幼虫期の環境による クワガタの形質変化 弘前南高校 2年 東海 峻也 採集をしていて同じノコギリクワガタなの に歯の大きさが違うことに気がついた 研究へ 研究計画 1.ノコギリクワガタの各部位の測定から求められるデータの検 証 2.メタリフェルホソアカクワガタを使った幼虫期の環境差によ る大きさの変化の観察 3.コクヌストモドキを使ったインスリン受容体のノックダウンの 実験 研究計画 1.ノコギリクワガタの各部位の測定から求められるデータの検 証 2.メタリフェルホソアカクワガタを使った幼虫期の環境差によ る大きさの変化の観察 3.コクヌストモドキを使ったインスリン受容体のノックダウンの 実験 採集ポイント1 採集個体 場所:西目屋村 採集ポイント2 日付:2014年7月22日(夜) コクワガタ オス 3匹 メス 1匹 ノコギリクワガタ オス 3匹 メス 4匹 ミヤマクワガタ メス 1匹 測定個体 ファーブルハウスから購入した 18匹を合わせ計21匹を使用 上から 小歯型4匹 中歯型6匹 大歯型11匹 計21匹 測定部位 ①胸部の幅 ②体の長さ ③全体の長さ ④歯の長さ(正味) ⑤歯の長さ(直線) ⑥体重 ⑦歯の数 ④ ⑤ ① ② ③ 大あごの長さ(正味) 35 y = 1.7331x - 39.294 R² = 0.8584 30 大あごの長さ 25 20 大あごの長さ(正味) 15 Linear (大あごの長さ(正味)) 10 5 0 0 5 10 15 20 25 体のサイズ 30 35 40 45 体重 1.4 1.2 y = 0.1552x - 1.2649 R² = 0.9705 1 体重 0.8 Series1 0.6 Linear (Series1) 0.4 0.2 0 0 2 4 6 8 10 胸部の幅 12 14 16 18 全体のサイズ 70 60 y = 1.733x - 12.248 R² = 0.8844 全体のサイズ 50 40 Series1 30 Linear (Series1) 20 10 0 0 5 10 15 20 25 体のサイズ 30 35 40 45 大あごの長さ(正味) 16 14 12 歯の数 10 8 Series1 Poly. (Series1) 6 4 2 0 0 5 10 15 20 大あごの長さ(正味) 25 30 35 研究計画 1.ノコギリクワガタの各部位の測定から求められるデータの検 証 2.メタリフェルホソアカクワガタを使った幼虫期の環境差によ る大きさの変化の観察 3.コクヌストモドキを使ったインスリン受容体のノックダウンの 実験 クワガタの変態の仕組み メタリフェルシカクワガタを使った環境変 化による個体差の観察 菌糸 1齢 現在はメタリフェルホソアカク ワガタを使い栄養量の差でど のくらい個体サイズに差がで るかを試しています。 2齢 マット 研究計画 1.ノコギリクワガタの各部位の測定から求められるデータの検 証 2.メタリフェルホソアカクワガタを使った幼虫期の環境差によ る大きさの変化の観察 3.コクヌストモドキを使ったインスリン受容体のノックダウンの 実験 インスリン受容体のノックダウン の実験 1.コクヌストモドキの終齢幼虫または蛹にdsRNA を注射 2.注射により受容体からインスリンを受け取れなく なる 3.大あごに影響が出る コクヌストモドキを使った理由 遺伝子が解明されているモデル生物などでないと とできない実験のため 注射により起こる現象 濃度1μg/μℓのdsRNA溶液を0.05μℓ つまり、dsRNAを0.05μgをコクヌスト モドキの腹部に注射 起こると予想される過程 栄養を摂取 インスリンが分泌され、受容体を通して 受け取る 受け取られたインスリンが細胞に作用 形態形成を促進 結果 正常な個体 ①今回の実験ではあまり影響が 見られなかったため終齢幼虫や 蛹の時期には大あごの形が調節 されないことが分かった。 ②今回はコクヌストモドキだった ため影響があまり見られなかっ た可能性も考えられる。 次はノコギリクワガタでやっ てみたい。 ノックダウンした個体 ご清聴ありがとうございました。
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