今週の為替相場見通し(2016年1月12日)

今週の為替相場見通し(2016年1月18日)
総括表
注
米ドル
ユーロ
(1ユーロ=)
英ポンド
(1英ポンド=)
豪ドル
(1豪ドル=)
(円)
(ドル)
(円)
(ドル)
(円) *
(ドル)
(円) *
116.51
1.0805
127.33
1.4252
166.25
0.6827
79.57
先週の値動き
レンジ
~ 118.38
~ 1.0985
~ 128.75
~ 1.4604
~ 172.28
~ 0.7049
~ 83.40
今週の予想レンジ
終値
117.04
1.0918
127.63
1.4253
170.15
0.6860
82.46
115.00
1.0650
125.50
1.4050
165.00
0.6500
76.00
~
~
~
~
~
~
~
119.50
1.1050
129.00
1.4350
169.00
0.7000
82.00
(データ)先週の値動きに関して、注の欄で無印の項目はみずほ銀行、*印の項目はブルームバーグ。
1.米ドル
為替営業第二チーム 橋 雄史
115.00 ~ 119.50 円
(1)今週の予想レンジ:
(2)ポイント【先週の回顧と今週の見通し】
先週のドル/円相場は週末に急落する展開。週初11日に117円台前半でオープンしたドル/円は、
一時116.70円まで下落したが、東京市場休場となる中、ドルの買い戻しが優勢になると117円台前
半を回復。その後、中国当局から人民元安をけん制するような発言を受けてリスク回避姿勢が和ら
ぎ、欧州株や米NYダウ平均が回復基調となると、ドル/円は一時118円台に乗せる。12日は、日経
平均株価の下落に伴いドル/円は 117 円台前半まで再び下落したが、その後は117 円台後半まで
上昇。13 日は中国12月貿易統計が市場予想を上回り、リスク回避ムードが一旦後退すると、ドル/
時 高値 な
買 進 ら
油先物(
)が 時
円は一時週高値となる118.38円まで買い進められた。しかし、WTI原油先物(以下、WTI)が一時30
ドルを割れ込み、米地区連銀経済報告(ベージュブック)の結果を受けてドル売りが強まると、117円
台後半まで下落。14日は日経平均株価の下落や本邦10年債利回りが史上最低となる0.190%まで
低下すると、ドル/円も117円台前半まで連れ安となった。その後は日経平均が下げ幅を縮小させ、
本邦10 年債利回りも反発するとドル/円は反発。米国株や原油相場の持ち直しを背景に、118円台
前半まで上昇した。15日は衆院予算委員会に出席した黒田日銀総裁が、「現時点で追加緩和の考
えはない」と発言すると、ドル/円は売り優勢の展開となった。更に海外市場ではWTIが29ドルを割
れ込む中、米12月小売売上高が軟調な結果を示すと、米株式市場も急落する展開となり、ドル/円
は一時週安値116
は
時週安値116.51円をつける。引けにかけてはやや買い戻しが入り、結局117.04円で越週と
51円をつける 引けにかけてはやや買い戻しが入り 結局117 04円で越週と
なった。
今週のドル/円相場は上値重い展開を予想する。先週は原油価格の下落が止まらず安値を更新、
また各国株式市場が総じて下落し、本邦10年債利回りは至上最低値を更新するなど市場のリスク
センチメントは悪化している。米国の利上げペースに注目が集まる中で、先週はFRB高官からも米
経済の先行きを不安視する発言に加え米経済指標も悪化するなど、米金融政策の先行きは不透
明。通貨オプション市場においても、ドル/円のリスクリバーサルが全タームで円コールオーバーに
転じるなど、長期の円高傾向継続に対する警戒感が増している。また、イランの経済制裁解除に加
え財政赤字に苦しむ産油国が株式市場などから投資資金を引き上げる動きも加速しており、株式
字
市
資資
げ
速
市場が下落基調を継続する中、リスクセンチメントの悪化は当面継続しよう。今週は米国で20日
(水)に12月消費者物価指数(CPI)、22日(金)に12月中古住宅販売件数が発表されるが、これらの
指標結果が予想を下回った際には、ドル/円は115円台を試す展開も考えられよう。
(3)先週までの相場の推移
先週(1/11~1/15)の値動き:
(円)
124
123
122
121
120
119
118
117
116
11/9
11/16
(資料)ブルームバーグ
安値 116.51 円
高値 118.38 円
終値 117.04 円
USD/JPY
11/23
11/30
12/7
12/14
12/21
12/28
1/4
1/11
1
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