【参考】 喫茶店の開業経営 1 開業資金(web) 個人なら 500 万円~1,000 万円程度 店舗賃貸費・・・契約金=家賃×10 ヶ月~12 ヶ月(居抜きで借りても修理がある) 自宅改装費・・・改装工事費 300 万~500 万円(水回りに経費が掛る) 什器・消耗品・・200 万円(長い目で見れば良い物を購入) 2 利益と運転資金(web) 【運転資金】 利益 = 売上 - 運転資金(固定費-変動費) ○ 利益は売上の 10%以上あれば安定経営できると云われている ※ 固定費・・・毎月、同じ金額の支出がある経費 ① 家賃 10%~15% ② 人件費 20%~30% (例) 売上 100 万円 -家賃15万円 -人件費20万円 ※ 変動費・・・月によって支出が異なる経費 -原材料費35万円 ③ 原材料費 30%~35% ④ その他 (水道光熱費、 広告費 etc) -水道光熱費10万円 利益 3 開業手続き(福山市 HP) ① 工事着工前に図面を持って保健所に相談 ② 内容を確認のうえで、営業許可申請書を受領する ③ 開店予定日までに余裕(10 日以上)を持って申請書を提出する ④ 保健所職員による書類審査及び店舗の検査を受ける ⑤ 許可証の受領 ※ 手数料:16,000 円 ※ 有効期限:5 年 東部保健所 生活衛生課食品衛生係 084-25-2011 管轄:三原・尾道・世羅 20万円 4 食品衛生責任者(福山市 HP) (1) 食品衛生責任者の役割 ・担当する施設または部門の衛生管理 ・食品衛生管理上の不備,不適事項を発見した時には,営業者に改善するよう進言 ・不備・不適事項を発見した時に,営業者自身が食品衛生責任者の場合には,直ちに改善 のための措置を講じる ・施設内における食品の取り扱いが衛生的に行われるよう,従事者の衛生教育に努める ・自主管理記録簿への記入 ・・・など ※ 常時,施設や取扱い等を管理できなければならず,複数の施設 の食品衛生責任者を兼任することはできない (2) 講習会 内容:食品衛生学 3 時間, 衛生法規 2 時間, 公衆衛生学 1 時間 (合計 6 時間) 受講料:食品衛生協会員 5,500 円,それ以外 6,000 円 必要物:印鑑 尾道食品衛生協会(県食協尾道支所) 〒722-0002 尾道市古浜町 26-12 広島県東部保健所内 0848-23-8130 5 施設設備の基準(抄) (東京都福祉保健局 HP) 1 共通基準(自販機販売以外のすべての業種に必要な基準) ・営業施設の構造 ① 場所:清潔な場所であること ② 建物:鉄骨、鉄筋コンクリート、木造(十分な耐久性を有すること) ③ 区画:使用目的に応じて、壁、板などにより区画すること ④ 面積:取扱量に応じた広さであること ⑤ 床 :タイル、コンクリートなど耐水性材料で排水が良く清掃がしやすい構造 ⑥ 内壁:床から 1m までは耐水性で清掃がしやすい構造 ⑦ 天井:清掃しやすい構造 ⑧ 照明:50 ルクス以上であること ⑨ 換気:ばい煙、蒸気等の排除設備(換気扇等) ⑩ 周囲:周囲の地面は耐水性材料で舗装時、排水性が良く清掃しやすい構造 ⑪ 防除:ネズミや昆虫などの防除設備があること ⑫ 洗浄:原材料、食品、器具等を洗うための流水式洗浄設備があること 従業員専用の流水受槽式手洗い設備と手指の消毒装置 ⑬ 更衣:清潔な更衣室又は更衣箱を作業場以外に設けること ・食品取扱設備 ① 器具:取扱量に応じた数の機械器具及び容器包装を整える ② 配置:移動し難い機械器具等は、作業に便利で清掃及び洗浄をしやすい位置に配置 ③ 保管:原材料、食品や器具類等を衛星的に保管できる設備 ④ 材質:耐水性で洗浄しやすく、熱湯、蒸気又は殺菌等で洗浄が可能な物 ⑤ 運搬:必要に応じて、防虫、防塵、保冷のできる清潔な食品運搬具を備える ⑥ 計器:冷蔵庫、殺菌、加熱、圧搾等の設備には、見えやすい箇所に温度計や圧力計を 備える。必要に応じて計量器を備える ・給水及び汚水処理 ① 給水:水道又は飲用的と認められる水を豊富に供給できるもの 貯水槽は衛生上支障のない構造。但し、島しょ等で飲用的な水を得られない場 合は、ろ過、殺菌等の設備を設ける ② 便所:作業場に影響のない位置及び構造で、従事者に応じた数を設け、使用に便利で ネズミや昆虫の防除設備、専用の流水受槽手洗い設備、手指の消毒装置を設ける ③ 汚水:蓋があり、耐水性で十分な容量があり、清掃しやすく汚水や汚臭が漏れない ④ 格納:作業場専用の清掃器具と格納設備があること 2 特定基準(業種毎に定められた基準) ・喫茶店 ① 冷蔵:食品を保存するために十分な大きさの冷蔵設備を有すること ② 客席:客室及び客席には、換気設備を設けること。明るさは 10 ルクス以上とすること。 ※ 調理のみ行い飲食しない場合は客席等を設けないことができる ※ 風営法、旅館業法の適用を受ける営業を除く ③ 便所:客の使用する便所があること。 ※ 調理場に影響のない位置及び構造で、使用に便利でネズミや昆虫の防除設備、 専用の流水受槽手洗い設備、手指の消毒装置を設ける ※ 調理のみ行い飲食しない場合は便所を設けないことができる 6 相続 【食品衛生法】 第 53 条 前条第1項の許可を受けた者(以下この条において「許可営業者」という。 ) について相続、合併又は分割 (当該営業を承継させるものに限る。 ) があった ときは、相続人(相続人が2人以上ある場合において、その全員の同意により当 該事業を承継すべき相続人を選定したときは、その者) 、合併後存続する法人 若しくは合併により設立された法人又は分割により当該営業を承継した法人は、 許可営業者の地位を継承する。 2項 前項の規定により許可営業者の地位を承継した者は、遅滞なく、その事 実を証する書面を添えて、その旨を都道府県知事に届け出なければならない。 相続が生じた場合は事業を承継する者が『許可営業者地位承継届』を知事(保健所) に提出することで、喫茶店の営業を承継できる。
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