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はじめに( fulltext )
柴田,義晴
研究紀要/東京学芸大学附属大泉小学校, 24: 1-1
2013-03
http://hdl.handle.net/2309/144976
東京学芸大学附属大泉小学校
はじめに
この度の公開研究発表会の開催に際しまして,公務ご多用のところ多数の教育関係の
皆さまのご参会を頂きました。教職員一同,心より厚く御礼申し上げます。
本年度は,平成22年度より「国際社会に活きる豊かな学力を育成するカリキュラム
と授業つくり」を研究のメインテーマとして4ヵ年計画を立て,1年目の『国際性を育
む学校構想:めざす子ども像とその教育実践』,2年目の『世界から信頼され活躍して
いこうとする子どもの育成:グローバル社会に「生きる力」を育む』をテーマにした公
開研究発表をしてきました。その際頂いたご助言等を活かし,3年目の今年は『グn一
バル社会に「生きる力」を育む 一国際理解教育から異文化間教育一』とするテーマで研
究発表させて頂きました。その際頂きましたご指摘等をさらに活かし,集大成とした来年
度の研究に向かいたいと思っております。
今日,わが国の学校教育を取り巻くグロー一バル化の動きは急速的に進展し,特に教育分
野においては諸外国との教育交流,諸外国の教員や子どもの受入れ,あるいはグローバル
社会に対応できる子どもの育成等によって進めていくことが課題となっています。本校で
は,これまで国際教育をテーマにしておよそ40年にわたって教育や実践研究を積み重ね,
先述の教育分野に求められる課題に立ち向かってきました。しかし,国際情勢やわが国の
社会情勢の変化により,課題に立ち向かえば向かう程にさらなる課題が見出されます。た
とえば,国際理解教育から異文化間教育へと,グローバル化の進展とともにその捉え方を
修正しっつ,またグn一バル社会の進展に伴った児童像をより鮮明にしながら,その教育
内容や方法策定の基礎つくりを目指しているのが現状です。
そこで,研究発表会では教科学習と異文化間教育,英語学習および日本語学習と異文化
間教育の「あいだ」に虹の橋をかけ,グローバル社会に対応できる子どもの教育を目指し,
また全国の小学校に役立てて頂けるような教育課程や学習指導について発表させて頂きま
した。その際,グn一バル化とは強いアイデンティティーと組み合わさることで成り立っ
(カルロス ゴーン)とする言葉のように,低学年・中学年・高学年ごとの児童像を据え,
個々のアイデンティティーに立って異文化を理解し,さらに先述の「あいだ」に立ってグ
n・一バル社会で何をどうするのか,あるいは何ができるのかを考える教育実践をここにま
とめましたのでご報告致します。
最後になりましたが,本研究発表会は東京学芸大学国際教育センターと連携研究として
進めてきました。その際,国際教育センターの先生方,英語科教育分野の先生,教育関係
機関の先生方からご支援,ご協力を頂きました。また,研究発表会での講師や司会などに
より,ご指導,ご鞭燵頂きました先生方に,吏心より感謝申し上げます。
平成25年3A吉日
学校長 柴 田 義 晴
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