小林佳子議員…

平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
(議長 寺島渉)
それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。
一般質問を続けます。
発言順位 3 番、議席番号 6 番、小林佳子議員を指名いたします。
小林佳子議員。
(6 番 小林佳子)
議席番号 6 番、小林佳子です。通告に従って質問をいたします。
最初に町のがん検診、がん受診向上率についてお聞きします。過日 12 月 3 日には飯綱町健康づくり
大会が開催されました。その中で健康づくりの町いいづな宣言につきましては、健康長寿の町を目指し
て住民、行政が一体となって取り組むことを誓うとして、4 項目を宣言されています。
一つとして、健診を進んで受け、保健指導を通じて自らの健康づくりを実行しますとあります。自分
の健康については進んで健診等を受けて、早期発見、早期治療をして元気で生き生きと過ごすことが何
よりであると解釈いたします。そこでお聞きいたします。この大会を通じて町長としていろいろな思い
はあるとは思いますが、町民の健康維持のために何が必要で、一番どこに力を入れていこうと思われま
したか、お聞きいたします。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
この間はご苦労様でございました。飯綱町の町民にとって、生涯健康で活躍のできる町でありたいと
いうのは、共通した希望でございます。そんな意味でこれからどんなことを重点的に進めていけばいい
かというようなことですけれども、病気もいろんな種類の病気が出てきて、一つのいわゆる昔みたいに
塩を少なくして血圧、脳いっ血等の病気を減らすんだというようなそういうことよりも、やはり全般的
に健診をしっかりやっていただく予防医療を徹底していくことによって、住民の健康維持を図っていき
たいと。そのためには、いつも予算査定では正直言ってかなり担当とやり合いをしているんですけれど
も、いわゆる検診の実施の仕方、方向、または医療機関をもうちょっと拡大してあげるとか、やはり受
ける立場になったそういう体制というのを整えてあげていかないと思うような成果が上がってこない
だろうと、こういうふうに思っております。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、わかりました。今回質問させていただいています、がん検診受診率向上につきましては、やは
り人間の病の中でもがんになったら大変である。もしもに備えて、現実的にはまず費用面でも心配にな
りますので、民間の生命保険に加入したり、それなりの対策は皆様取られているかとは思います。
また、国が実施しています高額医療制度もありますが、長期になるとそれも負担になってくるのでは
ないかと思われます。現在医療技術も大きく進歩していますので、早期発見、早期治療であれば、健康
に生活することができると、私のまわりの友人を見ていてもそう思います。しかし、友人の中には早期
発見、早期治療にもかかわらず残念な思いをした方もいます。
国におきましては、2006 年、がん対策基本法が成立いたしております。また、第 2 期がん対策推進計
画が策定されておりまして、その中にはがんになっても安心して暮らせる社会の構築、がんと診断され
たときからの緩和ケア、働く世代や小児へのがん対策、がん教育普及啓発、また患者の就労を含めた社
会的な問題等が盛り込まれております。
このがん対策基本法の改正案の一つは条文を読ませていただきますが、その中の文言の中にはこう記
されております。第一節、がん予防及び早期発見の推進といって、第 12 条の中にがんの予防の推進、
国及び地方公共団体は、喫煙、食生活、運動、その他の生活習慣及び生活環境が健康に及ぼす影響に関
する啓発及び知識の普及、その他のがんの予防の推進のために必要な施策を講ずるものとする。こうい
うふうに基本法の改正案の中では述べられております。しかしながら、ならば、がんにならないように
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最大限の予防策を、難しいことではありますが自らの生活習慣を見直したり、また、今町長がおっしゃ
いました検診等で講じていく必要があることは、町民の誰もが知るところではございます。
検診事業につきましては、町も受診率向上させて、何とかこのがんという病を防ごうと、はがきや電
話等で受診、検診の勧奨を進めていると聞いております。いわゆるコール・リコールということでござ
います。
行政報告書の中には具体的に対策を講じられたことも記載されていますが、改めまして目標の受診率
に対して、現状の受診率はやや低いという認識が保健福祉課にはあると考えております。昨年度の未受
診者に対してはどのような策を講じられたのか、また今後どのような課題があるのかをお聞きします。
(議長 寺島渉)
高橋保健福祉課長。
(保健福祉課長 高橋明彦)
お答え申し上げます。まず、昨年度の未受診者に対する勧奨ということでございますけれども、先ほ
