等に関する最新の話題も考慮しつつ、知財学習で活用されるためにどのよ
うな教材が求められているかを特定し、必要であれば指導者用の指導ガイドも含め、知
財教育に資する教材の在り方を検討する。
・導き出された教材の在り方を、様々な形式のサンプル教材として具体化する。
3.調査研究内容等
(1) 調査研究内容
(ⅰ)公開情報調査
教材、書籍、論文、調査研究報告書、審議会報告書、データベース情報及びインタ
ーネット情報等を利用して、本調査研究の内容に関する文献等(海外の文献等15も含
む。)を収集し、十分に整理・分析した上で、その結果を報告書に取りまとめる。
調査項目と情報源については、知財教育に資する教材に関する多様な観点(例えば、
以下に例示するもの)を踏まえて検討を行い、庁担当者と事前に協議して作業を進め
ること。
① 現在行われている知財教育(自学自習用や企業等が実施するもの等の学校教育外
で行われるものも含む。以下、(ⅰ)内において同様。)の現状
② 各学校段階における知財教育の目標の体系化など、知財教育の理論的研究成果
③ 各学校段階向けにこれまでに整備されてきた知財教育向けの教材には、どんなも
のがあるか(内容面だけでなく、動画やインタラクティブ機能等の形式面につい
ても調査)
14
信州大学の村松教授は、初等中等教育段階における知財教育の大目標リスト案を提示している(日本
知財学会知財教育分科会編集委員会編「知財教育の実践と理論」
(白桃書房) p. 157)
。
15 少なくとも、平成19年度特許庁大学知財研究推進事業「初等・中等教育における知財教育手法の研
究報告書」http://www.jpo.go.jp/sesaku/pdf/daigaku_shien/07mie_00.pdf の第 4 章においてヒアリングが
行われた国(アンケートのみ回答があった国は除く)
、及び、INPIT「平成 23 年度今後の知的財産人材育
成教材等在り方に関する調査研究 報告書」
(三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社)において
ヒアリングを行った国の文献等は調査のこと。
3
④ 知財教育向け以外の教材で、特色ある形式の教材
(ⅱ)国内ヒアリング調査
知財教育に関する有識者、教育機関、研究機関、団体等に対して、ヒアリング調査
を実施し、結果を報告書に取りまとめる。
ヒアリング調査項目の設定に当たっては、ニーズはあるものの教材の整備がなされ
ていない領域について、及び、教育現場や自学自習で活用されるためにどのような教
材が求められているかについて、検討する上で必要となる情報を収集できるよう、ヒ
アリング調査項目について事前に検討を行い、庁担当者と事前に協議して作業を進め
ること。
ここで、第1回委員会終了後に速やかにヒアリング調査に移るから、提案時(遅く
とも、第1回委員会開催時)に、ニーズはあるものの整備がなされていない領域及び
求められている教材について仮説を用意すること(なお、当該仮説は、ヒアリング調
査の結果や委員会における議論等を踏まえ適宜修正される可能性があることに留意
のこと。)。
国内ヒアリング調査は、公開情報調査等により得られた情報のほか、求められてい
る教材等についての仮説、委員会による議論で抽出された事項及び以下に例示する観
点も踏まえつつ、ヒアリング調査項目を検討し、庁担当者と事前に協議して作業を進
めること。
① ヒアリング先における知財教育の基本的考え方
② 各学校段階(必要により、例えば、小学校低学年、小学校高学年のようにより
細かい段階に分けること。)における知財教育の目標
③ 実施している知財教育、実施することが望ましい知財教育
④ 現在使用している教材の問題点
⑤ どのような教材が求められているか
⑥ 産業財産権のみならず不正競争防止法、著作権法、標準化等に関する最新の話
題について、各学校段階において考慮すべき点は何か
(ⅲ)海外ヒアリング調査
米国、アジアから1か国、欧州から1か国の計3か国の Global Network on
