ご参考資料 2016年1-3月期中国GDPに ついて ポイント① 概ね市場予想通りの6.7%成長 4 月 15 日 発 表 さ れ た 2016 年 1-3 月 期 中 国 実 質 GDP(国内総生産)成長率は、前年同期比+6.7%となり ました。昨年10-12月期の+6.8%を若干下回るものの、 事前の市場予想に概ね一致する結果となりました。また、 2016年の政府目標(+6.5~7%)にも沿った形となりまし た。2016年年明け以降も、原油価格とともに、世界第二 の規模を誇る中国経済の動向が世界の金融市場の波乱 要因となっていたこともあり、本日の発表に市場の注目が集 まっていました。 図1:中国本土株指数と人民元の推移 期間:2014年12月31日~2016年4月14日、日次 また、13日発表された3月の貿易統計においても、輸出 は前年同月比+11.5%、輸入は同-7.6%(米ドル建てで 算出した数値)となり、いずれも市場予想を上回る水準とな りました。輸出については、昨年3月の数値が春節(旧正 月)の連休に絡む季節要因で大きく落ち込んだ反動が大き いとみられるものの、輸入の減少幅縮小については、政府の 景気刺激策が奏功しはじめ、内需が改善しつつあることを 示唆するものとの指摘があります。 今回のGDP統計も、こうした見方を裏付けるもののひとつ と考えられます。 200 中国経済の改善・安定化を示す経済指標の発表が継 続すれば、底入れの兆しを見せる原油価格とともに、金融 市場全般のセンチメント改善を促すことが期待されます。 重要 イベント 4月18日 新築住宅価格(3月) 5月1日 製造業・非製造業PMI(4月) 5月7日 外貨準備高(4月) 6.2 人民元安 150 100 0 14/12 6.4 6.6 上海総合指数(左軸) 50 6.8 深セン総合指数(左軸) 人民元/米ドル(右軸、逆目盛) 15/2 15/4 15/6 15/8 15/10 15/12 7.0 16/2(年/月) (出所)ブルームバーグデータより野村アセットマネジメント作成 図2:中国製造業・非製造業PMIの推移 期間:2014年1月~2016年3月、月次 56 54 製造業PMI 52 非製造業PMI 景気判断(拡大・縮小)の境界 50 48 14/1 14/4 14/7 14/10 15/1 15/4 15/7 15/10 16/1 (年/月) (出所)ブルームバーグデータより野村アセットマネジメント作成 ポイント③ 市場心理改善に寄与 GDP統計と同日に発表された2016年1-3月の中国固 定資産投資や不動産開発投資は足元加速しており、金 融緩和とともに、中国政府が打ち出してきたインフラ整備や 住宅市場テコ入れなどの施策の効果が、ようやく発現しはじ めた可能性があります。 (人民元/米ドル) 6.0 人民元高 (2014年末=100) 250 ポイント② 中国経済の安定化を示す内容 今月に入り、中国経済が足元安定に向かいつつあること を示唆する経済指標の発表が続いています。1日発表され た3月の中国製造業PMI(購買担当者景気指数)は50.2 と、市場予想以上の改善を示し、景気判断の境界となる 50を上回りました。同日発表された3月の非製造業PMIも 53.8と、2月の52.7から上昇しました。 2016年4月15日 図3:中国輸出・輸入(米ドル建て)の推移 期間:2014年1月~2016年3月、月次 60 (前年同月比、%) 輸出 40 輸入 20 0 -20 -40 14/1 14/4 14/7 14/10 15/1 15/4 15/7 15/10 16/1 (年/月) (出所)ブルームバーグデータより野村アセットマネジメント作成 当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を⽬的として野村アセットマネジメントが作成したご参考資料です。投資勧誘を⽬的とした 資料ではありません。当資料は市場全般の推奨や証券市場等の動向の上昇または下落を⽰唆するものではありません。当資料は信頼で きると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に⽰された意⾒等は、 当資料作成⽇現在の当社の⾒解であり、事前の連絡なしに変更される事があります。なお、当資料中のいかなる内容も将来の投資収益 を⽰唆ないし保証するものではありません。投資に関する決定は、お客様ご⾃⾝でご判断なさるようお願いいたします。投資信託のお申込 みにあたっては、販売会社よりお渡しします投資信託説明書(交付⽬論⾒書)の内容を必ずご確認のうえ、ご⾃⾝でご判断ください。 1
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