ど議員さんおっしゃったとおり、保健師による電話、はがき等による個別勧奨ということで、コール・
リコールが一番メインになっております。
それでも今後の方策としましては、毎年 1 月に住民の皆様に対して健康受診調査書というものをお配
りしまして、健診や住民ドック、がん検診等の受診状況について状況の希望調査を行っております。そ
の中でですけども、女性の方、例えばですけれども子宮頸がん検診の場合、調査対象者につきましては
5,166 人に対しまして、他で受けると言った方が 1,450 人ほどおりました。それで受けないと言われた
方が 2,335 人と。受けないと言われた方についてはかなりの率で高い状況になっております。その辺を
加味しまして、受けない方の理由、今後そのアンケート調査も含めまして、受けない理由を調査しまし
て、どのような理由があるのかというのを調査していきたいと考えております。
特にがん検診の受診率もそうなんですけれども、費用に関しても町では子宮頸がん検診につきまして
は 1,000 円、乳がん検診のマンモでは 2,000 円と、大腸がん検診では 600 円とそれほど高額な金額では
ないと私ども把握しておりますけれども、これでもある程度受け手がいないということについては、そ
れなりに受けない方の理由があるかと思います。その辺をちょっと深く調査していきたいなというふう
に思っております。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
このことにつきましても、私昨年の 12 月の定例会の中でも質問させていただいておりまして、当時
の保健福祉課長のお答えの中では来れない理由の中のほかに、先ほど課長がおっしゃいましたように他
の医療機関で受診をしてたりとか、行かない、あるいは忙しい、あるいは受ける気がないというような
方がいらっしゃるというお答えでございまして、それについてもこれからも受診勧奨をしていきたいと
いうようなお話がございました。
その中で私が一つ提案というかお知らせしたことは、京都府の亀岡市で実施されている女性のがんセ
ット検診というものがございまして、これはやはり検診を受ける方の状況ですとか環境に、来られる時
間ですとかそういうことをいろいろ検討して、一度で 5 つのがん検診ができるというような体制を講じ
られた結果、やはりそこで若干ではあるかもしれませんが、受診率が増えたというような報告もしてお
ります。
ですから、やはり今様々なこれから調査して、何で健診を受けないのかというようなアンケート調査
を取ったりして対策を講じていかれるということでありますので、そこをしっかりと個々に、個人個人
に聞くわけにもいきませんけれども、どういうふうにしたら自分は行かれるんだとか、こういうふうに
したら大丈夫だよっていうようなことを、保健福祉課でもしっかりと把握して、やっぱりその人に合っ
たかたちの受診体制という環境を整えていけられれば、受診をする方が増えるんではないかと思われま
す。是非そういうところも、ただアンケートを取りましたというのではなくて、そこから先のやはり対
策というものを結果で残していっていただければなというふうに思っております。
これも以前質問いたしましたが、特に女性に多いわけですけれども、乳がんというものがございます。
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この乳がんの正しい知識を広めるために乳がん検診の早期受診を推進することなどを目的として行わ
れております、世界規模の啓発キャンペーン、ピンクリボン運動として、毎年 10 月 1 日にはピンクリ
ボン運動として東京都庁をはじめ、各地域でピンク色にライトアップされ、大勢の人たちへの視覚とい
うかたちでピンクリボン運動の認知度向上へ貢献している、こういうようなこともございます。また、
アメリカでは 10 月の第 3 週金曜日はナショナルマンモグラフィティとして 1993 年に制定されておりま
す。
乳がんで死亡する女性の数は年間 1 万人弱と言われています。町としてこのピンクリボン運動につい
て周知したことはあったでしょうか。もしなかったとしたら受診率向上のために、がん撲滅のために、
町民の方々にお知らせしていくことはできないでしょうか、お聞きいたします。
(議長 寺島渉)
高橋保健福祉課長。
(保健福祉課長 高橋明彦)
お答え申し上げます。議員さんのおっしゃったとおり、ピンクリボン運動につきましては東京都でか
なりの精力的に運動しているというのは承知しております。この運動につきましては、乳がんの早期発
見、早期診断、早期治療の大切さを訴えるためのものだと思っております。当町においてはその辺の運
動はしておりません。意外と知らない方が多いと思います。住民の皆さんにはこういうピンクリボン運
動がありますよというようなお知らせは今後広報等でやっていければなというふうには考えておりま
す。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
お知らせするということも大事ですけれども、保健福祉課の中に保健師さんがいらっしゃいます。そ
ういう人たちで手を組みまして、例えば 10 月 1 日からピンクリボンなどちょっと付けていただいて、
