③ ドル安加速なら昨年1月~5月の上昇レベルを超える

★どうなる原油相場? ③ ドル安加速なら昨年1月~5月の上昇レベルを超える? (山本)
北辰物産株式会社 『波動展望の部屋』 http://www.hoxsin.co.jp/hadoutenbou/ 作成:山本 毅 [email protected] ☎ 0120-253-277
ドル建て国際商品に共通なのは、ドル高=ドル建て相場下落、ドル安=ドル建て相場上昇の基本関係である。それに商品独自の需給環境、先行き見通し等が加わる。
(1) 2014年からの逆オイルショックはシェールオイル増産による原油供給過剰問題が本質だが、もう一つの重要な下落要因はドルの全面高であった。
(2) 2015年3月から5月への原油上昇は、ドル高一服による3月から5月へのドル安期と同期している。また、2015年10月からの原油一段安のきっかけも10月からのドル高であった。
(3) 2015年1月と2月をダブル底としてNY原油は上昇基調を継続しているが、この間もドル安であり、今後、このドル安基調が継続するのかどうかが重要になってくる。
(4) 4月28日の米連銀FOMC、日銀金融政策からドル安が進む場合、ドル指数が2015年からのボックス圏から転落し、ドル安が加速する可能性がある。その場合はNY原油の反騰が昨年5
月への上昇レベルを超える可能性が出てくると思われる。 逆にドル高がぶり返す場合は2月安値で底を打ったのかどうか、もう一度値固めを試すリスク可能性に注意する。
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