マーケットフォーカス(オーストラリア市場)

ご参考資料
2016年3月9日
マーケットフォーカス (オーストラリア市場) 2016年3月号
市場概況・今後の見通し
【2 月の市場概況】(為替市場<豪ドル/円>・債券市場)
豪ドル/円は、円高 ・豪ドル安となりました。
為替市場・債券市場の推移(2011年2月末~2016年2月末)
(円)
(米ドル)
120
1.2
豪ドル/円(左軸)
豪ドル/米ドル(右軸)
110
1.1
豪ドル/円は、米国や中国の低調な経済指標や原油など商品相場の一段安を受けて低
リスク通貨である円を買う動きが強まり、一時約3年4ヵ月ぶりの安値水準となる79円台後
半まで円高・豪ドル安が進みました。
100
1.0
90
0.9
80
0.8
豪10年国債利回りは、世界経済の減速懸念に加え、欧州での信用不安の高まりや商品
相場の下落などを受けて投資家のリスク回避姿勢が一段と強まり、一時約10ヵ月ぶりの
低水準である2.3%台後半に低下しました。
70
0.7
60
11/2
12/2
13/2
14/2
0.6
16/2
15/2
(年/月)
(%)
6
10年国債利回り
5
【今後の見通し】(為替市場<豪ドル/円>・債券市場)
4
オーストラリアでは、資源関連投資の減少や商品価格※ 1の低迷が景気の重石となる一
方、低金利や雇用※ 2 の悪化一巡を背景に住宅市場や家計消費※ 3 の底堅い動きが見込ま
れるほか、豪ドル安が景気を下支えすると見られることから、景気は底堅く推移する見通
しです。RBA(オーストラリア準備銀行)は、低インフレ率による追加金融緩和余地を指摘
しており、金融政策は緩和的なスタンスが続く見通しです。(※1:4ページ目の右図参照、
※2:3ページ目の左図参照、※3:3ページ目の右図参照)
3
2
11/2
12/2
14/2
15/2
16/2
(年/月)
【 2 月のマーケッ トデータ】
豪ドル/円は、中国の景気減速懸念や商品価格の低迷などを背景にRBAの年内追加金
融緩和観測がくすぶり続けるものの、豪経済は内需が概ね堅調に推移しており、高金利
通貨としての需要も根強いことから、当面は現状水準を中心にもみ合う展開を見込みます。
13/2
2 月末
1 月末
豪ドル/ 円
80.95
1 0 年国債利回り
2.399%
騰落率
85.66 ▲5.50%
2.635%
▲0.236
最低
最高
79.89
85.77
2.375%
2.620%
※豪ドル/円は本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高、
豪10年国債利回りは、豪景気が概ね底堅く推移する一方、依然追加金融緩和観測が残
ることから、もみ合う展開を予想します。
債券騰落率は利回りの変化幅
【 3 月の予想レンジ 】
豪ドル/ 円
78円-87円
1 0 年国債利回り
2.2%-3.1%
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
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ご参考資料
オーストラリア経済①
○2015年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前期比+0.6%と7-9月期の同+1.1%から伸びが減速した。
○2月の企業景況感は前月比+3ポイントの8、一方同企業信頼感は前月比変わらずの3となった。
企業景況感*1 ・企業信頼感*2
実質GDP成長率寄与度(前期比)
(%)
5
4
(2010年10-12月期~2015年10-12月期、四半期)
政府消費支出
家計消費支出
民間固定資本形成
輸出
輸入
在庫変動
公的固定資本形成
実質GDP前期比
3
(2011年2月~2016年2月、月次)
20
企業景況感
企業信頼感
10
2
1
0
0
-1
-10
-2
-3
10/4Q
11/4Q
12/4Q
13/4Q
14/4Q
15/4Q
(年/期)
※4Qは10-12月期を意味し、例えば10/4Qは2010年10月から12月の3ヵ月間を示す。
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
-20
11/2
12/2
13/2
14/2
15/2
16/2
(年/月)
*1企業景況感、*2企業信頼感:NAB(ナショナル・オーストラリア銀行)が各産業分野
における国内企業を調査し、今後の景況感の動向を集計したもの。同指数は改善か
ら悪化を差し引いて算出される。
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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ご参考資料
オーストラリア経済②
○1月の雇用者数は前月比▲7,900人と2ヵ月連続で減少したが概ね堅調に推移している。失業率は前月比0.2%悪化の6.0%となった。
○1月の小売売上高は前年同月比+4.0%と前月の同+4.2%から伸びが減速した。
雇用統計
(万人)
15
小売売上高
(2011年2月~2016年1月、月次)
(%)
7
(億豪ドル)
260
(2011年1月~2016年1月、月次)
雇用者数前月比(左軸)
小売売上高(左軸)
失業率(右軸)
前年同月比(右軸)
(%)
10
250
10
6
240
5
5
5
230
220
0
0
4
210
-5
3
11/2
12/2
13/2
14/2
15/2
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成)
200
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1
-5
16/1
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成)
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ご参考資料
オーストラリア金融市場
○3月の金融政策会合で、RBAは政策金利を過去最低の2.00%に据え置いた。
○2月のRBA商品価格指数は、鉄鉱石や金が上昇し、前月比+1.2%となった。
政策金利・インフレ率
(%)
6
(ご参考)RBA商品価格指数*1(SDR*2ベース)
(政策金利:2011年2月末~2016年3月8日、日次)
(インフレ率・コアインフレ率:2011年1-3月期~2015年10-12月期、四半期)
(2011年2月~2016年2月、月次)
140
政策金利
インフレ率(前年同期比)
コアインフレ率*(前年同期比)
5
120
4
100
3
2
80
1
0
60
11/2
12/2
13/2
14/2
15/2
16/2
(年/月)
*コアインフレ率はトリム平均値と加重中央値の単純平均で算出
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成)
11/2
12/2
13/2
14/2
15/2
16/2
(年/月)
*1RBA商品価格指数:RBA(オーストラリア準備銀行)が発表する、オーストラリアの
代表的な輸出品の価格動向の数値を算出した指数。
*2SDR(特別引出権):IMF(国際通貨基金)が加盟国の準備資産を補完する手段と
して1969年に 創設した国際準備資産。SDRの価値は主要4 大国・地域の国際通
貨バスケットに基づいて決められ、 自由利用可能通貨との交換が可能。
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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