1 / 6 平成 27 年第 5 回富加町議会定例会報告 期間 2015 年 9 月 10 日

平成 27 年第 5 回富加町議会定例会報告
期間 2015 年 9 月 10 日~18 日
木村康夫
1.教育委員の任命 決定
熊崎氏の退任により大野博司の任命、経歴、経験等適任と判断し同意。
関連事項ですが、4月1日の改正地方教育行政法の施行での教育委員長が廃止され、新教育長が誕生
しました。議会からは、その流れでの組織替えかとの指摘もありましたが、行政としては、他意はな
いとのことでした。
今回の法改正で教育委員会の長の任命権が町長権限となり教育、行政の壁が低くなりました。
2.先決処分 一般財源 11,000 千円追加 承認
マイナンバー導入によるセキュリティ強化のための措置。
ソフト的なセキュリティ準備が整うまで、取り敢えずマイナンバー関連の端末(パソコン)をインタ
ーネットから外しマイナンバー専用とする為に、パソコン40台を新規購入、国の対応が整うまで、
端末は過剰となる、今後、既存端末老朽化に合わせ、入れ替え対応する。
マイナンバー導入については、システムのセキュリティに政府の遅れを感じる。
また、社会保障番号流失に代表されるような想定外事故の発生が懸念される、
政府の対応遅れが地方自治体の負担になるのは、疑問が残る。今後、国支出の可能性もあるが、財源
が財政調整基であり、先の鬼怒川氾濫復興と重なる為、国支出は微妙な状況。税金に関係する手続き
がマイナンバーを使用して行う多々の案があるようだが、机上でのシステム案が先行し、システムの
煩雑化が予想さる。
庶民の利便性が置き去りになっているように感じる、政府に有効な施策を焦って作っているような
雰囲気を感じられ不安が残る。
3.補正予算 64,615 千円追加(特定財源 16615 一般財源 47964) 承認
一般会計から拠出 47,964 千円のうち人件費に関する補正は組み換えであり必然性があるが、滝田超
誘致整備関係とデイサービスセンター関連の 2 点は、今年度想定外の予算発生として注視します。
1 点目、排水悪化の滝田町有地関連は該当地区の住民移転を実施するものであり、歳入出 6,600 千
円、収支は、ほぼ0。土地交換イメージで決着、長年の懸案事項に終止符が打たれたことは、行政を
評価したい。多少交換に差損感はあるが、今後の排水対策出費を考えれば、許容範囲内であろう。
むしろ最適な結果と思われる。
2 点目、デイサービスセンターの今年度での店じまい費用として 6,500 千円、社協では支えきれず当
初契約から、町が社協に譲歩した結果であり、今後の指定管理制度に悪しき前例を作ったこととなり
納得出来ない部分がある。デイサービスセンターがこのような収束では、事業の独立性面から社協に
指定管理業者を依頼する意味に疑問を感じる。
指定管理として一般民間業者と社協の取り扱いは、契約書自体明らかに差異があり不公平感が残る。
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4.条例の改正 承認
マイナンバー法に関連して、個人情報保護条例改正、細かな部分まで記述の改定がされる、行政が法
律施行に神経質になっている結果である。
マイナンバーカード再発行の手数料を新設。
特別養護老人ホーム設置事業者選定委員の新設に伴う、報酬を設定。
これは、平成 30 年 1 月オープンを目指し、町内に民間企業の誘致を行う計画に対応するためであ
る。
県補助金事業であり、業者選定は町で行う。
民間独自事業なるため、町内在住の入居枠は設定されない模様。
ただ、町内に特養ホームがあることは歓迎すべきであろう、デイサービスセンターも併設される予定
である。
5.決算報告 認定
平成 26 年度決算が全て出揃い、決算説明を視聴。
平成 26 年度予算については、成立に参加していないので、予算超過の有無の確認とします。
一般会計は歳入 27 億 9144 万円、歳出 26 億 8 万円でした。
(詳細は『広報とみか 10 月号』vol502
を参照)
監査報告も問題なしと判断しており、平成 26 年度予算書からの逸脱は認められない。
6.平成 26 年度加茂郡富加町健全化判断比率