Intellectual Property Academies(GNIPA)に加盟する知的財産人材育成機関及び当
該知的財産人材育成機関の監督官庁等16に対して、ヒアリング調査(メールや電話、
テレビ会議等で可。現地へ行く必要はない。)を実施し、結果を報告書に取りまとめ
16
ヒアリング先の選定にあたっては、必要があれば、INPIT「平成 23 年度今後の知的財産人材育成教材
等在り方に関する調査研究 報告書」
(三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社)を参照された
い。
4
る。
ヒアリング調査項目の設定に当たっては、ニーズはあるものの教材の整備がなさ
れていない領域について、及び、教育現場や自学自習で活用されるためにどのような
教材が求められているかについて、検討する上で必要となる情報を収集できるよう、
ヒアリング調査項目について事前に検討を行い、庁担当者と事前に協議して作業を進
めること。
海外ヒアリング調査は、公開情報調査等により得られた情報のほか、委員会による
議論で抽出された事項及び以下に例示する観点も踏まえつつ、ヒアリング調査項目を
検討し、庁担当者と事前に協議して作業を進めること。
① 各学校段階(必要により、例えば、小学校低学年、小学校高学年のようにより
細かい段階に分けること。) における知財教育の目標
② 開発している知財教育教材、開発することが望ましいと考えている知財教育教材
③ 現在開発している教材の活用状況・改善点
④ 教育現場等からはどのような教材が求められているか
(ⅳ)委員会による検討
調査研究に関して専門的な視点からの検討、分析、助言を得るために、本調査研究
に関して専門的な知見を有する者(学識経験者、知財教育に携わる教員・指導者、知
財専門家等)4名程度で構成される調査研究委員会を設置し、論点整理を行った上で
4回程度の委員会を開催する。4名程度のうち、1名を委員長とする。委員会では、
(ⅰ)公開情報調査、
(ⅱ)国内ヒアリング調査、(ⅲ)海外ヒアリング調査の進捗・
結果から、多様な観点を踏まえ、以下の論点について検討を行い、議論・取りまとめ
を行うこと。
(1) ニーズはあるものの教材が整備されていない領域の特定
(2) ヒアリング先における知財教育の分析(必要に応じて)
(3) 各学校段階における知財教育の目標の特定(必要に応じて)
(4) 産業財産権のみならず不正競争防止法、著作権法、標準化等に関する最新の話
題について、各学校段階において考慮すべき点
(5) 指導者用の指導ガイドも含め、知財教育に求められる教材の在り方
※在り方として、少なくとも、以下の点を整理すること。
(ア)対象と当該対象における望まれる学習内容17
(イ)ニーズはあるものの教材が整備されていない領域はどこか
(ウ)少なくとも(イ)で示した領域に対して有益な教材を作成するために、整
17
イメージとしては、初等中等教育段階における知財教育の大目標リスト案(日本知財学会知財教育分
科会編集委員会編「知財教育の実践と理論」
(白桃書房) p. 157)を参考にされたい
5
備することが望ましい材料18は何か。なお、当該材料は、どのような形式(例
えば、印刷物形式、Web形式、動画形式、インタラクティブ形式等。)で、
どのように用いられること(指導者の指導の下で用いるものなのか、自学自
習用のものなのか)を想定しているか、及び、指導者向けガイドまたは自学
自習のためのガイドのような使い方を説明した資料を当該材料に添付する必
要があるか否か、を特定すること。
(6) (5)を踏まえたサンプル教材の作成
(ⅴ)調査結果の分析・取りまとめ(4.(6)参照)
委員会の委員の助言を得ながら、(ⅰ)~(ⅳ)の調査結果を総合的に分析し、取
りまとめる。
(2)報告書の作成
① 前記の調査研究内容の結果を報告書にまとめること。
② 報告書の表題は「知財教育に資する教材のあり方に関する調査研究」(仮称)
