アジアの広域経済連携に一石を投じるベトナム みずほ総合研究所 アジア調査部 部長 平塚宏和 世界経済の下振れ懸念が根強い中、 各国財政政策が景気を下支え マイナス金利に対する家計の抵抗感 米国の長期停滞論と処方箋 ベトナムへの関心を高める日本の製造業企業 2 1 パナマ文書 アジアの広域経済連携に一石を投じるベトナム ─ TPPの最大受益国が呼び起こす周辺国の危機感 ─ 世界経済の下振れ懸念が根強い中、 各国財政政策が景気を下支え ─ 日本経済は、 地震・円高で不透明感の強さが継続 ─ マイナス金利に対する家計の抵抗感 ─ 高齢・無職世帯の消費動向に要注意 ─ 米国の長期停滞論と処方箋 ─ ドル高是正にかじを切る米国 ─ ベトナムへの関心を高める日本の製造業企業 ─ 2015年度 「アジアビジネスアンケート調査」 から ─ パナマ文書 みずほリサーチ June 2016 みずほ総合研究所のホームページでもご覧いただけます。 http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/research/ 本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、商品の勧誘を目的としたものではありません。 本資料はみずほ総合研究所が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが、その正確性、 確実性を保証するものではありません。また、 本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります。 アジアの広域経済連携に 一石を投じるベトナム 経済 TPP に を するこ で、 で 最大の受益 辺 国 動かす な のの、 の は である にある ではな の実 。 の 料とな て る。 それでも、 の た れる ある は が がある。すな の り に て を る り 各 にお の が目 、 の は りも で れて を るが、 内の が とは に な 。 。 合 した。 の な て る して も に に とな ており、 る。 が な の ることがある。 の な 品の にお とし が して したな の が し の みが、 内 の 的 されて る。 に、 の こ 予 に には、 り ー れて の として 的な する を が目 も では、 た されることが し として の が に の で、 るみずほ総合研究所の も ては その な る である 資 て を 合 的 みが る て を 的 り の みである。 を の の として 。 な の の ることである。 でも して では、 として、 内の る さ する 内の の きがある。 ー を各 、 性を 本 は の とな 、 の 成 と 、 の 正、 き が、ここにきて するものではな されるた 経済 的な は 、 資 き き りはな を の成 ではな 目す ては、 ており、 き した し、 にお を き に であることに変 もそ した して を 。 、アジアの の周 たも れ も の は、 TPP に さ、その が も たまま の 国の 平塚宏和 ま の の ルの の たん ー 、 る高 る とする の ト ーを みずほ総合研究所 アジア調査部 部 ー が を じ、 る に を を は、 、 るこ が 国 を する ト な が としての 、 本 を のみな 、 の を し に に まれる が き ず、 。 に の と に きが て る。 るた で には、 、 てが で れる ー を 資の ー を は、 でも でな の が しており、 が て 合 に の は、 これ として の で 資 性の ながる と ては、 して を が実 とも に な の す 所 の 資 は、 に に る の実 までの は に る の変 が が き に 、 がこ が した する 成する が のた の に、 と たと ことであ り に に に り は して を を して 内の し る であ た が まれる の には に の の が と みに が、 こ に とされて た が き に 、 が た 。 る し の 資 の の し が にも、 な のは ー まで がある。 してきたこと する こと 、 を 各 で に にと ても の が を の れる 、 に に の に が変 た すれ 、 に の できな する 、 、 を の 、 を り とな の に るこ は きな る。 、 ると、 的 た。その に みを 、 してき と と 。 な 、 ー が との を は の でもタ を として き お 。 を 合 と されて 。 性がある。 ー の とになれ の 合を の る は を の の した 各 的実 る ー であ に な したのは、 な れる。 とになり、な を の して と ー の し に するた の があり、その 。 を な で が 的 、 には、 る と が との すること 実 、 内 を を が た。 