リニア取り消し提訴で沿線住民ら記者会見 JR東海のリニア中央新幹線計画に反対し、国が行った工事実施計画の認可 取り消しを求め東京地裁に提訴した沿線住民らが20日午後、都内で記者会見 した。 原告団長の川村晃生さん(69)=甲府市=は会見で、認可取り消しを求め た理由について、「(リニアは)財政的にも環境的にも日本の将来の在り方に 関わる問題として位置付けている」とし、「法廷で出てきた情報を基に反対の 運動を進めていきたい」と話した。 原告団は計738人で、県内からは飯田市や下伊那郡大鹿村などの沿線住民 ら29人が参加した。訴状は、JR東海による環境影響評価は調査内容も情報 公開も不十分で、これに基づく認可は環境影響評価法に違反していると主張。 従来の新幹線網との相互乗り入れができないリニアは全国的な幹線鉄道網形成 に寄与しないとし、全国新幹線鉄道整備法(全幹法)に基づく認可は違法とし た。 提訴について石井啓一国土交通相は同日の会見で「係争事案であるため、特 にコメントはありません」と述べた。
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