あれは何なの、あれはどういうことなのと聞かれたときには、これが乳がん撲滅のピンクリボンデーの
ものなんですよということをやってみてはいかがでしょうか。どうですか。
(議長 寺島渉)
高橋保健福祉課長。
(保健福祉課長 高橋明彦)
お答え申し上げます。ピンクリボン運動のバッチにつきましては、寄付によるものだというふうに認
識しております。一口 500 円とかを寄付した場合につきまして、そのお返しとしてバッチをいただくと
いうようなことで認識しております。ですので保健師には直接やっていただけるかどうかはこれから確
認していきますけれども、積極的に保健師が付けていけば目立つなというふうには思っておりますので、
今後課内で検討していきたいと考えております。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、わかりました。町内の女性職員などでそういうことは可能かどうか、ちょっと町長にお聞きし
たいと思います。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
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それは十分可能であるというふうに思いますし、直接の関係があるか、庁内でも最近衛生委員会を定
期的に開催をしていくということで進めているようでございますので、いろんな取り組みができると思
います。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、わかりました。このピンクリボンの運動に関しまして、企業で、大きな企業ではございますが、
がん対策推進企業アクションの一環として昨年の全国大会で第 1 位の企業表彰が行われております。厚
生労働大臣賞を受賞した株式会社ワコールホールディングスでは、胃、肺、大腸がん検診を年 1 回の健
康診断の受診項目に組み込んでいるほか、乳がん、子宮頸がんについては検診車を事業所に向け、就業
時内に受診できる環境を整えている、こういう情報もございます。こういう大きな企業でございますの
で、自前のこの検診車を持っていたりとかして、やっぱり社員の方々、想像するにですね女性の方が多
いんではないんではないかと思います。そんな中でやはりこういうことをして、やはり社員の健康を守
っていく、そういう考えではないか。ならば町長は住民の社長さんというか、健康を守る、この間の健
康宣言の中にも、長としても、今もお話がございましたように守っていく立場でございますので、是非、
こういうことをしっかりと考えていただいて、自己責任といえばそれまででございますが、啓発運動を
しっかりと進めていただければいいかなと思っております。
次にですけれども、この 27 年度国民健康保険事業特別会計の中でやはりこの特定健診、特定保健指
導、特定健康診査事業費が 700 万円余りとなって、これもやはり国、県、町の一般財源から成り立って
おります。
検診事業、字は違いますけど検診事業費も町負担が大きく 1,200 万円弱となっております。検診事業
の中で住民人間ドックは増えております。その背景には、さっき申し上げましたように一度で自分が必
要とされる健診が済むということではないでしょうか。このことにつきましても先ほどご紹介していた
だきましたように、他の自治体では時間とか場所とかそういうことを工夫していますので、是非そうい
うことを工夫していただきたいと思っております。
26 年度までには国の補助事業による無料クーポン券によるがん検診、平成 27 年度では町単独事業と
して実施されています。とても評価ができることだと思っております。国も町も健診に来られる方の負
担を減らし、何とかしよう、何とか受診できるようにしようと必死になっていることはわかります。そ
れによる効果も出ていることも、行政報告書からわかります。更に受診向上による町民の健康長寿のた
めに工夫していただきたいと考えますが、町長のお考えをお聞きいたします。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
具体的な方法については、それぞれ担当課でじっくり検討して欲しいなというふうに思っております
けれども、議員はかねがね 3 歳児検診とか、違った検診の折に合わせてお母さんの検診は、がん検診は
ともかくいろんな意味でそういう場を使ってどうでしょうかと、その度に行政側としてはなかなかでき
ない理由を列挙している答弁を聞いておりましたけれども、私は本当にこれからの行政というのは、も
うちょっとお客さん目線といいますか、そういう感度で物事を判断すべきだと、こういうふうに常に職
員にもお願いをしてございますので、なるほど便利になったねと言われるような、ひとつ知恵を出し合
っていきたいと、こういうふうに思っております。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
前向きな答弁をいただきました。そこで一つご紹介したいんですけれども、東京大学医学部付属病院
長の中川教授が、こうお答えになっております。更なる受診率向上には何が必要ですかという問いに対