は、 てきた。 成を 合 となる 、 ー に、 と には ており、 の の にお 、 本、 る の も を 、 の は、 の 資の 、 させる たのは、 の し と の し、 内 に みを ー される。 を と できるとした。また、 を そもそも が た 性ある にな は する な り 研究所の になるとの も 性と が し、 の して ことで、 の ー タ の も 資の 資 と、 る て を 、 の としての 内 がれ すもの に 。し と の 成を目 の 的な る になる。 の でも 、 な にまで ーとな な で 資 資 ー る にお ー に に せて に は と を れな してお が であり、 の しては 合 り 。 の 、 たに も が はな 、タ る。 性がある。 の の の たす に との 目される 合 まれる。 に、 も の の たすことを目的とした が り、 る。 を があると ー あり、この の 、 断 ー さ の は、 なが り合 てきた する が の と を の な た 。その たな を の の 成 、 目し 世界経済の下振れ懸念が根強い中、 各国財政政策が景気を下支え 国経済の が 国に る 世 経済の は を の る のの、 する 、世 経済に する は 強 が、 国 を が続 日本経済の 経済の が の に を す に 201 年に向 は、 動が る か、 地震・円高の 、 不透明感の強さが継続する 2 17 の は に て とな た。 の が に する 、 の成 は で に こん 。 ー と 本は 予 に して の成 とな たものの、 ー は な に て 的に し れた 。 本に ても、 が 成 であ た こと る に る の し な を すれ 、 り が たと 。 は 基 が たものの、 に る 資 資の しな で、 ー は なものにと ま た。その では が実 されたが、 もあ て の で を な された。 、 の な を て、 の成 の が するな 、資 の ー は した。 の 成 みずほ総合研究所予 の ー は、 と した と 、 にと まる しである 。 に ては、 の が を て することに り、 で な を んで る。 の な に る資 成 の が の みを することで の成 は となるが、実 としては成 の タ が まるとみて る。 は の し 資 の に が ることに て も し、 成 は に まると予 した。 は にみ れた 的な し が には して 、 の は な 基 に ると予 する。 は、 所 の の が とな て が き、 な の に が る とともに、 資 の し も に に みである。 ー は の が ものの、 が 資に する を するとみ れることな 、 の ●図表1 海外経済見通し総括表 (単位:前年比、 %) 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 (実績) (実績) (実績) (予測) (予測) 予測対象地域計 3.2 3.2 3.7 3.5 3.3 日米ユーロ圏 1.9 1.4 1.7 1.5 0.8 米国 2.4 1.6 2.3 2.4 1.5 ユーロ圏 1.6 1.4 1.4 0.9 ▲0.3 日本 0.6 0.5 0.6 ▲0.0 1.4 アジア 6.1 6.0 6.0 6.3 6.4 中国 6.9 6.6 6.5 7.3 7.7 NIEs 2.0 1.8 2.2 3.4 2.9 ASEAN5 4.7 4.6 4.5 4.6 5.0 インド 7.3 7.5 7.5 7.0 6.3 オーストラリア 2.5 2.6 2.5 2.6 2.0 ブラジル ▲3.8 ▲3.5 0.6 0.1 3.0 ロシア ▲3.7 ▲1.2 1.0 0.7 1.3 49 44 46 93 98 原油価格(WTI、 ドル/バレル) 暦年 (注)予測対象地域計はIMFによる2013年GDPシェア(PPP)により計算。 (資料)国際通貨基金(IMF)、各国統計より、みずほ総合研究所作成 は なものにと ま 。 本は は の の な の が みであり、 は の に て成 が き 変 ることにな 。 は れ が が しである。 は、 までを す と、 は するものの、 の が を り、 の成 は を んで る。 は、 な と の が る で、 資を とする な が ことにな 。 を では、 な の を 、 が に すものの、 の は 的となる た 、 に る が に し、成 の ー は なものにと まると予 する。 は な を 料とした の とな たが、 は に しに 、 を保 て る。 に が り、 も したこと の も して る。た し、 を とした の が 、 、 な をき に が する は して る。 の は、 の を て の れ となること 、 き き が である。 に ては、 の のき と な た を に る は と の に て とな て るが、 の供 を 料に し が て る。 