今週の為替相場見通し(2015年3月9日)

今週の為替相場見通し(2015年3月16日)
総括表
注
米ドル
ユーロ
(1ユーロ=)
英ポンド
(1英ポンド=)
豪ドル
(1豪ドル=)
(円)
(ドル)
(円)
(ドル)
(円) *
(ドル)
(円) *
120.62
1.0463
126.92
1.4699
178.25
0.7561
91.81
先週の値動き
レンジ
~ 122.04
~ 1.0906
~ 131.87
~ 1.5138
~ 183.93
~ 0.7740
~ 93.60
今週の予想レンジ
終値
121.43
1.0496
127.40
1.4740
178.99
0.7638
92.71
120.00
1.0200
123.00
1.4600
176.00
0.7400
91.00
~
~
~
~
~
~
~
123.50
1.0600
130.00
1.4850
179.50
0.7800
95.00
(データ)先週の値動きに関して、注の欄で無印の項目はみずほ銀行、*印の項目はブルームバーグ。
1.米ドル
為替営業第二チーム 西谷 鷹
120.00 ~ 123.50 円
(1)今週の予想レンジ:
(2)ポイント【先週の回顧と今週の見通し】
先週のドル/円相場は2007年7月以来の高値まで上昇後は揉み合い。週初9日に120円台後半で
オープン後、前週末に米国株が大きく下落した流れを受けて日経平均株価も寄り付きから下げると
週安値となる120.62円まで弱含んだ。しかし、本邦輸入勢のドル需要などから下げ渋り、日経平均
株価が下げ幅を縮小したことや、NYダウ平均の反発を受けてドル/円は121円台前半で堅調となっ
た。翌10日はフィッシャー・ダラス連銀総裁のタカ派な発言が意識されると、昨年高値の121.86円を
上抜け、一気に週高値となる122.04円まで上昇。だが、株安地合にユーロ/円が下落したほか、米
大統領経済諮問委員会(CEA)のファーマン委員長が「強いドルは米経済に吹き付ける向かい風」
と述べたことが材料視され、121円割れまで急反落した。11日は前日の米国株安にも関わらず、日
経平均株価が上昇する展開にドル/円は反発し、米金利の上昇も相俟って121円台後半まで上昇
したが、12日はユーロ/ドルにショートカバーが入ったことからドル/円も反落。米2月小売売上高が
予想を大幅に下回ると、一時120円台後半まで値を落とした。しかし、小売売上高の悪化は歴史的
な厳寒の影響との見方から121円台を再び回復。13日は日経平均株価が1万9200円台乗せと約15
年ぶりの高値をつけるもドル/円の反応は鈍く、121円台半ばでのレンジ推移。米3月ミシガン大学
消費者信頼感指数が予想比弱めの数字となると一時121円台前半まで値を下げるも、結局121.43
円で越週となった。
円で越週となった
今週のドル/円相場は上方向の動きを予想する。今週最大のイベントは17~18日のFOMCである。
週前半は先週のドル高地合いが継続すると思われ、先週昨年高値である121.86円を一時上抜ける
など、上値余地が広がっている中、再び122円台を試す展開が予想される。週後半はFOMCの内容
次第であるが、FOMCにおいて“忍耐強く(patient)”の文言が削除されるとの見方が大勢だ。予想
通り文言が削除された場合、最初の利上げ時期は6月との期待から、マーケットは素直にドル買い
で反応する可能性が高く、ドル/円も一段と上値を目指す展開となるだろう。ただその後のイエレン
FRB議長の会見において、フォワードガイダンスの修正が利上げ時期を限定するものではなく、利
上げ判断は引き続き経済データ次第との認識が示されると思われることから、会見後の値動きには
十分注意する必要がある。また気がかりなのは米国株の動向だ。ここもとのドル高が米企業収益に
悪影響を及ぼしているとの見方が広がっており、FOMC後の早期利上げ期待の高まりにより、米国
株が大きく調整する展開となれば、ドル/円が下落する可能性もあるため注意が必要だ。
(3)先週までの相場の推移
先週(3/9~3/13)の値動き:
安値 120.62 円
(円)
122
高値 122.04 円
終値 121.43 円
USD/JPY
120
118
116
114
1/5
1/12
(資料)ブルームバーグ
1/19
1/26
2/2
2/9
2/16
2/23
3/2
3/9
1
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