総合教育科目 学生が選ぶグッドティーチング賞報告書(H26 年度) 氏名 齋藤智恵 所属 総合教育センター 職位 准教授 〈略歴・主な研究内容〉 【学歴・教歴】Victoria University of Wellington, Dip TESOL、東京学芸大学大学院教育 学研究科英語教育専攻修士課程修了、国士舘大学 21 世紀アジア学部に非常勤講師として勤 務、2007 年、国際医療福祉大学総合教育センター語学教育部に奉職 【研究内容】英語教育学分野ではリスニング(音変化が聴解力に与える影響、ディクテー ションの効果など) 、社会言語学分野では言語景観(観光地の多言語表記、医療機関におけ る多言語対応など)を研究 〈担当科目およびシラバス(授業概要) 〉 【概要】英語 LL2(1 年生対象の必修科目、) 、52 名(言語聴覚学科上位群 1 年生 50 名、 再履修者 2 年生 2 名) 、後期・月曜 5 限、CALL システムを活用 【主題】医療福祉の現場で用いられる会話を中心に使用頻度の高い医療用語やフレーズを 学習する。内容理解に加えてディクテーションやシャドウイングを行い聞く・話す中心の スキルを身につける。さらに、視聴覚教材を用いて、リスニング力の強化をはかる。 【教材】60 分はテキスト Clinical Scenes for a New Age(マクミランランゲージハウス、 2009)を活用し、後半の 30 分は映画 ” I am Sam” を視聴覚教材として活用する。 〈授業で特に工夫している点〉 学生中心の授業を実現させるために下記の 3 点に留意した。 1. 授業のアウトラインを明確に設計し、教材の準備を綿密に行う。 2. 毎授業開始時に、学生に授業内容と目的を提示する。 3. 英語 LL1(前期授業)の段階で、学生が、機器に慣れ、授業の流れを把握できるよう にする。また、授業態度に問題のある学生に対しては厳しく指導し、積極的に学ぶク ラスの雰囲気を作り上げる。 〈この賞を受賞した理由として思い当たる点〉 言語聴覚学科の上位群対象の授業であり、比較的英語が好きで、あらゆるタスクにまじめ に取り組む学生が多く、互いに切磋琢磨する雰囲気ができありました。通常のタスクに加 えて、ショートプレゼンテーションの導入など実験的な取り組みも行いました。チャレン ジングな授業に、学生たちがやる気と好奇心を持って応えてくれたのだと思います。 〈受賞者コメント〉 本学に入職するまでは、英語教育の研究者、実践者としての経験はあったものの医療福祉 に関しては知識がありませんでした。本学で英語教員としてやってこられたのは、ロール モデルとしての語学教育部の諸先輩の先生方のお姿があったからです。また、本学の学生 たちの英語学習に取り組む真摯な態度に励まされ、教員として育てられていると感じてい ます。これに過信することなく、本学の教職員の皆さま、学生たちへの敬意と感謝の気持 ちを忘れることなく、よりよい英語教育の実践者となれるよう今後も努力してまいります。
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