では の ータ で した の に て の が み、 の にあたる の が したとの がある。また、 では が を した と れており、 には な の を する きもある。た し、こ した 的な がは し、 の 総 でも がま とま な れ 、 が する 性が ある。 に しては、 と した の 報告 な で された に る ん を に、 の 正 が て る。こ した の が を る にもな て るが、 は の で の 性にも しており、 に に が されれ 、 が 基 に することも れる。その 合、 が し、 の 料となる も され 。 で も されるのは 合 の を の である。各種 では と の が しており、 が を した 合、 の は れな であ 。また、 では、 な が目 の が確実な情 とな て る。 に本 で も が することになれ 、たと 実 に するとしても、 たんは で の きが まる 性は にあ 。 の な を た の れ するた 、各 は して を る を して る。 の 総 では、 総 の が確 されたが、 に、 の も させるも のでもあ た。こ した 、各 の の が ま て る。 は れ のた 、 を しており、 に てもこ した が み れる。 の は の 基 に て 基 に て ことが まれ、 ー も を 、 は総 て 的な が されて る。 本に ては、 の りが されて る。こ した 的な が な を ることが され 。 を 2 1 2 17 本の 報 は 2 の実 成 と りの 成 には、 は されたほ の がみ れな た。 、 の では、 とは 的に、 が される 性がある。これは、 に な の 合には、 が の を た に、 を にしてでも を き る 性が た 。実 、 的な を て 証すると、 な の が、 の 変 な に て、 の が き との が れる。 に ては、 本 の に る み しと、 の の が となる。 本 の は、 に 予 予 と 正予 に て、 が確保されて る。これ の予 は、 の と た 的な に て れ、その 、本 的な のた の予 に み れ れると れる。 の しでは、これまで に判 して る を して、 的な までの予 に総 が れると した。 また、 に ては、 の を な ても、 の が とみ れ とな た。も とも、 の とな せ にと まるた 、 の は、 が り にあ た ことを す と る。 に は、 の にな たとは 、 の み を り せて な 。 る に る し があ たことも すると、 の さは変 な と される。 の 本 は、 の の が、 き き の になる と まれる。これ に て、 の し では、 たに 本 、 、 の が 目され 。 本 に しては、 ー の に る の に が 。報 な に れ 、 品 の に て ー ーが 的に を した な で、 は れした で ある。 的に すると、 記 に て、 の は しされる 。 に ては、 に る の 性 を する がある。 の ●図表2 日本経済見通し総括表 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2015年度 (単位:%) 2017年度 2016年度 上期 下期 上期 下期 上期 下期 (実績) (実績) (予測) (予測) (実績) (実績) (予測) (予測) (予測) (予測) 実質 GDP 国内需要 民間需要 ▲0.9 ▲1.5 ▲1.9 個人消費 ▲2.9 住宅投資 ▲11.7 設備投資 0.1 公的需要 ▲0.3 政府消費 0.1 公共投資 ▲2.6 純輸出 (寄与度) 0.6 輸 出 7.9 輸 入 3.4 名目 GDP 1.5 GDP デフレーター 2.4 鉱工業生産 ▲0.5 完全失業率 3.5 経常収支 (兆円) 8.7 国内企業物価 2.7 消費者物価 (除く生鮮食品) 2.8 消費者物価(同上、除く消費税) 0.8 消費者物価(除く食料 (酒類 0.6 除く) 長期金利 (%) 0.48 日経平均株価(円) 16,273 為替相場 (円/ドル) 110 原油価格(WTI、 ドル/バレル) 81 0.8 0.7 0.7 ▲0.3 2.4 1.6 0.8 1.6 ▲2.2 0.1 0.4 ▲0.1 2.2 1.4 ▲1.0 3.3 18.0 ▲3.2 ▲0.0 ▲0.0 0.9 1.0 0.7 1.2 3.2 1.0 1.8 1.5 3.0 ▲0.1 1.0 1.5 1.3 0.4 1.1 3.2 17.5 ▲2.0 0.1 0.1 0.2 0.0 ▲0.3 ▲0.6 ▲6.6 0.6 1.1 1.4 0.2 0.1 2.7 2.1 1.8 1.7 1.4 3.1 18.1 3.2 2.0 1.1 0.9 1.3 1.3 ▲0.9 8.4 1.2 1.3 1.5 0.9 ▲0.5 ▲5.0 ▲2.0 2.4 1.6 ▲1.2 3.4 15.9 ▲2.9 0.0 ▲0.0 ▲0.1 ▲0.5 ▲0.8 ▲0.7 ▲1.2 1.6 0.2 2.3 ▲8.6 0.5 1.6 ▲1.0 0.9 1.2 ▲1.0 3.3 19.5 ▲3.5 ▲0.0 ▲0.0 0.9 1.0 0.5 1.2 5.6 ▲0.7 2.3 1.4 6.8 ▲0.1 0.4 0.8 0.7 0.4 ▲0.0 3.2 18.7 ▲3.3 ▲0.4 ▲0.4 1.7 2.4 2.6 3.1 2.7 3.2 1.9 1.2 5.1 ▲0.7 1.7 5.6 2.8 0.5 3.1 3.2 15.4 ▲0.5 0.5 0.5 ▲1.0 ▲1.4 ▲2.2 ▲3.3 ▲10.3 ▲0.7 1.1 1.3 0.5 0.0 2.7 0.1 0.7 1.4 ▲0.6 3.1 17.1 2.8 2.1 1.2 0.8 0.7 0.6 1.4 ▲7.8 0.9 0.8 1.7 ▲3.3 0.0 3.8 2.7 3.0 1.9 1.1 3.0 17.5 3.5 1.9 0.9 0.7 0.2 0.8 0.6 0.8 0.2 0.2 0.8 0.7 0.30 18,841 120 45 ▲0.08 16,100 107 47 ▲0.09 16,800 111 47 0.40 19,730 122 53 0.18 18,000 118 38 ▲0.10 16,100 106 47 ▲0.10 16,200 107 47 ▲0.10 16,600 110 46 ▲0.08 17,050 113 49 (注) 1. 年度は前年比変化率、 GDPの半期は前期比年率 (GDPデフレーターは前年比変化率) 。 2. 鉱工業生産の半期は前期比。 完全失業率の半期は季調値。 経常収支の半期は季調値・年率換算値。 3. 国内企業物価、 消費者物価の半期は前年比変化率。 4. 原油価格はWTI先物期近、 長期金利は新発10年国債。 (資料) 内閣府 「国民経済計算」 、経済産業省 「生産・出荷・在庫指数」 、総務省 「労働力調査」 「 、 消費者物価指数」 、 日本銀行 「国際収支統計」 、 「国内企業物価指数」 などより、 みずほ総合研究所作成 る。さ なる みに ては、 の の 、 内 の な を し なが 、 判断に り されるとみ れるが、 の予 では の 資が を した。 に しては、予 りの実 を 提とし て る。この 合、 に て、 み の が な の し に する み 。みずほ総合研究所は、 み に る 成 の し に て、 と して る。なお、 は、 の 性に て 的 の も ま 、その の 判断 で ると ており、 に を たとの報 も される。 な の も すると、 が 断される 性は できな 。 を ま て、 の実 成 は と、 な を予 した 。 に ては、 に み の の に て、実 成 には の し が るとみて る。た し、 になると、 に しがは するこ とで、 の れは される み 。 の成 は と予 した。なお、 の を た 合の成 を すると、 は と、 に する となる。 、 は と、 の な に れ に す 。 で 2 1 ●図表3 GDPギャップとインフレ率の推移と予測 I することに て、 の の まりな を とした に る の もあ て、 はおお となる し 。 にはこ した が す るものの、 の は とほ になると予 して る。 になると、 の が し となるが、 が なが も に ること 、 が となる ことな 、総 てみると には が るとみて る。 の は、 の を ー で の を と に まると予 した。も と も、 に に するとの の し は れる みである。 みずほ総合研究所 場調査部 主 スト [email protected] 経済調査部 主任 スト hi enobu.toku [email protected] GDPの は、政 資料の公表 を受けて適 新しています。 新の はみずほ総合研究所 ー ージを 参 ください。 http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/ orecast/ (%) みずほ総合研究所で して る は、 で の供 とな て る 。 の しに基づ と、 に て、 み に り の が し れること 、 の供 は たん まで する 。 り は、 の で の供 は まで するが、 れが されることで、 には に すと予 される。 品を 総合 の は、 の で ほ で しており、 で は とな た。 も、 が 4 見通し 2 0 ▲2 ▲4 ▲6 ▲8 GDPギャップ (潜在GDP比) CPI(除く生鮮食品)前年比 CPI(除く食料(酒類除く) 及びエネルギー)前年比 ▲10 2002 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 (年) (注) 1. CPIはいずれも消費増税を除くベース。 2. GDPギャップはみずほ総合研究所の推計値。 (資料)内閣府「国民経済計算」、総務省「消費者物価指数」などより、 みずほ総合研究所作成 マイナス金利に対する家計の抵抗感 ス の の で ス の消費 に ら き 、 して 、 されて る。その る を は、 の の を を を確 するた した 記 的 が さ に 、 を な が するこ が さ を にお する記 て の はほ 記 が 記 こ した が る。 にな て を では な になると、 るが、 が の記 には た。 を は、 的な記 する記 に を する記 に実 ー 報 する れる。 本 の 350 に 300 とな 250 を に が 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 (月) 15 り すには ると が に て に が の 的な される。 は、 きと した。 に て の ま の み、その な な て、 は も 。 16 (年) (注) 日経(電子版含む)、読売、朝日、毎日、産経、 日経ビジネス、 エコノミスト、 東洋経済 (オンライン含む)、 ダイヤモンドを対象に以下のキーワードで記事検索を実施。 マイナス金利不安記事: 「マイナス金利」 and 「悪化」 マイナス金利好感記事: 「マイナス金利」 and 「回復」 (資料)日経テレコンより、みずほ総合研究所作成 を 、 に の りの を ての が をもた の する の な の したと 、 たことが 50 ほ す し、 た。 の の の 100 を す をみると 200 150 に に 、 の ることを は、 る が みて の が して た マイナス金利不安記事 マイナス金利好感記事 14 ており、 り (件) 2013 き 的である ●図表1 マイナス金利に関する記事件数 0 る 記 を 400 、 する高齢・無職世帯の たことが に さ こ の の の が に、 が 450 が 的 、 。これをみると、 を を である。 する に 動が の更なる すもの するものまで に れた て の に、 、消費 が では する ンドは 感が強 、 本 、日本国 をみると、 に の で き しており、 の 的に 。この ほ に の が て、このことを確 には、 るデ が を の て、 を 、 をもた に る る。 が は が の を す。 の な ても、 の は の ること りも の をみ て る。したが の る すと し、 に の は な 。そのた ▲20 まり ▲25 の ▲35 の が 性がある 。 08 09 10 11 12 13 14 15 16(年) (注) 現在の景気状況から鑑みて 「金利が高すぎる」 との回答割合から 「金利が低すぎる」 との回答割合を減じた値。 (資料)日本銀行「生活意識に関するアンケート調査」より、みずほ総合研究所作成 ●図表3 年齢階層別の消費者態度指数 に が る されてしま が が、 する しとなる 912 3 6 912 3 6 9123 6 9123 6 9123 6 9123 6 9123 6 9123 6 9123 6 912 3 (月) して の 、 し に 2006 07 に がある。 の 2006年9月調査 で が ており、 みが ▲55 が目 の できな ▲50 合が 。 を ▲40 ▲45 する の では、 ▲30 合は で と、 、 す に では の (%ポイント) で される。 の ず、 て、 は、 があり、 である。この ●図表2 金利水準DI ▲60 目 は、 を をもた し される。 でみた る の を 。まず、 所 とな に もあ を 。 の デ が さ な させると で、 すると 合、 ー 総 し の き ことがある。 にと を の 性には する がさ があ なる 。 みずほ総合研究所 経済調査部 主任 スト [email protected] ●図表4 家計の財産収入と土地家屋借金返済 (総世帯、2015年) (DI) 50 (可処分所得対比、%) 8 財産収入 7 45 土地家屋借金返済 6 5 4 40 3 2 若年世帯 全体 高齢世帯 35 30 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1112 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1112 1 2 3 4 (月) 2014 15 (注)1. 若年世帯は39歳以下、高齢世帯は60歳以上とした。 2. 若年世帯と高齢世帯は、 みずほ総合研究所による季節調整値。 (資料)内閣府「消費動向調査」より、みずほ総合研究所作成 16 (年) 平均 (53%) うち60歳以上 (10%) 勤労者世帯 60歳以上 (30%) 無職世帯 (注)1.「財産収入」の項目には、預貯金利子や貸金利子などが含まれる。 2.「土地家屋借金返済」 の項目には、 土地・家屋購入の月賦払いなどが含まれる。 3. 括弧内は消費支出に占める割合。