【平成２８年４月の経済報告】平成２８年４月１３日本稿は、マイクロマシン／MEMS 分野を取り巻く経済・政策動向のトピックをいろいろな観点からとらえて発信しています。花冷え、平成２８年４月弥生の経済報告をお届けします。１．全般動向経済産業省は、我が国の知的財産権制度の発展等に貢献した個人及び企業等を表彰する｢知財功労賞｣の平成 28 年度受賞者を決定しました。（4/11）今年度は、経済産業大臣表彰として個人 1 名と企業等 6 者、特許庁長官表彰として個人 5 名と企業等 4 者を表彰します。（表彰式は 4/18） 1. ｢知財功労賞｣の概要経済産業省特許庁では、毎年 4 月 18 日｢発明の日｣(我が国初の特許制度である｢専売特許条例｣の公布(明治 18 年 4 月 18 日)を記念)に、知的財産権制度の発展及び普及・啓発に貢献のあった個人に対して｢知的財産権制度関係功労者表彰｣、また、制度を有効に活用し円滑な運営・発展に貢献のあった企業等に対して｢知的財産権制度活用優良企業等表彰｣として、経済産業大臣表彰及び特許庁長官表彰を行っています。両表彰を合わせて、｢知財功労賞｣と総称しています。 2. 受賞者今年度は、経済産業大臣表彰として個人 1 名と企業等 6 者、特許庁長官表彰として個人 5 名と企業等 4 者を表彰します。経済産業大臣表彰 (50 音順) 知的財産権制度関係功労者千田伏二夫氏［株式会社千田精密工業代表取締役］知的財産権制度活用優良企業等旭硝子株式会社株式会社デンソー（特許活用）（特許活用）［東京都］［愛知県］日産化学工業株式会社（特許活用）［東京都］国立大学法人山口大学（特許活用）［山口県］株式会社ロゴスコーポレーションオリオンビール株式会社（意匠活用）（商標活用）［大阪府］［沖縄県］ 1 特許庁長官表彰知的財産権制度関係功労者石橋一郎氏 [株式会社安川電機技術開発本部知的財産担当技師長] 加藤浩一郎氏[金沢工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科専攻主任・教授] 古城春実氏 [弁護士（桜坂法律事務所萩原恒昭氏 [凸版印刷株式会社羽鳥亘氏パートナー）] 法務本部法務本部長] [弁理士（羽鳥国際特許商標事務所所長）] 知的財産権制度活用優良企業等オージー技研株式会社竹本油脂株式会社株式会社トキワ兵神装備株式会社（特許活用）（特許活用）（特許活用）［岡山県］［愛知県］［岐阜県］（特許活用）［兵庫県］各受賞者の業績は、以下のＨＰをご参照下さい。 https://www.jpo.go.jp/torikumi/hiroba/h28_tizai_kourou.htm ２．各経済指標 ◎ 月例報告（内閣府）（平成２８年２月２５日公表） ※最新のデータで作成【日本経済の基調判断】 <現状> ・景気は、このところ弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている。・消費者物価は、緩やかに上昇している。 <先行き> 先行きについては、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復に向かうことが期待される。ただし、海外経済で弱さがみられており、中国を始めとするアジア新興国や資源国等の景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリスクがある。こうしたなかで、海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある。 2 【各業界の状況（生産全般、電子部品・デバイス抜粋）】 3 詳細は以下のＨＰをご参照下さい。 http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/kaigi.html#h28 4 ◎ 設備投資平成 28 年 2 月実績：機械受注統計調査報告（平成 28 年 4 月 11 日公表内閣府経済社会総合研究所）機械受注総額の動向をみると、2016（平成 28）年 1 月前月比 8.8%減の後、2 月は同 9.0%増の 2 兆 2,442 億円となった。需要者別にみると、民需は前月比 4.7%増の 1 兆 1,655 億円、官公需は同 25.9%増の 2,391 億円、外需は同 6.3%増の 7,267 億円、代理店は同 1.8%減の 1,198 億円となった。民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の動向をみると、2016(平成 28)年 1 月前月比 15.0%増の後、2 月は同 9.2%減の 8,487 億円となった。このうち、製造業は同 30.6%減の 3,210 億円、非製造業（除く船舶・電力）は同 10.2%増の 5,310 億円となった。 ※ なお詳細は以下のＨＰをご参照下さい。 http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/juchu/1602juchu.html ◎鉱工業指数調査【最新プレス情報平成 28 年 2 月分（速報）】（平成 28 年 3 月 30 日発表）鉱工業指数(生産･出荷･在庫、生産能力･稼働率、生産予測指数) ～製造業の動きから見る日本の景気～＜概況＞－生産は一進一退－ 5 今月は、生産、出荷、在庫は低下、在庫率は上昇であった。製造工業生産予測調査によると、３月、４月ともに上昇を予測している。総じてみれば、生産は一進一退で推移している。 1. 生産・出荷・在庫動向生産生産は、前月比▲6.2％の低下。低下業種輸送機械工業、電子部品･デバイス工業、はん用･生産用･業務用機械工業等上昇業種石油･石炭製品工業、窯業･土石製品工業出荷出荷は、前月比▲4.6％の低下。低下業種電子部品･デバイス工業、はん用･生産用･業務用機械工業、輸送機械工業等上昇業種石油･石炭製品工業、情報通信機械工業、繊維工業在庫在庫は、前月比▲0.1％の低下。低下業種はん用･生産用･業務用機械工業、石油･石炭製品工業、情報通信機械工業等 6 上昇業種鉄鋼業、窯業･土石製品工業、非鉄金属工業等【生産】生産は、前月比 3.7％の上昇。＊上昇業種はん用･生産用･業務用機械工業、輸送機械工業、電子部品･デバイス工業等＊低下業種化学工業（除．医薬品）、石油･石炭製品工業【出荷】出荷は、前月比 3.4％の上昇。＊上昇業種はん用･生産用･業務用機械工業、電子部品･デバイス工業、電気機械工業等＊低下業種輸送機械工業、石油･石炭製品工業、鉄鋼業【在庫】在庫は、前月比▲0.3％の低下。＊低下業種はん用･生産用･業務用機械工業、電気機械工業、情報通信機械工業等＊上昇業種鉄鋼業、化学工業（除．医薬品）、石油･石炭製品工業等 7 8 ※ なお、詳細は以下のＨＰをご参照下さい。 http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html ２．その他の動向 JEITA は電子部品グローバル出荷統計を発表しました。最新の 2016 年 1 月グローバル出荷額は 3,109 億円、前年比 93.1%となり、前年比マイナスとなりました。品目別出荷では受動部品（前年比 92.0%）、接続部品（同 86.5%）、変換部品（同 88.9%）、その他の電子部品（同 111.9%)となっています。 ※上記の通り、現時点でのセンサの 2015 年度累計（2015.4-2016.1）出荷額合計は 3,022 億円と前年比 93%となっています。詳細は以下のＨＰをご参照下さい。 http://home.jeita.or.jp/ecb/information/info_stati.html 9