大和ハウス・レジデンシャルが合併へ

NEWS RELEASE
2016年4月15日
大和ハウス・レジデンシャルが合併へ―格付への影響は限定的
大和ハウス・レジデンシャル投資法人(証券コード:8984、発行体格付=A+、DHI)は 15 日、大和ハ
ウスリート投資法人(同:3263)と合併契約を締結したことを発表した。合併成立は 9 月 1 日の予定。
資産規模は 5000 億円程度に大きく拡大する見通し。REIT 業界における地位が向上するとともに、総
合型 REIT に転換することによって、投資機会が拡大し、保有物件の入れ替えも実施しやすくなると考え
られる。
合併により東京 23 区の賃貸住宅が主体のポートフォリオから、郊外立地の物流施設や商業施設を含ん
だ総合型のポートフォリオに変化する。ただ、物流施設や商業施設は、スポンサーが開発した競争力が
高い築浅物件が中心となっており、基本的にテナントと長期賃貸借契約を締結していることから、安定
したキャッシュフローが確保できよう。
資産運用は引き続き大和ハウスグループが担うため、運用体制に大きな変化は無いと思われる。大和
ハウスグループは、住宅のみならず、物流施設や商業施設でも豊富な実績を有する。
総資産有利子負債比率(のれんを総資産から除外して計算)は 40%台後半になる見通しで、DHI の巡
航時の負債比率からは一定程度低下する。負債構成については、現状と同様に長期固定金利中心の良好
な内容となろう。
以上を踏まえ、資産規模が大きく拡大する点はポジティブであるものの、格付への影響は限定的であ
ると判断した。
主任格付アナリスト:松田
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