国勢調査の総世帯数と家計調査の世帯 数分布を用いて試算した。 (資料)総務省「家計調査」、 「国勢調査」より、みずほ総合研究所作成 米国の長期停滞論と処方箋 0年 には、 の に び では、 の は で 、米国 とは、 が、 の お ー ー ー でもあ ま に て 。 もな 実 れた に てしま を 、 的な性 のことを、 に る として と、 の れな の を のではな との なお では が ま 。し きる しこ も した を その 、 できな な な ではな たのであり、そ は て す し 目した。そして、 するのに の な る 実 りも では を るのではな を に 、 することが との の が に して し、 た ー ある は るのではな と した。 に の は実 に が した 、実 りも は 的 であることを 的 ではな して で 、これが ー が も き ー とされており、 とされてきた。これに 実 では、 した が 。 まり の をもた されて は実 の の の 、 ー が に る る 、 。 、すな できな が が されて る。 が 、 る には 実に た。 として、 では 的な が のである。 も たものが、 に です の 。そして、 資を ー な な ん り、本 たこと であ 、 で、 し と が して の基 、 要不 を がある た ー の 、 と に か る を とされる。 は、 が た の 、 ネ の 米国の が の と に、 じら の である。 ー そ が 、ドル高是正にかじを切 した タ には世 ー に ー る経済の る 消 は、 に の目 は、 まれて は る 実 は のま の れたものである。 まり、 が の が て きに な にな に が、実 な て てきて ては が る る。 の でも し、 性があると な実証研究に は て、 的な り が確 されてきて るた 。 り のは、 ー 総 も、 に れ な 、 の実 がある。 と の実 も になる。さ に に、 的な をもた る して 所 に に の実 は にお る の る 資が 資な の 合 は して 、 の 、 が 資に に 。 な る の が 、 資 し、そして の して に する に が に 、 ーター は を は は の を 的に る が にな て なが して 。 の に が では にな ており、 る。 みずほ総合研究所 は 主 米調査部 スト [email protected] の ー 報告 る 。 な 基 れ の であり、 の を る。 を る ある と 、 した 研究所の研究 。 な が タ の であり、 り、 が 載せた。 、 を が て、 本を 、 る は、 に である。この にして 貯蓄増加要因 する ること した。この る た に れ の れ は が の に 性が であると を して た 正に とし 的に実 りが実 の な 的 ることができるな たり な る。 まり、 の が 基 に に には きをすると 、実 の を た各種 で も 投資減少要因 ●図表1 米国の実質均衡金利と実質政策金利 (%) 14 の ( : 人口動態( 世 の増加) 0.90 各国内の の 大 0.45 アジア通 危機後の新興国の 設 資に必要な財 公共 資の 国 向増大 格の 0.25 0.50 制 利回りと資本 ) 0.20 ストの格 大 0.70 ( )1980 2015 年の実質金利の 動( 300bp)を要 分 。 (資料) achel, Lukasz an Thomas D. Smith(2015) Secular ri ers o the lobal real interest rate, Sta orkin Paper o.571, Bank o En lan , December より、みずほ総合研究所作成 実質均衡金利 12 の 実質政策金利 10 8 6 ・米財務 の「 容できる」 の 準は 3 満。 ・日中に を有している ナルとして、「 リスト」に せたの は 明。 ・米財務 は 報告書の対 となりうる「主要 相手国」の定 を めるべき。 ・「過 12 カ月で GDP 比 2 相当の 入 」という基準は すぎる。 この基準について、 子をみながら、 的に ーする必要がある。 4 2 0 ▲2 ▲4 1960 の ( 70 80 90 2000 10 16 (年) (資料) 小野亮(2016) 「長期停滞リスクの下で米国により重要性増す為替相場の 行方」 (みずほ総合研究所「みずほインサイト」2016年5月2日) )米国 よび世界の通 問題に しい Peterson Institute or International Economics のバー ス ン 所 (現 ア・フェロー)らによる分析。 (資料)Ber sten, C. re an Joseph E. Ga non(2016) The ew S Currency Policy, ealtime Economic Issues atch, Peterson Institute or International Economics, pril 29 より、みずほ総合研究 所作成 ベトナムへの関心を高める日本の製造業企業 2 1 では、 201 年2 を 、 する ト の が が高 みずほ総合研究所は、 、 する る。 の とな て る を する する で、 と はな ん した。 予 の 60 30 中国 欧州 金融危機 51.1 50 40 ASEAN インド 37.7 23.9 NIEs 中南米 48.7 38.0 35.5 資 、 の 米国 日中関係緊張 47.5 37.2 44.7 45.1 27.6 して 、 が と の るが、 は としては に となり、 が して の 41.5 29.7 30.5 のな る が は とし の 53.5 48.6 41.5 46.2 23.4 22.2 マレーシア カンボジア 15.1 15.0 6.8 8.9 2.9 5.4 13 14 (注) 回答企業数1,100社。 (資料)みずほ総合研究所「アジアビジネスに関するアンケート調査」 15 (年度) 2015年度 2014年度 1.7 1.9 ラオス 12 が の実 インドネシア 10 11 で 57.5 59.7 フィリピン 10 に基 れる。 ベトナム 43.8 36.7 32.0 09 ー タイ 23.3 08 し ●図表2 今後最も力を入れていく予定の地域の ASEANの国別内訳 (複数回答) ミャンマー 2007 の は 20 0 を の に、 ても の 内 では、 としては 本 と された されたものと としては する 。 に を で ●図表1 今後最も力を入れていく予定の地域(複数回答) (%) が た。さ の ん しており、 の の も ず、 を 目される 資 。 れて づ では が の ー の にも したの を の したが、 は た を でも は が に 。 の が る は、 、 た て の も が とな て の の して として、 では も を実 日本 をみると、 に ー を 予 の 国 には、 TPPに して、 に 円 で る 内 な を 1 000 を こ が大 N れて 本 に 2015 年度アジアビジネスアンケート調査を の国 ビジネスの最注 S の 0 10 20 30 40 50 (注)回答企業数482社。 (資料)みずほ総合研究所「アジアビジネスに関するアンケート調査」 60 (%) と まり、 としての な にお も 、 に れる。 る の する の まりを に まる 所で確 する も の しともなる れが され、 資の 性がある。 ことができる。 の て に を に て る の すると、 。 は のな にお の で の させた た、 に るな が が の の を て ま て、 でみると、 が 種 種 たに の成 を が し、 内 が の の る に り 性もあ に 目する 本 の が を 。 ては、 の の る ー に 、 れ、 で の て が の 、 がありそ 。 に が 、 。た が を の て の ー んでおり、その の とな が ること 、 する に 、 に に 的 されて は はな ず が れる。 の た。 種 に は は とする は が ー 。 な の 変 性が た に に の が て が ー ー の となるも が る と は での実 正に る したことで す には 品 が た。 本と ー 正された は、 で、 を が 、 た。この が る の それに の した。 し、 れる。ま 成 を は して と は たが、 を した。 があると の り は は た。その て したことで、 とな 、 に まで とな を 的な ても して れる。 の する ーデターに の実 たとみ で に が が が 的 に の して されたものと ても は が の の したことが で 本 て、 を の とな でも るが、 タ し、 の して、 で を た に の て と では、 る に みずほ総合研究所 アジア調査部 上 主任研究員 [email protected] ししたと ●図表4 (相対的な)円安のアジアビジネスへの影響(複数回答) ●図表3 拠点別にみた収益満足度DIの推移 (%ポイント) 30 輸入製品価格の上昇が 収益を圧迫している 「満足+ やや満足」20 NIEs低下 10 収 益 認 識 0 ASEAN 底打ち ▲10 ▲20 中国低下 インド 底打ち ▲30 ▲40 「不満+ やや不満」 ▲50 ▲60 ASEAN NIEs 中国 インド 為替レートに関係なく 対アジア事業計画を進める 対アジア事業計画を見直す 0 2007 08 09 10 11 12 13 14 15(年度) 25.2 22.7 22.6 輸出拡大の好機となっている 国内の生産比率を高める 45.4 27.4 特に影響はない その他 (注)回答企業数314社。 (資料)みずほ総合研究所 「アジアビジネスに関するアンケート調査」 30.3 7.7 29.0 15.7 2.9 4.0 2015年度 2014年度 1.7 5.3 10 20 30 40 50 (%) (注) 2015年度から 「為替レートに関係なく対アジア事業計画を進める」 の回答を 設けた。 (資料)みずほ総合研究所 「アジアビジネスに関するアンケート調査」 パナマ文書 Q:パナマ文書とは何ですか A:パナマ文書とは、中南米にある パナマの法律事務所「モサック・ フォンセカ」 から流出した内部資料 で、 顧客との契約書類や電子メール など、 1,150 万点にも上ります。ド イツの有力紙の記者がこれらの資 料を匿名の情報提供者から入手し、 世界各国の報道機関などが加盟す る国際調査報道ジャーナリスト連 合 (ICIJ) に提供しました。 ICIJは約1 年をかけて内容を分析し、 2016 年 4月に、資料の存在や関係する一部 の個人名を公表したほか、同年5月 には、タックスヘイブン(租税回避 地)に設立された 21 万社以上の法 人及び関連する個人や法人につい ての情報を公表しました。 Q:パナマ文書は、なぜ注目さ れているのですか A:パナマ文書により、世界各国の 首脳をはじめ、権力者や富裕層、大 企業などによるタックスヘイブン の利用実態が明らかになったから です。 多くの国では、2008 年の世界 的な金融危機後の国家財政の悪化 を受け、課税強化や福祉の削減が 進められてきました。一般の国民 が負担の増加を強いられる中、一 部の層のみが税負担を免れている のではないかとの疑惑が広がり、 各国で国民の批判が高まりをみせ ています。アイスランドでは、パナ マ文書の公表を受けて、首相が辞 任する騒ぎにまで発展しました。 Q:タックスへイブンの利用は 何が問題なのですか A:タックスヘイブンは、租税回 避地とも呼ばれ、税負担が他国と 比べて著しく低い国や地域のこ とを指します。有力な産業を有し ない小さな島国が多く、英領バー ジン諸島やケイマン諸島、パナマ な ど が 挙 げ ら れ ま す 。こ れ ら の 国・地域では、課税情報の入手可 能性や透明性が低いことも特徴 です。こうした特徴から、タック スヘイブンが企業や富裕層など による課税逃れ(過度な節税)や 資産隠し(脱税)の温床となって いるのではないかと指摘されて います。ただし、タックスヘイブ ンの利用が直ちに問題になるわ けではなく、日本の個人や法人の 場合、国内で適正に納税されてい れば、特段の問題はないことに留 意が必要です。 Q:これまでどのような対策が 講じられてきたのですか A:第一に、一部の多国籍企業によ る各国間の税制の違いや抜け穴を 利用した過度な節税への対応が挙 げ ら れ ま す 。経 済 協 力 開 発 機 構 (OECD)は、税源浸食と利益移転 (BEPS)と呼ばれるプロジェクト を立ち上げ、2015 年には 15 の行 動計画から成る報告書をまとめま した。現在、新興国を含めた 44 の 国・地域が報告書の内容を順守す ることに合意しています。 第二に、匿名性の高さを利用し た資産隠しなどの脱税への対応が 挙げられます。各国の課税当局は、 税の透明性を向上させる観点か ら、一定の基準を満たす非居住者 の口座情報を定期的に交換する 「自動的情報交換」の取り組みを本 格化させています。2014 年には OECD が共通報告基準を策定し、 現在、タックスヘイブンを含めた 101 の国・地域が順守することに 合意しています。 第三に、法人の実質的所有者に 関する情報の透明性の改善に向け た取り組みが挙げられます。課税 当局間の情報交換の実効性を確保 するためには、表面的な情報から だけでは把握できない法人の実質 的所有者を明らかにすることが重 要になります。2016 年 4 月に開催 された 20 カ国・地域(G20)財務 相・中央銀行総裁会議の声明でも、 実質的所有者情報について、入手 可能性の改善や当局間の国際的な 情報交換の重要性が強調されてい ます。 Q:今後の課題は何ですか A:タックスヘイブンの問題に対 しては、上記の通りこれまでも国 際的な取り組みが行われてきま した。今後は、こうした取り組み を 踏 ま え 、各 国 が 協 調 し て 対 応 し、課税情報の透明化を通じて、 実態把握の実効性を高めていく ことが重要になります。また、先 の G20 声明でも触れられた通り、 国際的な枠組みに参加してない タックスヘイブンに対しても参 加を促し、租税回避の抜け穴をふ さいでいくよう、国際的な協調を 一層進めていくことが求められ ます。 みずほ総合研究所 金融調査部 主任研究員 小山剛幸 [email protected] みずほリサーチ 第 171 号 2016 年 6 月 1 日発行 発行:みずほ銀行・みずほ総合研究所 編集:みずほ総合研究所 TEL:03-3591-1400 製作:株式会社 白橋 ISSN 1347-2488
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