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しまして、乳がんは 40 代後半、子宮頸がんは 30 代前半に多く発症しています。その結果 54 歳までは
女性患者の患者数の方が多い。対策としては身近な女性を誘って、一緒に検診に行きましょうという積
極的な声掛け運動が必要ではないか。要するに周りにいる方たち、自分の近所の人といいますか、行か
ない、こう声を掛け合いながら行くことが大事なんではないかと言っております。
また、その胃、肺、大腸がん検診の 60 パーセント以上が職場で受けられており、職域でのがん検診
が非常に重要だということもおっしゃられておりますが、しかし、乳がん、子宮がんの受診率は 40 パ
ーセント台と低いので課題がある。さらに精密検査を受けない人が多いのも問題であるというふうにお
っしゃられております。やはりこういう、とにかくもうみんなで声を掛け合って、自分だけが行くとい
うのではなくて、みんなで誘い合って検診に行こうという、そういう運動も保健師の方を中心に進めて
いただきたいと思いますけどもいかがでしょうか。
(議長 寺島渉)
高橋保健福祉課長。
(保健福祉課長 高橋明彦)
お答え申し上げます。運動についてということでよろしいですかね。確かにおっしゃるとおり、子宮
頸がんと乳がん検診については受診率が悪いと先ほども申し上げたとおりでございますけれども、女性
の場合、いろいろ個々のご事情があるかと思いますので、なかなかこちらの方から大きな声で運動して
お誘いするというのが、なかなか難しい部分があります。ですので、保健師が個々に先ほども出ました
けれども、コール・リコールでありませんけれども、お願いしていくという方向で進めていきたいと考
えております。
ただ、胃がん検診とか肺がん検診につきましては、大きな声を出して皆さんで誘い合うということは
可能であると思っております。ただ、町の取り組みとしましては、特に胃がん検診につきましては、お
勤めの方、職域の方とかありましたけれども、また自営の方でも日中忙しい方につきましては、朝 6 時
から検診を行うという胃がん、バリウムの検査ですけれども、胃がん検診を行うという取り組みは実施
しております。以上でございます。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、わかりました。本当に様々な対策、運動を通じて受診率向上に向けて頑張っていただきたいな
と思っております。では次の質問にいきます。
がん教育についてお聞きいたします。検診に並ぶがん予防の柱として、がん教育も注目されておりま
す。大人になってから急に今までの生活習慣を改善して予防しようとするには大変な努力と、また周り
の方の支援だったり、行政の支援もなければ、大きく改善するにはそれなりの時間と費用が掛かること
がわかります。それなら子どものうちから、がんに対しての正しい知識と健康な生活習慣を身に付ける
ための教育が行われるよう、教育等に対する研修の機会の確保、その他の必要な施策を講ずるものとす
る規定が、長野県では平成 25 年 10 月に長野県がん対策推進条例が制定されております。
また、長野県教育委員会ではモデル校におけるモデル授業の実践を通して子どもたちの実態を把握す
るとして、今回、お隣の信濃町、信濃小中学校においてモデル授業が行われたとのことでございますが、
その内容とこれから飯綱町におけるがん教育の取組についてお聞かせをください。
(議長 寺島渉)
原教育次長。
(教育次長 原章胤)
先ほどの 1 点目、信濃小中学校でのがん教育の内容ということでございます。長野県の教育委員会で
は先ほども議員ご指摘のとおり、推進条例、がん対策の推進条例、これに基づきまして、長野県では小
学校では 6 年生、中学校では 3 年生を対象にがん教育の実践をしていきたいということでございます。
お隣の信濃小中学校では、6 年生ではなくて 5 年生を対象にがん教育の研究授業を行ったということで
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ございまして、内容につきましては、長野県の保健厚生課からモデル校ということですけれども、依頼
がございまして、2 回この研究授業を行ったということでございます。
その 1 回目は乳がんにかかった方の体験談をお聞きしまして、児童がその体験談の感じたこと、これ
を学習カード用意されておりまして、そこに記入したと。それが第 1 回目。
2 回目につきましては、この 1 回目のこの講演された方の先生の話、感想を振り返りまして、それぞ
れ児童が思ったこの感想を発表し合う。それとまた、このがんのいろいろな資料に基づいて、がんとの
関わりの深い生活についてそれぞれ児童同士意見を出し合って、それで 2 回目の授業では、まとめとし
てその授業の感想を学習カードにまとめたということでございます。
それで、今後のがん教育のすすめということでございますが、飯綱町においてでございますけれども、
今現在、町では特段、がん教育についての授業というのは行っておりません。しかし、毎年、各小中学
