やんばるの沖縄戦 - 沖縄県立博物館・美術館

沖縄県立博物館・美術館 第454回 博物館文化講座 第457回 博物館文化講座 「やんばるの沖縄戦」
戦後 70 年シンポジウム
6/20
入場
(土) 無料
14時∼17時(開場13時半)
2015年
※通常の時間と異なります。
当日先着 200名(予約不要)
スンブクバル
下袋原共同墓地
沖縄県立博物館・美術館 3階講堂
※会場内は冷風が強くあたる場所があります。
上着やひざ掛けをお持ちください。
本シンポジウムでは戦後 70 周年記念事業として「やん
ばるの沖縄戦」をテーマに取り上げます。
日本近代史で沖縄戦についても多数の著書がある
林博史氏をはじめ、やんばるの地域史編集などで牽引
的役割を果たす講師 2 名にご登壇いただきます。後半
では、参加者アンケートを基に講師全員で討議します。
名護小学校隣りの丘に建つ「少年護郷隊之碑」
キーワード:沖縄戦、やんばる、米軍、基地、共同墓地、避難民、護郷隊
Ⅰ.基調講演「やんばるの沖縄戦」
はやし
講師:
ひろ
ふみ
林 博史 氏
(関東学院大学教授)
専攻は現代史、軍隊・戦争論。沖縄県史沖縄戦部会専門委員。
沖縄戦から米軍基地問題、日本の戦争責任など広く研究しながら、
日本がアジア諸国に対して戦争責任を果たすよう取り組んでいる。
沖縄戦の研究は長年の蓄積があるが、
やんばるの沖縄戦には、
十分に目を向けられてこなかった。これまでのイメージで
う ど
は、宇土部隊は逃げ回っているだけで軍紀が乱れ、他方で
ご きょう
遊撃隊(護郷隊)は勇敢に戦ったというものだが、果たし
てそうだろうか。日米双方の史料をつき合わせる中で、や
んばるの沖縄戦の実相を再検証する必要があるだろう。また
米軍は戦争中からやんばるにも膨大な基地建設計画を立て
て建設を始めていた。この問題についても米軍史料を紹介
しながら考えたい。
戦後 70 年記念事業パネル展「やんばるの戦争遺跡」
期間:6/16( 火 ) ∼ 28( 日 ) 場所:当館エントランスホール
主催:沖縄県立博物館・美術館
Ⅱ.調査報告
「戦跡の文化財調査と遺骨収集
スンブクバル
た さと
-下袋原共同墓地-」
かず ひろ
講師:田里
一寿 氏 (宜野座村立博物館)
県教育庁文化課、県立埋蔵文化財センター非常勤職員を経て、平成
14 年より現職。宜野座村の文化財保護や博物館業務などを担当。
スンブクバル
沖縄戦時の宜野座村の状況や過去の遺骨収集を踏まえ、下袋原
共同墓地の調査を通して感じた、戦跡の取り扱いと遺骨収
集との連携について報告する。
ご きょう
「やんばるの少年兵『護郷隊』」
かわ みつ あきら
講師:
川満 彰 氏 (名護市教育委員会)
沖縄大学大学院 沖縄・東アジア地域研究専攻 修了。主な執筆論
文「やんばるへやってきた御真影たち」
、
「やんばるの少年兵『護
郷隊』
−陸軍中野学校と沖縄戦−」
。
沖縄戦で鉄血勤皇隊より半年も早く召集された少年たちが
ご きょう
いる。彼らを秘匿名「護郷隊」という。彼らを召集したのは
陸軍中野学校出身の村上治夫である。沖縄県に潜伏した陸
軍中野学校出身者は総数 42 名。彼らは沖縄戦でどのような
ことを行ったのか、やんばるから見てみる。
Ⅲ.討論
パネリスト: 林 氏 、田里 氏 、川満 氏
あ
ざ
ま
みつる
司会: 安座間 充 氏
(国頭地区文化財行政連絡協議会事務局)
共催:国頭地区文化財行政連絡協議会 〒900-0006 沖縄県那覇市おもろまち3丁目 1 番 1 号 TEL. 098-941-8200
(月曜日が祝日の時は翌平日)、6/29(月)∼ 7/7(火)
【館内消毒】
開館時間:9 時∼ 18 時(金・土は 20 時まで)、6/23
(火・慰霊の日) 休館日:毎週月曜日