発行日2016年4月12日 1002号 16春夏闘二次要求提出団交開催 誓約書内容についての申入書を合わせて提出 4月11日(月)に会社と団体交渉を行い、11日(月)昼休みの代議員会で可決された、16春夏 闘二次要求書の提出と 組合員が会社と交わした誓約書内容について組合から申入れしました。 (要求書・申入書は別紙参照) 【団交出席者】 組合:山田委員長、岡田書記長、川内書記次長、伊藤執行委員、脇山拡大執行委員 会社:長野労担、阿高総務専任部長 【団交発言より抜粋】 組合:申入書にも書いている通りだが、育成という観点を忘れずに経営にあたって欲しい。 『更新しません』という条文は本来ならば、組合としては協議事項にあたり、到底看過できない。 しかし、契約更新まで時間もなく、本人も継続を望んでいた為、申入れという形になった。 会社:会社としては本来、契約満了だった。この条文についても辞めさせたいという意味合いではなく、 これらの内容について、本人がちゃんとした覚悟を持って業務にあたって欲しいという会社の強 い意志と捉えて頂ければと思います。 組合:わかりました。次の議題に移ります。(要求書の読み上げ) 一次回答は基本ゼロ回答だった。会社から専門職社員制度、完全週休二日制の説明があったが、 年度末に慰労金も出ており、機材なども購入している。昨年は平均450円ベースアップだが、 今年も出ないと納得できない。諸要求も出来るところは回答して欲しい、一時金についても。 会社:要求書にあるように確かにここ数年の売り上げは上昇傾向にあり、社員の方々のたゆまぬ努力で 下支えされている。ただ完全週休二日制が人件費を圧迫する一つの大きい材料であり、会社とし ては待遇改善のため、踏み切ったということは理解して欲しい。完全週休二日制をやらなければ ベースアップできたかもしれない、しかし将来、人件費としてなくなるものではないということ を理解して欲しい。やってみないとわからない、やってみて、人件費がそれほど増額しないとか、 経営に負荷をかけないなら(ベースアップなど)考える。財務諸表を見てもらえばわかると思う。 組合:完全週休二日制の導入で割増賃金は変わってくるとは思うが、昨年度は土特の買取りもあった。 会社:所定労働時間が142時間に変わる。どれだけプラスになるか、計算してもらえばわかると思う。 組合:上がるのは間違いないと思うが、経営を圧迫するほどなのか。 会社:圧迫するほどかなり大きい。残業に関しては全員上がるわけで、派遣に出ている従業員も上がる。 組合:派遣先では(時間外の)請求額も上がるのか。 会社:派遣料は変わらない。しかし派遣に出ている従業員に支払う賃金は(残業代の増額分)上がる。 組合:わかりました。次に契約スタッフの契約書の内容の変更についてだが、労担とは電話では内容確 認したが『更新することがある』になっていたものを元に戻していいという事でいいですか。 会社:基本的にみなさんはそれで OK されている。個別にそれが嫌だというなら、強行するつもりはな い。厚労省のガイドラインに沿って、改めて一般的な文言にしただけで他意はない。疑問に感じ る人がいるなら変えます。 組合:変更の申し入れには応じるということですね、わかりました。 雇用の問題があったので春闘は大幅に遅れたが、良い回答が出ることを期待しています。 【ここまで団交発言より抜粋】 (裏面につづく) 昨年度末までは雇用問題もあり、16春夏闘についての団体交渉を保留していたので、一次回答が行 われた3月15日から一カ月近く期間が空いての二次要求団交となりました。一次回答ではベアゼロ・ 諸要求ゼロ回答でしたので、二次要求を求めていくのは当然の結果だと言えます。 執行部としては今後も雇用の問題が起きた時はもちろんたたかいますが、賃金や労働条件の問題も軽 視することなく、会社に対して労働者の当然の権利として強く求めていきます。 祝賀集会開催場所決定! 誓約書の内容については団体交渉で申入れを行った通り、今後の動向には注視していく必要がありま すが、雇用問題については契約更新も行われており、執行部としては解決したものと考えています。 そこで契約更新をお祝いして祝賀集会を開催します。組合員の皆さまはもちろん、今回支援していただ いた非組合員の方々も参加して頂きたいと考えていますので周りの方にも声をかけてのご参加をお待ち しております。 ◆雇用継続祝賀集会◆ 開催決定! 日時: 4月22日(金) 18時30分から 場所: KBC旧館地下食堂 参加費: 無料 契約スタッフの2016年度契約書の変更箇所について 11日の団体交渉にて会社から契約書の内容について修正を行う旨の発言がありました。 契約スタッフの2016年度契約書の中に第5条の条文として『契約更新することがある』という内容 に変更されていたものについて、2015年度までの条文では『契約更新しないことがある』という文 言であり、組合としてこの変更は不利益変更にあたると考えており、到底看過できないものでした。 会社は他意はなく、厚労省のガイドラインに沿って一般的な文面に変更したと説明しており、申し入れ があれば個別で修正に応じると回答しています。 契約スタッフの組合員の皆さまには個別での対応になりますが、今回の契約書について会社に修正を 申し入れて下さい。会社に他意はなくとも契約書の文面の小さな変更でも一つ見逃すと後々大きな不利 益に繋がっていきます。執行部が皆さまにお声掛けも行っていきますので、対応をお願い致します。 【今後のスケジュール】 4月13日(水) 4月22日(金)18時30分~ 4月27日(水) KBC労組・KBC映像労組合同朝ビラ 雇用継続祝賀集会@KBC旧館地下食堂 16春夏闘2次回答指定日 安定した雇用を勝ち取ることが会社を守ることにつながる 2016年 4月 11日 ビー・シー映像 株式会社ケイロ 代表取締役社長 佐伯 拓史 民放労連 申入書 会社 が 3月 31日 に 組合 員と交わした文書 において、会社 は雇止めの原 因となつた問題を 羅 列 し、同じ過ちを繰 り返さないことの 誓約 を求めている。このことについて は組 合も同じ失敗 を 繰 り返 してはいけないという観 点からも理解することができるが 、会社 は文書 の 中で 『 万が 一 、貴 殿 が 類似 の 問題または他 の 問題を発 生させた場 合には、当社 は、平成 29年 3月 31日 の 貴殿 と の 契約期間満 了時 に、契約を更新 しませんので、その 旨通知 しておきます』という通知を行 い 、こ のことについても同意を求 めている。結 果的 にこの文 章 に本人 は同意 をしているが 、契約期間 が 終 了し、4月 以降の雇用が約束されていない者 に、失敗をしたら雇用を打ち切るという文書 に同意 を求 めることは、契約更新を行うためには同意せざるを得ないことから、同意を強制 している状況 を作 りだしており、組合としては到底 看過 できるものではない 。 これ までの 団体交渉 でも組 合 は説 明しているが 、募集をか けても希 望者 が 少なくなつていると いう放 送 業界 において、今後も会社を発展させていくため には、人材育成 は不可欠なものである。 会社 は専門職社員制度導入 にあたり、今後 は 契約 スタッフの 契約更新 は2回 までという上 限を設 けており、専 門職社 員 に移行できなか った場合 は、契約満 了となり事実 上の 雇 止めとなるが 、短 期間 で人材 に見切 りをつ け、残 つた人 材だけを雇用していくというやり方 は、俗 に言うブラック企 業 が 行う手法であり、組合 としては到底 看過 できるものではない 。会社が これ からも会 社を発展させ ていきたいと考 えているのであれ ば、人材 を見切るのではなく育成 していくという観 点を忘れず に、 経営を行うよう申し入れます。 以上
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