【2016年4月12日公開】 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ YJFX!緊急レポート『「米ドル/円」108 円割れ！日銀金融政策会合（4/28）まで円高継続』執筆者：YJFX!FXエバンジェリスト ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ●「米ドル/円」概況 1 月 29 日の日銀マイナス金利導入後、2 月 11 日に 110.93 円まで下落した「米ドル/円」は、その後約 2 カ月間 110 円から 115 円のレンジ相場を形成。しかし、3 月の主要中銀の金融政策が出揃い、米利上げ期待が強まる中、3 月 29 日にイエレン議長が、利上げに関してハト派的コメントを発表したため、失望的な米ドル売りとなったことや、110 円台では本邦勢の介入警戒感もあり売り方は慎重となっていたが、4 月 5 日に安倍総理より介入に否定的なコメントが出ると 110 円の下限レンジを突破し、4 月 7 日には 107.66 円まで売り込まれる展開となった。 ●日銀単独介入の可能性は低い「米ドル/円」の 109 円台は約 1 年 5 カ月振りであるが、当時は 2014 年 10 月 29 日に黒田バズーカ 2 が発動し、16,000 円割れの日経平均は 17,300 円まで上昇し、109 円台の「米ドル/円」は 121 円まで上昇した。しかし、現時点では 5 月の伊勢志摩サミットの議長国でもあることから、2 月上海 G20 の流れを踏襲する必要があるため、単独での円売り介入はしにくい状況といえる。また、当時と現在では、マーケットの流れに相違があり、当時はアベノミクス効果で上昇トレンドの途中であった事での効果も大きかったが、現状は、フィボナッチファンで計測すると、アベノミクスでの上昇トレンドが終了し、50％レベルを割り込み、フィボナッチリトレイスメントでも上昇に対して 38.2％（107.23 円）レベルとなっており、下落局面と判断するのが一般的である。この状況下での単独介入は、当時ほどの効果が出る可能性は低いと予測する。また、4 月 28 日の日銀金融政策決定会合では、追加緩和策が出ることが予想されているので、そこまでは、「米ドル/円」は円高基調となり下値を模索する展開とみる。 ●下値の目標を探る（ヘッドアンドショルダー）通常、ヘッドアンドショルダーの形成が完了した場合、天井からネックラインまでの 2 倍下が目標といわれており、今回、昨年 6 月の天井を 125.85 円とした場合、ネックラインは 115.55 円となり約 10 円幅となる事から、115.55 円から 10 円下の 105 円台というのが、大きな下値目標となる。 ●下値の目標を探る（フィボナッチターゲット）今回の上昇トレンド崩壊の決定打が、1 月 29 日の日銀マイナス金利導入と想定し、フィボナッチターゲット（①1 月 29 日高値 121.68 円、②2 月 11 日安値 110.93 円、③2 月 16 日高値 114.88 円）で下落を想定した場合、61.8％レベルが 108.24 円、100％レベルが 104.13 円となることから、105 円割れの可能性が高いとみる。 -------------------------------------------------------------------------------【執筆者: YJFX!FX エバンジェリスト遠藤寿保】 98 年日本初の FX 事業開始から Web 広告やセミナー運営、リスク管理啓蒙など FX 業務全般に携わる。数多くの一投資家と接しながら、現在 YJFX!にて FX エバンジェリストとして情報配信、FX コラム執筆・セミナー活動等を行っている。 ▼FX エバンジェリスト遠藤寿保ブログ『なっとく FX 』は以下アドレスより日々更新中。 http ://fxevangelist.tumblr.com/ -------------------------------------------------------------------------------【本レポートの趣旨】本レポートはワイジェイFX株式会社より発行しているレポートであり、情報提供のみを目的としております。本レポート中のコメントは独自の見解に基づいたものであり、ワイジェイFX株式会社にレポート中の情報・意見等の公正性、正確性、妥当性、完全性等を明示的にも、黙示的にも一切保証するものではありません。また、本レポート内のコンテンツ、データに関する著作権はワイジェイFX株式会社に帰属しております。コンテンツ、データ等は私的利用の範囲内で使用し、無断転載、無断コピー等はおやめください。さらに、かかる情報・意見等に依拠したことにより生じる一切の損害について、ワイジェイFX株式会社は一切責任を負いません。最終的な投資判断は、他の資料等も参考にしてご自身の判断でなさるようお願いいたします。