校では学校運営計画というのを策定しておりまして、その中に毎年、健康づくり週間というのを必ず小
中学校同時に設けております。その中で健康づくり週間というのは、生活の習慣の見直しを図るという
位置付けでございますので、その中でがん教育の関係が取り入れることができないのか、今後ちょっと
それを調整、図っていく必要があるんではないかというふうに思っております。以上でございます。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、わかりました。そのモデル授業というものが、がんに罹患された方の体験談ですとか、また先
生のお話ですとかということで、また生徒の方々でミーティングをされたということになりますと、と
ても有意義な授業ではないかというふうに私は感じております。
このがん教育につきましても、平成 24 年 6 月議会において、がん予防教育について私も質問したこ
とがございます。この議事録にもございますけれども、公益社団法人がん協会が作成した、がんちゃん
の冒険というDVDですが、中学生を対象にしたがん予防教育を目的にしたものであるので、授業の中
に取り入れてはどうかということを提案をさせていただいております。当時の町長からは活用可能との
答弁をいただきまして、実際に飯綱中学校にこのDVDを持ちまして、生徒の方に見ていただいた経過
もございます。
今回はその後にできた、先ほど申し上げました長野県がん対策推進条例に基づき、その次長が言われ
ましたモデル授業が行われ、教育次長のご報告のとおり、やはり信濃小中学校の生徒の方々はよく理解
されたのではないでしょうか。
このがん教育に対しましても、先ほどご紹介いたしました東京大学附属病院の中川准教授はこうおっ
しゃっております。モデル授業の中において教育を受けた子どもの 90 パーセント近くが保護者に検診
を勧めるとのアンケート結果も出ている。学校でのがん教育を開始してから、大人の検診受診率も上が
ったという自治体の報告もあると中川恵一准教授は言葉を載せております。もう一度、教育次長にお聞
きします。これからの飯綱町のがん教育に対して、どういう姿勢で臨むのかお聞かせください。
(議長 寺島渉)
教育次長じゃなくて教育長じゃないか、そういう基本的なことに聞くのは。
寺島教育長。
(教育長 寺島政次)
今後のということでお答え申し上げたいと思います。今、議員さんおっしゃったとおりに文科省でも、
27 年、8 年と全国展開でモデル事業を展開しております。その成果を見ながら、29 年度以降全国に展開
していこうという報告書が出ているところでございますので、また細かいことについては、多分また文
科省の方から指導要綱等々が出てくると思いますので、それに基づいて当町もやっていきたいというふ
うに思っております。
今、がん教育という話でございますが、このがん教育を窓口にいたしまして、がんだけじゃなくて他
の疾病等々の予防等にもこれを窓口にしながら、やっぱり教育をしていく必要があるだろうというふう
に思っておりまして、がん教育を窓口にしながら他の疾病についても予防だとか望ましい健康な生活
等々の確立も含めて、健康教育というところをやっぱり進めていく必要があるだろうと思っております。
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(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、わかりました。この独自の教材を活用している自治体がございまして、東京都豊島区は 12 年
度から、全国で初めて全区立小中学校で独自の教材を使ったがん教育を展開しております。埼玉県熊谷
市では 14 年度から、がん体験者らと協力して小中学生を対象にした生命の授業を行っております。同
市のがん検診率、受診率は同授業が後押しとなり、実質的に比べて 5~7 ポイント増加したという報告
もございますので、やはり教育をしていけば子どものうちからこの体が大事なんだよ、こういうことを
しっかりと学ぶことによって、大人になってからの自分の食生活等に注意が払われるのではないかと思
います。
続きまして、次の質問に移りたいと思います。臨時福祉給付金についてお聞きいたします。平成 26
年 4 月に実施した消費税率引き上げに伴う、所得の少ない方への影響緩和のためとして、平成 28 年度
臨時給付金、お一人につき 3 千円、支給対象者は 28 年度分の住民税が非課税の方(課税者の被扶養者
や生活保護の受給者等は除く)
、また高齢者向け給付金の支給対象者も受給できますという、赤い文字
で印字されております。
もう一つは、1 億総活躍社会の実現に向け、賃金引上げの恩恵が及びにくい所得の少ない年金受給者
の方を支援する目的で、障害・遺族年金受給者向け給付金(年金生活者等支援臨時福祉給付金)お一人
につき 3 万円、支給対象者は平成 28 年臨時福祉給付金の支給対象者のうち、障害基礎年金や遺族年金
を受給している方(高齢者向け給付金の受給者は除きます)と書かれております。
加えて両方の支給対象者に該当する方は、二つの給付金が受給できます。これは厚生労働省からチラ
