京都府消費生活安全センター主催 「消費者&事業者フォーラム」 ∼安全

2015 年 2 月 2 日 ACAP 西日本支部
京都府消費生活安全センター主催 「消費者&事業者フォーラム」
∼安全な食品を選択するために消費者と事業者ができること∼
実施報告
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安全な食品の選択をテーマに意見交換が行われた
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ACAP からは岩井副支部長がパネリストして、登壇した
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【実施日】 2015 年 2 月 2 日(月)14 時∼16 時
【会 場】 京都テルサ 東館 2 階セミナー室
【主 催】 京都府、京都府消費生活安全センター
【対 象】 京都府民
【開催内容】
◆講話:「安全な食品を選択できる環境づくり」
森田 満樹 氏
(東京海洋大学非常勤講師)
食品表示の目的は、事業者が食品の原材料や内容量、製造者、賞味期限などを伝えるための情報
伝達手段であり、法律で表示項目が義務付けられている「義務表示」と、事業者が伝えたい内容の「任
意表示」がある。加工食品の「義務表示」は記載項目がまとめて一括に表示されている。2013 年 6 月に
は、JAS法、食品衛生法、健康増進法による栄養成分表示などをまとめた食品表示法が公布され、
2015 年春に施行される。消費者庁主導の法律のため、消費者視点の観点が強まったことが特徴である。
①栄養表示が義務化、②加工食品のアレルギー表示、製造固有記号の見直しなど、具体的表示事例を
基に分かりやすく説明された。不当な表示を取り締まる景品表示法にも触れ、具体的な説明により参加
者に警鐘を鳴らした。
◆報告Ⅰ 食品表示を巡る消費者意識について 「京都府消費生活安全センター」
平成 25 年 10 月、ホテルなどでメニュー等の不当表示が発覚した。約 1 年経過時点(平成 26 年 8 月∼
11 月)での消費者意識について、1000 人規模のアンケートを実施して結果を報告した。
無断転載・転用禁止
©The Association of Consumer Affairs Professionals (ACAP)
・ホテルなどで発覚した不当表示問題について、90%の方が「大いに問題である」と回答し、理由は、「信
頼を裏切られた」が大多数であり、消費者が重視するのは、事業者に対する信頼である。
・食品の不当表示で最も問題だと思うのは、①消費・賞味期限、②産地、③食材である。
・問題になった企業・ブランドは、「しばらく利用せずに様子を見ている」が 40.6%に達し、消費者の関心
が高い事件・事故は 1 年経過しても影響は残る。
◆報告Ⅱ 事業者の具体的な取り組み
高島屋京都店 総務部次長 高橋 宏樹氏
お客様の食に対する商品選択の基準(食品)として、以前は品質・味・原材料・ブランド・価格を基準と
されるお客様が多かったが、現在は安心・安全な食べ物か否かを最優先にされるお客様が急増してい
るとのこと。京都高島屋と全国の高島屋としての取り組みの報告が行われた。百貨店ならではの取り組
みとして、月一回実施する厨房点検の5Sチェック、毎朝開店前までに約 500 種類の消費(賞味)期限や
約 800 カ所の温度管理表のチェックがあげられる。また、表示ラベルの原材料名・内容量等に誤りがあっ
た場合、開店前にすべて撤去するとのこと、であった。
◆パネルディスカッション
コーディネーター
森田 満樹氏
パネリスト
事業者/ACAP 西日本支部副支部長 岩井 清治氏 (ハウス食品)
事業者/高島屋京都店 総務部次長 高橋 宏樹氏
消費者/京都府くらしの安心推進員 有地 淑羽氏
消費者/京都府くらしの安心推進員 横谷 妙子氏
「安全な食品を選択するために消費者と事業者ができること」をテーマに、パネルディスカッションが行
われた。事業者側として岩井氏が、加工食品として自社で行っている取り組み事例を報告した。
一覧表示で情報提供することは当たり前だが、法律で定められていない親切表示で情報提供してい
る。また、ホームページを活用してお客様自らがアレルギー物質の有無を確認できるようにしている。
消費者側としては、加工食品では、原料の産地表示が義務付けられていないのが不安である。特に
残留農薬の複合問題が不安という意見が出た。事業者の回答としては、加工食品は同じ品質、同じ味を
提供する義務があり、日本の法律を順守して、国産、アメリカ産、中国産いずれの原料を使っても品質は
変わらないようにしていると回答した。消費者側としても、チラシや表示ラベルを読み取る力、自分自身
が何を求めているか等、賢くなるように務めなければならない。
いずれにしても、消費者と事業者が協働して安全な食品を選択できる環境づくりを推進していくことが
重要と結論付けた。
ACAP 西日本支部では各自治体と協力して、今後とも消費者と企業の共生を目指し、消費者
啓発
の推進に役立てるよう活動していきたい。
村上 直紀(西日本支部 副支部長 啓発・交流部会長/小林製薬)
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