幼虫期の環境による クワガタの形質変化

幼虫期の環境による
クワガタの形質変化
弘前南高校
2年 東海 峻也
採集をしていて同じノコギリクワガタなの
に歯の大きさが違うことに気づきその原
因を知りたいと思った
研究計画
1.ノコギリクワガタの各部位の測定から求められ
るデータの検証
2.メタリフェルホソアカクワガタを使った幼虫期の
栄養環境差による大きさの変化の観察
3.コクヌストモドキを使ったインスリン受容体の
ノックダウンの実験
研究計画
1.ノコギリクワガタの各部位の測定から求められ
るデータの検証
2.メタリフェルホソアカクワガタを使った幼虫期の
栄養環境差による大きさの変化の観察
3.コクヌストモドキを使ったインスリン受容体の
ノックダウンの実験
採集ポイント1
採集個体
採集ポイント2
引用:(©)YahooJapan,(©)ZENRIN
(2015年7月29日)
場所:西目屋村
日付:2014年7月22日(夜)
コクワガタ オス 3匹
メ ス 1匹
ノコギリクワガタ オス 3匹(大歯型
2
匹、中歯型1匹)
メ ス 4匹
ミヤマクワガタ メ ス 1匹
測定個体
ファーブルハウスから購入した
18匹を合わせ計21匹を使用
上から
小歯型4匹
中歯型6匹
大歯型11匹
計21匹
測定部位
①胸部の幅
②体の長さ(大あごを除く)
③全体の長さ
④大あごの長さ(正味)
⑤大あごの長さ(直線)
⑥体重
⑦歯の数
④
⑤
①
②
③
大あごの長さと体のサイズの関係性
④
大あごの長さ(正味)(mm)
35
30
25
20
15
10
5
0
②
27
32
37
体のサイズ(mm)
42
大あごの長さと歯の数の関係性
17
15
歯の数
13
11
9
7
5
0
10
20
体のサイズ(mm)
30
40
研究計画
1.ノコギリクワガタの各部位の測定から求められ
るデータの検証
2.メタリフェルホソアカクワガタを使った幼虫期の
栄養環境差による大きさの変化の観察
3.コクヌストモドキを使ったインスリン受容体の
ノックダウンの実験
クワガタの生活環
引用:ノコギリクワガタ飼育日記http://www.enjoy-breeding.com/infoproso10_hondo.html(2015年8月1日)
ノコギリクワガタ
メタリフェルホソアカクワガタ
メタリフェルホソアカクワガタを使った環
境変化による個体差の観察
菌糸
現在はメタリフェルホソアカク
ワガタを使い栄養量の差でど
のくらい個体サイズに差がで
るかを試しています。
1齢
2齢
卵
1齢
2齢
3齢
卵
1齢
2齢
3齢
卵
1齢
2齢
3齢
マット
研究計画
1.ノコギリクワガタの各部位の測定から求められ
るデータの検証
2.メタリフェルホソアカクワガタを使った幼虫期の
環境差による大きさの変化の観察
3.コクヌストモドキを使ったインスリン受容体の
ノックダウンの実験
RNAiによるインスリン受容の阻害
栄養を摂取
インスリン
インスリンが分泌され、受容体を
通して受け取る
受け取られたインスリンが細胞に
作用
形態形成を促進
受容体
インスリン受容体のノックダウン
の実験
 1.濃度1mg/mgのdsRNA溶液を準備
 2.コクヌストモドキの終齢幼虫または蛹に
溶液を注射
 3.成虫になるのを待ち、成虫を観察
コクヌストモドキを使った理由
遺伝子が解明されているモデル生物などでない
と実験に時間がかかるため
結果
正常な個体
①今回の実験ではあまり影
響が見られなかったため終
齢幼虫や蛹の時期には大
あごの形が調節されないこ
とが分かった。
②今回はコクヌストモドキ
だったため影響があまり見
られなかった可能性も考え
られる。
次はノコギリクワガタでやっ
てみたい。
ノックダウンした個体
まとめ
予想した通りクワガタの体のサイズと大あごの長さには比
例関係があった。
栄養量の差でどのくらい変化が出てくるのかは現在検証
中。
インスリン受容体のノックダウンについては注射する時期
や注射する虫を変えてみたい。
次は温度を変えることによって大あごの大きさにはどの程
度の影響があるかの実験をしてみたい。
ご清聴ありがとうございました。