シの中で、確認じゃ!というところから確認をさせていただきました。なお、給付金を受けるためには
当然なことではございますが、申請が必要になっております。
そこでお聞きいたします。各給付金を受け取った方は何人いますでしょうか。受給資格のある方、全
員申請ができているのか、いないのか。できていないとすれば何が理由かと考えられるのかをお聞きい
たします。
(議長 寺島渉)
高橋保健福祉課長。
(保健福祉課長 高橋明彦)
お答えを申し上げます。28 年度の臨時福祉給付金につきましては、今議員さんおっしゃったとおり 3
千円と 3 万円というようなことで、現在申請期間中でございます。申請期間は 10 月 3 日から来年の 1
月 20 日までの間となっておりますので、全て把握はしてございませんけれども、現在の段階 11 月末現
在ですけれども、1,742 件ということで、今回は両方該当する方がおりますので若干増えておりますけ
れども、1,742 件の方に申請書、要するに個別の勧奨を行っております。
現在まで申請に来て受給された方ですけれども、申請者の受付ですけれども、そのうち 1,320 件。支
給決定された方が 773 件というかたちになっております。これからまだ申請期間が来年までありますの
で、28 年度については申請に来ない理由の方についてはちょっと把握しきれませんけれども、平成 27
年度にもやはり同じように臨時給付金 3 万円という支給がございました。ちなみに平成 27 年度の給付
金につきましては、申請書の送付につきましては、1,261 件ほど申請書を送付してございます。そのう
ち支給決定者が 1,150 件ということで総額 3,450 万円ほど支払ってございます。
来ない方というか申請に来ない方が、約 100 件ほどございました。この方がなぜ申請に来れないかと
いう理由までは私どもはっきりはわからないんですけれども、主な理由として考えられますのが、住民
票があるんですけれども、実際、家族の元で生活されている方がいるかと。あとは施設とか病院とかに
長期入院をされている方と一定の期間、何らかの理由でご自宅にいない方と。あと逆に言いますと手続
きが大変そうなんで申請を辞退されている方もいるのではないかと。また申請書の紛失とかですね、申
請忘れの方がいるのではないかというふうには予想しております。
特に今回の申請もそうなんですけれども、非常に小さい字で一杯書いてある申請書でございますので、
高齢の方等については非常にわかりづらい部分があるかとは認識しております。ただ、国からの実施要
項に基づいて印字された申請書を使っておりますので、これを若干改善しましてできるだけわかりやす
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平成 28 年 12 月飯綱町議会定例会 会議録(2 日目) 12 月 7 日(水)
いような方法で、申請書をこれから送付させていただきたいなというふうに考えておりますとともに、
民生委員さん等にお願いしましてご自宅とかに伺ったときに、臨時給付金みたいのを出したとか、一言
声掛けをお願いするようなお願いを民生委員さんにはしているところでございます。以上でございます。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
今、縷々おっしゃっていただきましたので、できない方のことも理由もわかりました。私も記入例と
いうのを見させていただきましたけれど、やはり細かい字ではありますし、1~6 項目にわたり記入して
いかなければいけない、最後はやはり添付書類を忘れずにというようなことでございまして、これ高齢
の方はこういうのできるのかなと若干そういうことも思われました。
やはり、そういう今回、国からの制度ではございますけれども、町として字を大きくするですとか、
今課長がおっしゃいましたように、民生委員さんからお声掛けをしていただくとか、そういう工夫をさ
れてやはりこの臨時給付金に対しては 3 千円の受給資格者の人や 3 万円の受給資格者の方、両方いらっ
しゃいますけれども、やはりこれは毎日の生活する上で少しでも支援になるように、そういう思いをし
て国が決めた制度でございますので、何らかの対策を講じていただきまして、受給資格のある方に対し
ては全員に行き渡れるように、漏れのないように配慮していくべきかと考えますが、これにつきまして
は町長からお答えをいただきたいと思います。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
できるだけ、こういうせっかくの国の制度というか給付ですので、なるべくやるべき人には配布でき
るように精一杯事務を進めたいとこういうふうに思います。
(議長 寺島渉)
小林議員。
(6 番 小林佳子)
はい、わかりました。本当に大切なお金ではございますので、皆様に行き渡るようにしていただきた
いと思います。以上で私の質問は終わります。
(議長 寺島渉)
小林議員、ご苦労様でした。
以上で午前の日程が終了しました。
これより休憩とし再開は午後 1 時とします。
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