とすること。
③ 報告書の要約(文章及び本調査研究を俯瞰する図表19)を報告書に含めること。
④ 著作権の取り扱い等について報告書に記載すること。
4.調査研究方法
(1)公開情報調査
ヒアリング調査や委員会による検討に役立つ資料を作成するために、教材、書籍、
論文、判例、調査研究報告書、審議会報告書、データベース情報及びインターネット
情報等から本調査研究の内容について、前記3.(1)(i)~(ⅲ)のために有益
な情報を収集し、十分に整理・分析した上で、その結果を報告書に取りまとめる。な
お、後述するアンケート調査、ヒアリング調査、委員会での議論等によって新たな視
点での調査の必要性が生じた場合には、追加的に調査を行うこと。
・公開情報調査は、各調査研究内容で示した観点に関連する事項を広範に調査し、主
要な事項を中心に取りまとめること。
・収集した外国語文献については、必要に応じて日本語に翻訳すること。
・報告書に掲載する文章、画像等を他人の著作物から引用する場合は、著作権法にお
いて正当な引用と認められる範囲内で行うこと。
・報告書に掲載する文章、画像等を他人の著作物から転載する場合には、著作権者か
18
教材そのもの、または、教材を作成するのに参考となる素材を集めた資料集をイメージしているが、
この限りではない。
19 調査研究を俯瞰(ふかん)する図表とは、報告書の内容を把握することができるように総括された図
表のこと。(1ページ程度)
6
ら転載許諾を得ること。
(2)国内ヒアリング調査
知財教育に関する有識者、教育機関、研究機関、団体等の計15者程度に対し、前
記3.(1)(ⅱ)に関するヒアリング調査を実施し、その結果を報告書に取りまと
める。
・調査対象案及び項目案は、理由とともに庁担当者に提示し、承認を得ること。
・調査対象先との連絡調整を行うこと。
・国内ヒアリング実施、当日のメモ取り、取りまとめ作業を行った上で、ヒアリング
結果について、議事録及び概要を作成し、速やかに庁担当者に提出すること。
(3)海外ヒアリング調査
米国、アジアから1か国、欧州から1か国の計3か国の Global Network on
Intellectual Property Academies(GNIPA)に加盟する知的財産人材育成機関(各国
につき1機関)及び当該知的財産人材育成機関の監督官庁等(各国につき1機関)に
対して、前記3.(1)(ⅲ)に関するヒアリング調査(メールや電話、テレビ会議
等で可。現地へ行く必要はない。)を実施し、結果を報告書に取りまとめる。
・調査対象案及び項目案は、理由とともに庁担当者に提示し、承認を得ること。
・調査対象先との連絡調整を行うこと。
・海外ヒアリング実施、当日のメモ取り、取りまとめ作業を行った上で、ヒアリング
結果について、議事録及び概要を作成し、速やかに庁担当者に提出すること。
・調査結果等は、日本語に翻訳を行うこと。
・必要に応じ調査対象先に対し謝金を支払うこと。
(4)委員会による検討
① 委員会の構成
・調査研究に関して専門的な視点からの検討、分析、助言を得るために、本調査研究
に関して専門的な知見を有する者(学識経験者、知財教育に携わる教員・指導者、
知財専門家等)4名程度(うち1名を委員長とする)で構成される調査研究委員会
を設置する。
・委員の選定に当たっては庁担当者と十分な協議を実施することとし、委員の委嘱に
係る作業(連絡調整、本調査研究の事前説明及び委嘱手続等)を行うこと。
② 委員会の開催
・委員会開催に関する事項(席次、参加の可否(オブザーバ)、開催日時等)につい
ては、庁担当者の指示に従うこと。
7
・委員会の開催場所は、特許庁庁舎近傍とし、庁担当者の承認を得ること。
・論点整理を行った上で委員会を開催すること。
・必要な範囲内で、国内外公開情報調査の結果等を各委員会において利用すること。
・委員会は1回2時間程度とし、4回程度開催すること。
・第1回委員会は、庁担当者と協議の上、速やかに開催すること。
③ 委員会関連作業
