第5回 市場の効率性

第5回
市場の効率性
マンキューの十大原理「通常、市場は経済活動を組織する良策である。」
アダム・スミス「自由放任(レッセフェール)」
これって本当にいいの?
レッセフェール
今日の目的
今回の章では経済的福祉を分析する。買い手、売り手の便益を調べて、
つぎに社会がそれらの便益をどうすればできるだけ大きくすることがで
きるかを調べる。そしてある条件のもとでは、「自由放任」することで売
り手と買い手の総便益が最大になっていることを説明する。
今回使うツール
便益ってどうやって分析すんの?
⇒消費者余剰、生産者余剰、総余剰というツールを使って分析します。
①消費者余剰、生産者余剰、総余剰
消費者余剰
→需要曲線より下で均衡価格よりも上のとこ
生産者余剰
→供給曲線より上で均衡価格よりも下のとこ
総余剰
=消費者余剰+生産者余剰
もうちょっと詳しく解説...
・消費者余剰(consumer surplus)
そもそも需要曲線は消費者の支払許容額を表すもの。
その支払許容額と実際の価格との差が消費者の便益と考える。
イメージ的に・・・
うまい棒がいつも10円だけど今日は5円で売られていたとすると、
その人はうまい棒を買うためには1本あたり20円まで出していいと思っている。
その人がうまい棒を1本買うと・・・
20-5=15
15円分の便益を得ることになる。
・生産者余剰(producer surplus)
供給曲線は限界的な費用を表している。
だから生産者余剰は利潤ではないよ。
<一応解説>
そもそも供給曲線ってのは限界費用を表してる。
で、斜線の図形のところが限界費用の総和。
つまり可変費用の総和。
ってことで生産者余剰は
収入―可変費用=利潤+固定費用=生産者余剰
ちなみにこんなんテストにでないよ。
・市場の効率性
最初に書いたようにスミスの「自由放任」、マンキューの「市場は通常、~」ってのは本当にい
いの?って話。
それを評価するツールとして今回学んだ余剰という概念を使う。
まず効率性の定義を「ある資源配分が総余剰を最大化している」とする。
完全競争市場における均衡点では効率的である。
つまり総余剰が最大化している。
政府が価格規制、取引量規制、
課税などを行った場合総余剰は減少する。
・市場の効率性と市場の失敗
放ってけば市場が効率的になるんだったら、すべての市場を放っておけばいいと思うかもしれない
けど実はそうでもない。実際には効率性も必要だけど、衡平性も必要。
(例えば、市場は効率的だけど貧富の差が激しすぎるような社会って嫌でしょ)
その他にも、市場の失敗というのがある。
これは、市場の力では効率的な資源配分を実現できない状況のこと。
市場の失敗が起こる原因の代表的な例は、市場支配力、外部性です。
市場支配力
→これまで市場を完全競争市場と仮定していたけれども、完全競争市場じゃないやつ。
例)独占、寡占、etc
外部性
→市場にまったく参加していない人々にも影響を与えるもの。
例)車の排気ガス、工場の排水、電車内での音漏れとか電話←負の外部性
歴史的価値のある神社、パン屋←正の外部性