マーケットフォーカス(オーストラリア市場)

ご参考資料
2016年1月13日
マーケットフォーカス (オーストラリア市場) 2016年1月号
市場概況・今後の見通し
【12月の市場概況】(為替市場<豪ドル/円>・債券市場)
豪ドル/円は、円高 ・豪ドル安となりました。
豪ドル/円は、堅調な2015年7-9月期豪実質GDP(国内総生産)成長率などを受けてRBA
(オーストラリア準備銀行)による追加金融緩和観測が後退したものの、軟調な商品相場
に加え、米利上げ実施や中国・人民元安などを嫌気し、下落しました。
豪10年国債利回りは、概ね横ばい推移となりました。
豪10年国債利回りは、RBAの追加利下げ観測が後退したものの、原油価格の下落など
を受けた株価下落局面では債券への需要が高まり、月間では概ね横ばい推移となりまし
た。
為替市場・債券市場の推移(2010年12月末~2015年12月末)
(円)
(米ドル)
120
1.2
豪ドル/円(左軸)
豪ドル/米ドル(右軸)
110
100
1.1
1
90
0.9
80
0.8
70
0.7
60
10/12
11/12
12/12
13/12
14/12
0.6
15/12
(年/月)
(%)
6
10年国債利回り
5
【今後の見通し】(為替市場<豪ドル/円>・債券市場)
4
オーストラリアでは、住宅市場は概ね堅調に推移しているほか、雇用※ 1 の改善を背景に
家計消費※2は概ね底堅く推移しています。一方で、鉱業部門の設備投資は中国の資源需
要の鈍化や軟調な商品価格※ 3を背景に低調に推移しています。先行きは堅調な住宅需
要が下支えするものの、中国の景気減速や資源価格の下落による交易条件の悪化が重
石となることから、景気は当面緩やかな回復にとどまる見込みです。RBAは12月も政策金
利※4 を据え置きました。(※1:3ページ目の左図参照、※2:3ページ目の右図参照、※3:4
ページ目の右図参照、※4:4ページ目の左図参照)
豪ドル/円は、資源価格の低迷や中国の景気減速・人民元安への根強い懸念などが引
き続き重石となるものの、一方で豪経済は概ね堅調に推移しており、RBAによる追加金融
緩和観測も後退していることなどから、もみ合い推移を見込みます。
豪10年国債利回りは、豪景気が概ね底堅く推移しているものの、中国の景気減速懸念
や商品市況下落への警戒感が引き続き根強いことなどから、もみ合い推移を想定します。
3
2
10/12
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
(年/月)
1 2 月末
1 1 月末
豪ドル/ 円
87.92
88.12
▲0.23%
86.65
90.27
1 0 年国債利回り
2.880%
2.859%
0.021
2.685%
2.950%
【 1 2 月のマ ーケッ トデータ】
騰落率
最低
最高
※豪ドル/円は本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高、
債券騰落率は利回りの変化幅
【 1 月の予想レンジ 】
豪ドル/ 円
82円-92円
1 0 年国債利回り
2.4%-3.1%
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
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オーストラリア経済①
○2015年7-9月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前期比+0.9%と4-6月期の同+0.3%から伸びが加速した。
○11月の企業景況感は前月比変わらずの10、一方同企業信頼感は前月比+2ポイントの5となった。
企業景況感*1 ・企業信頼感*2
実質GDP成長率寄与度(前期比)
(%)
5
4
(2010年7-9月期~2015年7-9月期、四半期)
政府消費支出
家計消費支出
民間固定資本形成
輸出
輸入
在庫変動
公的固定資本形成
実質GDP前期比
3
(2010年12月~2015年11月、月次)
20
企業景況感
企業信頼感
10
2
1
0
0
-1
-10
-2
-3
10/3Q
11/3Q
12/3Q
13/3Q
14/3Q
※3Qは7‐9月期を意味し、例えば10/3Qは2010年7月から9月の3ヵ月間を示す。
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
15/3Q
(年/期)
-20
10/12
11/12
12/12
13/12
14/12
(年/月)
*1企業景況感、*2企業信頼感:NAB(ナショナル・オーストラリア銀行)が各産業分野
における国内企業を調査し、今後の景況感の動向を集計したもの。同指数は改善か
ら悪化を差し引いて算出される。
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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ご参考資料
オーストラリア経済②
○11月の雇用者数は前月比+7万1,400人と2ヵ月連続で大幅に増加した。また失業率は前月比0.1%改善の5.8%となった。
○11月の小売売上高は前年同月比+4.3%と前月の同+3.9%から伸びが加速した。
雇用統計
小売売上高
(2010年12月~2015年11月、月次)(%)
7
(万人)
15
(億豪ドル)
250
(2010年11月~2015年11月、月次) (%)
10
雇用者数前月比(左軸)
小売売上高(左軸)
失業率(右軸)
前年同月比(右軸)
240
10
6
230
5
5
5
220
210
0
0
4
200
-5
10/12
3
11/12
12/12
13/12
14/12
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成)
190
10/11
11/11
12/11
13/11
14/11
-5
15/11
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成)
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ご参考資料
オーストラリア金融市場
○12月の金融政策会合で、RBAは7ヵ月連続で政策金利を過去最低の2.00%に据え置いた。
○12月のRBA商品価格指数は、鉄鉱石や原油価格などが下落し、前月比▲4.9%となった。
政策金利・インフレ率
(%)
6
(ご参考)RBA商品価格指数*1(SDR*2ベース)
(政策金利:2010年12月末~2016年1月12日、日次)
(インフレ率・コアインフレ率:2010年10-12月期~2015年7-9月期、四半期)
(2010年12月~2015年12月、月次)
140
政策金利
インフレ率(前年同期比)
コアインフレ率*(前年同期比)
5
120
4
100
3
2
80
1
0
10/12
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
(年/月)
*コアインフレ率はトリム平均値と加重中央値の単純平均で算出
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成)
60
10/12
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
(年/月)
*1RBA商品価格指数:RBA(オーストラリア準備銀行)が発表する、オーストラリアの
代表的な輸出品の価格動向の数値を算出した指数。
*2SDR(特別引出権):IMFが加盟国の準備資産を補完する手段として1969年に
創設した国際準備資産。SDRの価値は主要4大国・地域の国際通貨バスケットに
基づいて決められ、自由利用可能通貨との交換が可能。
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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