・事前に出席者の座席表を含む配付資料を準備すること。
・参加者への連絡、調整を行うこと。また、当日の緊急連絡網を事前に作成すること。
・委員会事務局は、前記3.(1)(ⅳ)の項目に関して、(ⅰ)~(ⅲ)に基づく
調査を進めるとともに、本調査研究の遂行に必要な情報の取りまとめ及び資料の提
供を行い、委員会において検討する資料を作成すること。
・委員会での発言は録音機器を用いて録音し、各発言の発言者が明確になる形での詳
細な議事録を作成し、委員会開催日から5実働日以内に委員及び特許庁担当者に送
付して確認を求めること。また、委員又は特許庁担当者により修正指示等を受けた
場合は速やかに修正を行い、再確認を受けること。その後、速やかに議事録を要約
した議事概要を作成すること。
・委員に対し、必要に応じて謝金等の支払いを行うこと。
・委員会の前後に資料を用意し、庁担当者等と打合せを実施すること(ただし、委員
との打合せを行う場合には、連絡調整、打合せ内容のメモ作成、打合せ結果の取り
まとめ作業を含む)。
・委員会以外の場においても委員から、本調査研究について、適宜意見を受け付ける
こと。
<委員会開催(例)>
【第1回】平成28年8月上旬頃
ニーズはあるものの整備がなされていない領域及び求められる教材についての仮説、
ヒアリング先及びヒアリング項目候補の検討
【第2回】平成28年10月頃
ヒアリング調査の中間報告と、当該中間報告を踏まえた3.(1)(ⅳ)(1)~(5)
についての議論、
【第3回】平成28年12月上旬頃
ヒアリング調査の最終報告と、当該最終報告を踏まえた3.
(1)
(ⅳ)
(1)~(5)、
報告書案の構成及びサンプル教材について議論
【第4回】平成29年2月上旬頃
報告書案及びサンプル教材案についての検討
8
(5)調査結果の分析・取りまとめ
前記(1)~(4)の調査結果を総合的に分析し、前記3.(1)(ⅴ)について
報告書に取りまとめる。また、報告書の内容については、(4)の委員会の委員にも
確認を取りながら、方向性を決めることとする。
(6)サンプル教材の作成
前記(1)~(4)の調査結果を踏まえ、サンプルとして、1コマ 45 分間の授業
で使用する程度の分量の教材を作成する。サンプル教材には、印刷物形式の教材に加
えて、動画形式又はインタラクティブ機能を有する形式の教材も含める。必要な場合
は指導者用の指導ガイドも作成する。
5.研究員について
本調査研究における各調査・分析において、本調査研究分野に専門的な知見を有する
者を主担当研究員として配置し、前記4.(1)~(5)の調査研究業務の主担当・副
担当を分担する。また、主担当研究員のうち1名は、庁担当者との連絡・調整担当者と
し、庁担当者からの問い合わせ等に対して、常に直接かつ迅速に対応できる体制を整備
すること。
なお、ここでの「本調査研究分野に専門的な知見を有する者」は、知財教育に関する
実情に関する知見を有していることが望ましい。
6.調査研究に当たっての留意事項
(1)調査研究開始日から報告書納入日までの本調査研究にかかる全体スケジュール、
調査研究体制、実施機関の連絡体制等について、契約締結後、速やかに庁担当
者に書面にて説明し、承認を得ること。
(2)調査研究進捗状況は、庁担当者の指示する形式・頻度にて報告すること。場合に
より、庁内関係者に対する中間的な報告を求めることもある。
(3)調査研究内容については、庁担当者と十分な打ち合わせを行うこと。
(4)調査研究を進めるに際し、常に案を作成・提案し、必ず庁担当者の承認を得るこ
と。なお、変更が生じた場合は、速やかに報告し、庁担当者の指示に従うこと。
(5)庁担当者に提示する資料(打ち合わせ資料など)を用意すること。
(6)調査研究に係る庁担当者との打合せ場所については、庁担当者の承認を得ること。
(7)納入時に報告書等の著作物の著作権は特許庁に帰属するものとするが、報告書を
執筆した者については、本報告書からの引用である旨付記することを条件に執筆
部分に限り複製、翻訳、翻案等の形で利用することを可能とする。
