2016 年度 ACAP 運営基本方針及び事業計画 (2016 年 4 月∼2017 年 3 月) 運営基本方針 少子高齢化、国際化、高度情報化社会等の進展により消費社会が多くの新たな課題に直 面するなか、当会に対する社会からの期待が一層高まりつつあることを認識し、消費者関 連の専門家組織として提言、働きかけを行い、事業者による適切な課題解決と消費者と事 業者との信頼関係の向上に努めていかねばならない。 創立 35 周年を機に新たに制定した「社会、経済の健全な発展と国民生活の向上に寄与 する」というミッション、 「消費者志向経営の推進により消費者市民社会の実現に貢献する 消費者志向事業者団体」というビジョン、行動指針として定めたバリューのもと、2016 年度は「消費者志向経営の推進へ向けての活動の加速」 「会員満足の視点に立った活動の充 実・見直し・進化」 「持続可能な組織基盤の整備」の3点を基本方針とし、活動を推進して いく。 組織力の源泉である会員一人ひとりの資質の向上、活動参画の推進および会員企業の消 費者対応部門の力量向上を図り、組織全体の活力を高めることを通じて、当会の目標の達 成、公益社団法人としての消費社会における役割と責任の完遂を目指す。 事業計画 Ⅰ.企業の消費者志向経営の推進と健全で安全・安心な消費社会の実現 1.消費者問題に関するセミナー事業 (1)消費者問題、消費者力、消費者対応力の向上に関する教育・啓発 ・消費者教育への支援(学校、地域社会、職域等) ・地方公共団体主催の消費者啓発講座への講師派遣 (2)行政・団体等との共催セミナーの実施 ・経営者向けセミナー:経営トップセミナー (3)企業、事業者を対象とした研修、セミナーの実施 ・消費者対応部門層別研修:新任者、中堅担当者、管理者、等 ・消費者対応スキルアップ研修:モニタリング、コーチング、メール対応、消費者 法対応、等 2.消費者問題に関する啓発展示事業 (1)消費者生活に関する啓発資料展示 ・消費生活センター等での啓発資料常設展示コーナーの設置、運営 (2)消費者啓発展への出展・参加、啓発資料の配布 3.消費者問題に関する調査研究・情報提供事業 (1)ACAP 研究所による研究会活動 ・消費者対応関連 JIS 研究会、グローバル・メディア研究会、安全安心な表示研究 会、消費者志向経営を考える研究会 1 (2)調査活動による情報提供 ・自主調査、受託調査の実施と情報発信 (3)消費者関連の研究成果、論文等の発行 ・『ACAP 研究所ジャーナル』第 9 号の発行 (4)交流事業の推進 ・外部の組織、団体との交流、組織間ネットワークの構築 ・外部の委員会や審議会等への委員派遣 (5)対外広報・情報提供、コミュニケーション活動の推進 ・広報リリース、公式見解、パブリックコメントの発信 ・ホームページ、機関誌 FORUM 等による有用情報の提供 4.消費者問題に関する提言募集・表彰事業 (1)ACAP 消費者問題に関する「わたしの提言」の募集・表彰 ・中学生への対象拡大を検討 (2)ACAP 消費者志向活動表彰の募集・表彰 5.企業の消費者志向経営のための支援事業 (1)苦情対応マネジメントシステム(ISO/JIS Q 10002)導入支援 ・マネジメントシステム構築のための講座(逐条理解、導入準備、社内文書化) ・自己適合宣言支援(規程類審査、第三者意見書発行) ・内部監査員養成 (2)消費者対応の体制整備や対応力向上のための事業者相談事業の推進 ・企業の消費者対応力の向上支援(相談対応、講師派遣、出前研修) ・中小企業等への対応 (3)企業の消費者対応部門の機能強化支援 ・ACAP「消費者対応部門」進化度合いチェックマトリックスを活用した機能評価 とアドバイス Ⅱ.会員の資質向上 1.会員の資質向上のための事業 (1)例会、セミナー等の開催 ・東京、大阪、名古屋、福岡等の拠点地域での開催と地方での開催検討 ・新入会員研修会、リーダー養成講座 ・消費者対応部門に所属する女性支援プログラムの実施 (2)自主研究会・業種交流会活動の実施 ・自主研究会(東京 12 グループ、大阪 6 グループ、名古屋・福岡 1 グループ) ・業種交流会(大阪 4 グループ) 2 (3)施設見学会の開催 ・東京:5 回、大阪:2 回 Ⅲ.組織力の充実・強化 1.会員拡大・会員フォロー事業の推進 (1)組織横断の連絡会議を基軸とした総合的な取り組み ・新入会員導入・フォロー活動(入会時説明会、アンケート、個別面談等) ・入会希望企業の掘り起しとアプローチ ・一般会員等の活動参加、交流推進 (2)会員企業、会員企業役員層との繋がりの強化 ・会員企業、会員企業役員と中央官庁・行政スタッフとの交流機会の設定 ・会員企業役員との繋がりを強化する取り組み (3)地区部会、地方会員への活動支援 ・中部地区部会、同自主研究会 ・九州地区部会、同自主研究会 2.広報・コミュニケーション活動の推進 ・機関誌『FORUM』、『web FORUM』の発刊 ・メディアとのリレーションの強化 ・ホームページを活用した情報提供、コミュニケーション強化 Ⅳ.持続可能な組織基盤の強化 1.安定した財務基盤の確立 ・適正な収支管理と正味財産の一定水準確保 ・予算進捗を踏まえた機動的な対応措置の実行 ・新たな収入源の検討(新規事業、寄付口座等) 2.柔軟な組織運営と会員人材の育成、活用 ・柔軟な組織体制・運営の研究と試行(組織横断的タスクフォース等) ・役員、執行委員候補者人材の把握、育成 ・会員管理システムを活用した人材データベース(AII)の実用化 3.適切な組織統治、情報開示、説明責任の履行 ・諸規程類のメンテナンスと適正な執行 ・組織・役員体制ガバナンス(任期、就任要件等)の再確認 ・会員および社会に向けた情報開示、説明責任の履行 4.プロジェクト活動による重点テーマの検討 ・消費者志向経営の推進に向けた活動 ・エリア戦略 ・最適な組織・人材体制の構築 以上 3
© Copyright 2024 ExpyDoc