2015 年 7 月 23 日 ACAP 第2回「消費者の安全・安心に関わる法律等の勉強会&意見交換」報告 ◆◇◆ ◆◇◆ 消費者視点での表示について意見交換 ◆◇◆ 会場の参加者からもたくさんの発言が ◆◇◆ 7 月 10 日(金) 、明治安田生命本社(丸の内 MY PLAZA)において、 「第 2 回消費者の安全・安心に 関わる法律等の勉強会&意見交換会」が開催された。 今回は改正景品表示法をテーマに、不当表示を防ぐための視点・社内体制作りについて、消費者庁 と日本広告審査機構(JARO)の協力で行われた。当日は 100 名の参加があり、多くの参加者から、 「他 社の取り組み状況などがわかり大変参考になった」などの声をいただき、大変好評であった。 改正景品表示法についての基本を勉強 講演Ⅰでは消費者庁表示対策課の関口岳史課長補佐から、 「景品表示法∼事業者が講ずべき景品類の 提供及び表示の管理上の措置についての指針」ついて解説があった。 指針の基本的な考え方は、どのような事業者が必要な措置を求められるのか、また講ずべき措置は 事業の規模や業態等により相違があるということ、さらに不当表示未然防止の必要な措置として適切 なものは規定に基づく措置を講じていると判断されるとのことであった。 次に表示の管理上の措置として 7 つの事項に沿う具体的な措置を求めており、中でも表示に関する 情報の確認と共有が特に重要であることが強調された。 講演Ⅱでは(公社)日本広告審査機構(JARO)審査部の吉田巌氏から「宣伝・広告に見る消費者視点」 について説明があった。 広告宣伝にはある程度の誇張が含まれるが、表示が実際と異なることを知っていたら取引には至ら なかったであろうと認められる程度のものが誇大広告であると捉え、様々な不当表示の広告審査事例 が紹介された。 会場を巻き込み各社の事例や取り組みについて意見交換 意見交換会では「消費者視点での表示と不当表示を防ぐための社内体制」をテーマに、前段で講師 を務めた吉田巌氏をはじめ林秀樹氏(ACAP 研究所安全安心な表示の研究会リーダー アース製薬㈱) 、木村 健一郎氏(交流活動委員会副委員長 サントリービジネスエキスポート㈱) 、片岡康子氏(交流活動委員会執行委 員 楽天㈱)がパネリストに、清水きよみ事務局長がコーディネーターを務めた。 JARO、ACAP 研究所では今回の景品表示法の指針についてアンケートを行い、考え方の周知・啓発 と、表示に関する情報の共有化が難しいとの回答が多かったとのこと。またパネリスト並びに会場の 参加企業から各社の具体的な取り組み状況の話があった。また、情報の共有化をどう進めるかが問題 との声が多く上がった。 本会合の参加者のアンケート結果を見ると高評価であり、今後も開催してほしいとの声が多かった。 中村 渉(交流活動委員会/個人会員) 無断転載・転用禁止 ©The Association of Consumer Affairs Professionals (ACAP)
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