2016年3月28日 ブラジルの金融市場動向 Weekly Report 【2016年3月19日~2016年3月25日の推移】 【1】為替動向 先週のブラジル・レアルは下落しました。先々週に行わ れたFOMC(米国連邦公開市場委員会)後の米ドル安の 反動もあり、レアルを含む新興国通貨全般が対米ドルで 弱含みました。円も対米ドルでは円安米ドル高となりまし たが、レアルの下落幅が大きかったため、レアル安円高と なりました。ブラジル中央銀行がドル売りのポジションを買 い戻すリバース・スワップを行ったことや、2月の失業率が 市場予想以上に悪化したことがセンチメントの悪化につ ながりました。 今週は、引き続き米国の指標や商品市況などが注目さ れるほか、国内の材料に関しては、ルセフ大統領の弾劾 をめぐる動きや政治動向が引き続き市場の注目材料とな ります。 【ブラジル・レアル 為替推移】 (2016年2月26日~2016年3月25日) 36 (円/レアル) (レアル/米ドル) 1.50 円/レアル(左軸) 34 レアル/米ドル(右軸、上下反転) レアル 2.00 30.74 32 2.50 30 3.00 28 3.50 26 4.00 3.68 24 22 2/26 3/4 3/11 高 安 4.50 5.00 3/25 3/18 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【2】金利動向 先週のブラジル債券市場は金利が上昇しました。ブラ ジル最高裁判所がルラ前大統領の官房長官への任命を 認めないと決定したことなどを好感して、週初は金利が低 下しましたが、その後バルボサ財務大臣が今年度の財政 赤字目標を拡大する案を国会に提出すると発言したこと を受け、財政悪化懸念が再燃し金利が上昇に転じました。 今週は、引き続き米国の指標や商品市況など外部環 境に影響されると思われます。国内の材料としては、2月 の基礎的財政収支や鉱工業生産の発表に加え、ルセフ 大統領の弾劾をめぐる思惑も相場を左右する要因となり ますので、注意する必要があります。 【ブラジル 金利推移】 (2016年2月26日~2016年3月25日) (%) 16.0 2年国債 15.5 15.0 14.5 14.0 13.60 13.5 13.0 2/26 3/4 3/11 3/18 3/25 【3】主要経済指標 発表日 3/23 3/23 3/30 4/1 発表頻度 毎月 毎月 毎月 毎月 期間 2016年2月 2016年3月 2016年2月 2016年2月 指標名 失業率 インフレ率(15日締め、前年同月比) 基礎的財政収支(億ブラジル・レアル) 鉱工業生産(前年同月比) データ 8.2% 9.95% --- (参考)前回 7.6% 10.84% 279 -13.8% (出所:ブルームバーグより大和投資信託作成) 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。 ■当資料は、各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。 ■当資料の中で記載されている内容、数値、図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更される ことがあります。 ■当資料中における運用実績等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託 フリーダイヤル 0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
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