(8)報告書に掲載する図面、写真、文章等を他の文献から転載する場合には、出典を
9
明記するとともに、著作権者から転載許諾を得ること。また転載許諾を得た図面、
写真、文章等の情報を一覧にまとめ、転載許諾書の写しとともに、特許庁に提出
すること。また、報告書に掲載する図面、写真、文章等を他の文献から引用する
場合には、適切な著作権処理を行い、正当な引用であることを庁担当者に報告す
ること。なお、これらに拠りがたい場合には、庁担当者に報告し、承認を得るこ
と。
(9)調査研究により知り得た情報を許可なく外部に漏らし又は他の目的に使用しない
こと。
(10)報告書の納入前において、調査研究で得られた情報について、庁担当者が、産業
構造審議会等での検討及び施策検討の参考資料として使用の必要があると判断
する場合には、その指示に従い、必要なデータを庁担当者に提供すること。
(11)報告書の作成に当たっては、原則、庁担当者の指示する作成要領のとおりに報告
書を作成すること。
(12)その他、詳細については、庁担当者の指示に従うこと。
7.提出物及び提出期限
提出物
数量
著作権転載許諾一覧及び転 ①紙媒体 1部
載許諾書の写し
提出期限
平成29年3月7日(火)
②電子データ一式(CD-R
※著作権者から許諾を得る 又は DVD-R に PDF 形式で
必要があった場合のみ
収納)
各調査の調査結果等(中間 一式(MS-Word 形式、MS- 平成29年3月7日(火)
成果物、ヒアリング結果等) Excel 形式)
の電子データ
※提出方法については、庁
担当者の指示に従うこと。
サンプル教材
一式(CD-R 又は DVD-R に 平成29年3月7日(火)
収納した電子データ(形
式は庁の指示に従うこ
と)
8.納入物及び納入期限
納入物
数量
納入期限
(1)
一式(CD-R 又は DVD-R に収 平成29年3月7日(火)
調査報告書の電子媒体
納した電子データ(MS-Word
形式、PDF 形式の両方。))
10
(2)
全体版50部(CD-R 又は 平成29年3月14日(火)
調査報告書(サンプル教材 DVD-R に収納した電子デー
を含む)の電子媒体(配布 タ(PDF 形式。ただしサンプ
用)
ル教材の形式は庁の指示に
従うこと。))
(3)
全体版15部、要約版15 平成29年3月21日(火)
調査報告書(サンプル教材 0部
を含む。ただし、サンプル
教材は、紙媒体として提供
できるもののみを全体版
に盛り込めば良い。サンプ
ル教材の要約版への添付
は不要。)
(1)電子媒体
庁担当者の許可を得た場合、MS-Word 形式の一部を MS-PowerPoint®形式、MS-Excel
形式とすることも可能。
(2)紙媒体
製本仕様及び印刷用紙については以下のとおり。
① 製本仕様
・全体版は無線綴じ製本、要約版は中綴じ製本とすること。
・全体版には、見返し(表紙及び裏表紙)、遊び紙(表紙及び裏表紙)を設ける
こと。
・要約版は、カラーにて印刷すること。
②印刷用紙
・紙の出荷状況により以下に記載した印刷用紙の仕様を変更する場合がある。
・印刷用紙の指定は、庁担当者に確認を取り指示に従うこと。
なお、本文及び見返し、遊び紙、奥付については、グリーン購入法に基づく基
本方針の「フォーム用紙」における判断の基準にしたがい、印刷用紙は古紙パ
ルプ配合率70%以上かつ白色度70%程度以下を用いて作成すること。
・全体版の印刷用紙
○本文
再生紙(古紙パルプ配合率70%以上、白色度70%以下)形態 A列本
判
44.5Kg
○見返し、遊び紙、奥付
再生紙(古紙パルプ配合率70%以上、白色度70%以下)形態
11
A列本
判
70.5Kg
○表紙
レザック66 四六判 Y 目 175kg
色については庁担当者の指示に従うこと
・要約版の印刷用紙
○本文、表紙
再生紙(古紙パルプ配合率70%以上、白色度70%以下)形態 A列本
判
44.5Kg
9.納入場所
特許庁総務部企画調査課
12