ご参考資料 2015年4月9日 マーケットフォーカス (オーストラリア市場) 2015年4月号 市場概況・今後の見通し 【3 月の市場概況】(為替市場<豪ドル/円>・債券市場) 豪ドル/円は、円高・豪ドル安となりました。 豪ドル/円は、鉄鉱石価格の下落や中国の景気減速懸念、軟調な豪景気指標を受けて 先行きのRBA(オーストラリア準備銀行)による追加利下げ観測がくすぶり、92円台に下落 しました。 豪10年国債利回りは、低下(価格は上昇)しました。 豪10年国債利回りは、鉄鉱石価格の下落や経済指標の低迷に加え、FOMC(米連邦公 開市場委員会) を受けた米金利の低下などを好感し、2.3%台に低下しました。 為替市場・債券市場の推移(2010年3月末~2015年3月末) (円) (米ドル) 120 1.2 110 1.1 100 1 90 0.9 80 豪ドル/円(左軸) 豪ドル/米ドル(右軸) 70 60 10/3 11/3 12/3 13/3 0.8 0.7 0.6 15/3 14/3 (年/月) (%) 7 10年国債利回り 6 【今後の見通し】(為替市場<豪ドル/円>・債券市場) 5 オーストラリアでは、雇用※ 1 が低迷し家計消費※ 2 の重石となっているほか、鉱業部門の 設備投資はピークアウトし、中国の資源需要の鈍化や鉄鉱石など商品価格※ 3 の下落によ り、輸出の伸びは鈍化しています。先行きは底堅い住宅需要が下支えするものの、中国 の景気減速懸念、資源価格の下落とそれに伴う交易条件の悪化などが重石となることか ら、景気は当面緩やかな回復にとどまる見込みです。RBAは4月の政策決定会合で政策 金利※4 を過去最低水準に据え置きました。(※1:3ページ目の左図参照、※2:3ページ目 の右図参照、※3:4ページ目の右図参照、※4:4ページ目の左図参照) 4 豪ドル/円は、世界的なリスク選好の動きが下支えとなるものの、中国の景気減速懸念 や資源価格の先行き不透明感がくすぶり続けること、根強いRBAの通貨高抑制姿勢など が上値を抑えることから、もみ合い推移を見込みます。 3 2 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 (年/月) 【 3 月のマーケッ トデータ】 3 月末 2 月末 騰落率 最低 最高 豪ドル/ 円 92.06 93.17 ▲1.19% 92.06 94.31 1 0 年国債利回り 2.319% 2.459% ▲0.140 2.319% 2.739% ※豪ドル/円は本邦営業日ベース、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高、 債券騰落率は利回りの変化幅 豪10年国債利回りは、中国景気や資源価格の先行き不透明感がくすぶり続けるものの、 RBAの追加金融緩和観測や相対的な高金利債券としての需要が根強いことから、もみ合 い推移を見込みます。 【 4 月の予想レンジ 】 豪ドル/ 円 86円-96円 1 0 年国債利回り 1.9%-2.7% (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 1/5 ご参考資料 オーストラリア経済① ○2014年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前期比+0.5%と7-9月期の同+0.4%から小幅に加速した。 ○2月の企業景況感は前月比横ばいの2、同企業信頼感は前月比▲3ポイントの0となった。 企業景況感*1 ・企業信頼感*2 実質GDP成長率寄与度(前期比) (%) 4 (2009年10-12月期~2014年10-12月期、四半期) (2010年2月~2015年2月、月次) 30.0 3 20.0 2 10.0 1 0 0.0 -1 -10.0 -2 政府消費支出 輸出 公的固定資本形成 -3 家計消費支出 輸入 実質GDP前期比 -20.0 民間固定資本形成 在庫変動 企業景況感 -4 企業信頼感 -30.0 09/4Q 10/4Q 11/4Q 12/4Q 13/4Q 14/4Q (年/期) ※4Qは10-12月期を意味し、例えば09/4Qは2009年10月から12月の3ヵ月間を示す。 ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 10/2 11/2 12/2 13/2 14/2 15/2 (年/月) *1企業景況感、*2企業信頼感:NAB(ナショナル・オーストラリア銀行)が各産業分野 における国内企業を調査し、今後の景況感の動向を集計したもの。同指数は改善か ら悪化を差し引いて算出される。 ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 2/5 ご参考資料 オーストラリア経済② ○2月の雇用者数は前月比1万5,600人の増加、失業率は前月比0.1%改善の6.3%となったものの、依然高水準にある。 ○2月の小売売上高は前年同月比+4.3%と5ヵ月ぶりで伸びが加速した。 雇用統計 (千人) 150 小売売上高 (2010年3月~2015年2月、月次) (%) 7 (億豪ドル) 250 (2010年2月~2015年2月、月次) 雇用者数前月比(左軸) 小売売上高(左軸) 失業率(右軸) 前年同月比(右軸) (%) 15 240 10 230 5 220 0 210 -5 200 -10 6 100 5 50 4 0 3 -50 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 (年/月) ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成) 190 10/2 11/2 12/2 13/2 14/2 -15 15/2 (年/月) ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 3/5 ご参考資料 オーストラリア金融市場 ○4月の金融政策会合で、RBAは政策金利を過去最低の2.25%に据え置いた。 ○3月のRBA商品価格指数は、鉄鉱石価格の下落などにより、前月比▲1.7%と低下が続いている。 政策金利・インフレ率 (%) 8 (ご参考)RBA商品価格指数*1(SDR*2ベース) (政策金利:2010年3月末~2015年4月8日、日次) (インフレ率・コアインフレ率:2010年1-3月期~2014年10-12月期、四半期) (2010年3月~2015年3月、月次) 140 政策金利 インフレ率(前年同期比) 7 コアインフレ率*(前年同期比) 120 6 5 100 4 3 80 2 1 0 60 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 (年/月) *コアインフレ率はトリム平均値と加重中央値の単純平均で算出 (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成) 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 (年/月) *1RBA商品価格指数:RBA(オーストラリア準備銀行)が発表する、オーストラリアの 代表的な輸出品の価格動向の数値を算出した指数。 *2SDR(特別引出権):IMFが加盟国の準備資産を補完する手段として1969年に 創設した国際準備資産。SDRの価値は主要4大国・地域の国際通貨バスケットに 基づいて決められ、自由利用可能通貨との交換が可能。 (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマ ネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに ついては最終ページをご覧ください。 4/5 ご参考資料 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるもの ではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保 護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 5/5
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