ご参考資料 2016年4月11日 マーケットフォーカス (オーストラリア市場) 2016年4月号 市場概況・今後の見通し 【3 月の市場概況】(為替市場<豪ドル/円>・債券市場) 豪ドル/円は、円安 ・豪ドル高となりました。 豪ドル/円は、中国の経済指標が軟調であったものの、2015年10-12月期の豪実質GDP (国内総生産)成長率が予想を上回るなど堅調な内容であったことや、原油や鉄鉱石価格 の反発などを好感し、86円台前半まで円安・豪ドル高が進みました。 豪10年国債利回りは、上昇(価格は下落)しました。 豪10年国債利回りは、2015年10-12月期の豪実質GDP成長率が堅調な内容であったこ とや、鉄鉱石価格の上昇などを受けて、一時2.6%台後半に上昇しました。 為替市場・債券市場の推移(2011年3月末~2016年3月末) (円) (米ドル) 120 1.2 豪ドル/円(左軸) 豪ドル/米ドル(右軸) 110 1.1 100 1.0 90 0.9 80 0.8 70 0.7 60 11/3 12/3 13/3 14/3 0.6 16/3 15/3 (年/月) (%) 6 10年国債利回り 5 【今後の見通し】(為替市場<豪ドル/円>・債券市場) 4 オーストラリアでは、資源関連投資の減少や商品価格※ 1低迷の長期化などが景気の重 石となる一方、低金利や雇用※ 2の回復を背景に住宅市場や個人消費※ 3の底堅い動きが 見込まれるほか、豪ドル安が景気を下支えすると見られることから、景気は底堅く推移す る見通しです。RBA(オーストラリア準備銀行)は、4月の金融政策決定会合でも政策金利 の据え置きを決定しました。低インフレ懸念が払拭されないことから、当面は緩和的な金 融政策スタンスが続く見通しです。(※1:4ページ目の右図参照、※2:3ページ目の左図参 照、※3:3ページ目の右図参照) 豪ドル/円は、中国景気の減速懸念などを背景にRBAの追加金融緩和観測がくすぶり 続けるものの、一方で豪経済は堅調に推移しており、鉄鉱石などの商品市場も落ち着き を見せていることから、当面は横ばい圏での推移を見込みます。 豪10年国債利回りは、景気が概ね底堅く推移する一方、RBAの追加利下げ観測が残る ことから、当面は横ばい圏で推移すると見ています。 3 2 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 16/3 (年/月) 【 3 月のマーケッ トデータ】 3 月末 2 月末 騰落率 最低 最高 豪ドル/ 円 86.25 80.95 6.55% 80.10 86.25 1 0 年国債利回り 2.489% 2.399% 0.090 2.354% 2.692% ※豪ドル/円は本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高、 債券騰落率は利回りの変化幅 【 4 月の予想レンジ 】 豪ドル/ 円 79円-88円 1 0 年国債利回り 2.2%-3.1% (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 1/5 ご参考資料 オーストラリア経済① ○2015年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前期比+0.6%と7-9月期の同+1.1%から伸びが減速した。 ○2月の企業景況感は前月比+3の8、一方同企業信頼感は前月比変わらずの3となった。 企業景況感*1 ・企業信頼感*2 実質GDP成長率寄与度(前期比) (%) 5 4 (2010年10-12月期~2015年10-12月期、四半期) 政府消費支出 家計消費支出 民間固定資本形成 輸出 輸入 在庫変動 公的固定資本形成 実質GDP前期比 3 (2011年3月~2016年2月、月次) 20 企業景況感 企業信頼感 10 2 1 0 0 -1 -10 -2 -3 10/4Q 11/4Q 12/4Q 13/4Q 14/4Q 15/4Q (年/期) ※4Qは10-12月期を意味し、例えば10/4Qは2010年10月から12月の3ヵ月間を示す。 ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) -20 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 (年/月) *1企業景況感、*2企業信頼感:NAB(ナショナル・オーストラリア銀行)が各産業分野 における国内企業を調査し、今後の景況感の動向を集計したもの。同指数は改善か ら悪化を差し引いて算出される。 ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 2/5 ご参考資料 オーストラリア経済② ○2月の雇用者数は前月比+300人と2ヵ月ぶりに増加した。失業率は前月比0.2%改善の5.8%となった。 ○2月の小売売上高は前年同月比+3.3%と前月の同+4.0%から伸びが減速したが、概ね底堅い推移となっている。 雇用統計 (万人) 15 小売売上高 (2011年3月~2016年2月、月次) (%) 7 (億豪ドル) 260 (2011年2月~2016年2月、月次) 雇用者数前月比(左軸) 小売売上高(左軸) 失業率(右軸) 前年同月比(右軸) (%) 10 250 10 6 240 5 5 5 230 220 0 0 4 210 -5 3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 (年/月) ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成) 200 11/2 12/2 13/2 14/2 15/2 -5 16/2 (年/月) ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 3/5 ご参考資料 オーストラリア金融市場 ○4月の金融政策会合で、RBAは政策金利を過去最低の2.00%に据え置いた。 ○3月のRBA商品価格指数は、鉄鉱石や原油、金が上昇し、前月比+5.3%となった。 政策金利・インフレ率 (%) 6 (ご参考)RBA商品価格指数*1(SDR*2ベース) (政策金利:2011年3月末~2016年4月5日、日次) (インフレ率・コアインフレ率:2011年1-3月期~2015年10-12月期、四半期) (2011年3月~2016年3月、月次) 180 政策金利 インフレ率(前年同期比) コアインフレ率*(前年同期比) 5 160 4 140 3 120 2 100 1 80 0 60 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 16/3 (年/月) *コアインフレ率はトリム平均値と加重中央値の単純平均で算出 (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成) 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 16/3 (年/月) *1RBA商品価格指数:RBA(オーストラリア準備銀行)が発表する、オーストラリアの 代表的な輸出品の価格動向の数値を算出した指数。 *2SDR(特別引出権):IMF(国際通貨基金)が加盟国の準備資産を補完する手段と して1969年に創設した国際準備資産。SDRの価値は主要4大国・地域の国際通貨 バスケットに基づいて決められ、自由利用可能通貨との交換が可能。 (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 4/5 ご参考資料 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるもの ではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保 護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 5/5
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