別紙 治療した部位と治療方法 及びドクターからのアドバイス 1 治療した部位 (お散歩犬瞬太郎) (1) 電源部 (電池は新品なのに全く動かない) (2) 散歩時の引綱(配線内臓) の導通点検 (3) 本体心臓部と手元スイッチ間の配線交換 (4) 本体部配線6本・手元スイッチ部6本・半田 (5) 本体配線取り出し口の線保護の工夫 図-1 瞬太郎 2 図-2 電源部から診察開始 治療の方法 (1) 図-3 のように「ぬいぐみ」を、縫い糸を切って裸になっていただいた。 (2) 図-4 のように、心臓部分のカバーを外し、基盤の配線元と手元スイッチの配線の導通点検実施。 (3) 1本だけ導通あったり、無かったり、後の5本は導通が全く無かった。 図-3 瞬太郎君裸になる 図-4 左側心臓部、右側手元 SW 図-5 断線状態 (4) 図-5 は、断線した部分の姿です。このうち中の2本は、ゴムの被覆を剥ぎとった裸線です。 また、白い部分は強い糸で、その糸を8本の細い銅の導線で囲っている状態です。 (5) まず驚いたのは、始めてみたのですが、被覆の材質がゴムであることでした。 6本とも同じように伸びるゴムの被覆であつた。これでは断線しやすいのも良くわかります。 ① 図-6 一部のゴム被覆元の長さ ② ① ② ③ 図-7 図-6 の①~②長さが、①~③まで伸びた (6) 交換した6本の線は、ビニル被覆で、導体は錫メッキの線だと思います。(PC とプリンター接続ケーブルの線利用) 図-8 は、古い断線6本が入っていたゴムの外覆を再利用したものです。 所どころ糸でくくりはみ出さないようにしています。その上に布の被覆をしております。 図-8 (7) 図-9 は、本体側の基盤です。基盤の右上(☟)の右端赤の線を除く6本を、基盤上での半田付けは 避け、6本の線を右から約 1.3cm ずらして切って、各半田で繋いだ箇所が、接触しないようにした。 半田箇所は、絶縁テープで一回半くらい巻き、後まとめてビニールテープ(青色)で巻き、巻終わり はボンドで止めた。 ※ 直に基盤へ半田しなかったのは、流れ半田で隣の基盤との接触導通を確実に防ぐため。 そして、PC とプリンター接続ケーブルの線利用のため、同じカラーで無いため、接続を誤らない ためのことも考慮した。 ☟ 図-9 基盤の右6本交換・半田 図-10 手元 SW 半田 (8) 図-10 の手元 SW の半田は、基盤の裏側の線を一本ずつ切って、裏側で一本ずつ半田付けした。 隣の線と接触しない工夫もした。 (9) 図-11・12 の引綱配線取出し口が、最も断線に影響を及ぼす箇所だと思い、少しでも緩衝の役に 立つかと思い、引綱配線にビニールテープを数回巻きつけて組み立てた。 図-11 修理前の本体から引綱配線取出しの図 3 図-12 取出し口に緩衝の工夫 ドクターからのアドバイス (1)引綱配線の断線でした。2項(5)でも触れ ましたが、容易に伸び縮みするゴムの被覆 で、中の線自体も弱いものでした。 (2) 今回谷の持っていた強い線に交換してお ります。図-12 のように緩衝の工夫もしてお りますので、以前よりは長持ちすると思います。 (3) それでも、引綱は強く引張ったり、振り回 したり、乱暴な扱い方は、しないほうが良い と思います。大切に可愛がって下さいね。 引渡し日 : 平成 27 年 8 月 22 日 担当ドクター : 谷 春 雄
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