監査委員の報告通り、全ての項目で基準以下であり適正な水準と言える。行政にはこの状態の維持を
望む。
項目
基準
実質赤字比率(15.00%) ▲9.99% 黒字
連結実質赤字比率(15.00%)▲23.07% 黒字
実質公債費比率(25.00%)11.7% 正常・・・低い方が良い
将来負担比率(350.0%)▲12.5%
7.平成 26 年度加茂郡富加町資金不足比率
監査委員の報告通り、水道事業会計、特定環境保全公共水道事業特別会計、農業集落排水事業特別会
計とも資金不足はなく適正な状況である。行政にはこの状態の維持を望む。
8.『保険で良い歯科医療の現実を求める意見書』の提出を発案 可決
歯科医療の置かれた現状を政府に伝え、改善を求める意見書の提出を文教厚生常任委員会で審議、意
見書の意義に共感し発案する。
9.その他
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町政のいろんな事業の実績、計画の報告、意見交換です。
(ア) 健康診断受診状況
特定健診、すこやか検診、胃がん検診、大腸がん検診、肺がん検診の受信状況の報告。
受診率は決して高くありません、折角の機会ですから自分の体の状態を把握しましょう。
(イ) 農業委員会法の改定について
農業委員会法、農協法、農地法の一部が改正の報告、特に農業委員会法の改定ポイントは、農業
委員の選出方法です。
1 点目、町長の選任制となり町長の権限が大きくなりました。2 点目、過半が認定農業者となり、
農業委員の選定範囲が狭くなりました。農業委員の固定化が懸念されます。
(ウ) 道の駅に『電気自動車充電設備』整備事業について
事業の進め方で民間力を利用した日本充電インフラ㈱の E-OASYS で効率的な充電サービスを
検討。
初期導入費用は基本的に国の負担で可能であるが、運用費は町対応となる。
この運用の部分を民間企業に委託することにより町の負担を減らすプログラムです、民間企業
は課金収入で設備運用を行い、収益の半分を道の駅に還元します。課金収益は減少しますが、運
営コスト、リスクを考慮すると町にとって安全なプログラムですが、指定管理の例もあり契約通
りに運営されるかは未知数です。
(エ) 町単工事について
申請 2 件、要望 5 件、大山自治体の道路改良は検討調査継続。他の 6 件は、採択の方向です。
予算確保でき次第実施となります。
駅前自治会では滝田 48 号線の舗装補修が要望されています。
(オ) 自治会集会場用地補助金一覧
(カ) 旧滝田住宅跡地関連事業について
試算表 販売収入 96,130 千円 支出 51,122 千円 13 区画、早期に完売が実現すれば利益が
確保できる。長期の販売期間になれば販売経費等がかさみ収支は苦しくなる。町以外の周りの地
域にも分譲地は多く価格的な圧倒的な優位性はないので競合は避けられない、早期販売には、他
との差別化できる魅力的な条件が必須である、費用の掛からない方法の考案を望む。
販売方法も方針を変え、商工会経由から公募に変更し、多々の販売業者に平等な機会を用意する
方向である。
また、この、住宅地の造成と同時進行でこの地区の基幹道路整備が実施されており 55,149 千円
の費用が発生している、この費用が住宅地整備費用とするか、基盤整備とするかは見解の別れる
ところである。毎回の議会でも見解のギャップは継続している。
そして、この分譲地の呼称がないのは不自然なので只今、考案中である。
(キ) 建設工事入札執行状況
6 月~8 月分で 9 件が請負者(落札者)決定、予定に沿って順次発注。
ちなみに、小学校の改修は 9 月~10 月教室完了、11 月より体育館着手となります。
(ク) 今日委員会事務点検・評価報告書
法律に従い、事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価を行い結果を議会に報告する
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ものです。
各項目、優秀な結果でした。
(ケ) マイナンバー制度関係
手順等の説明、資料、確認。10 月ごろから個人宅に届く。
(コ) 国民健康保険特別会計 歳入歳出の状況
平成 22 年から 26 年の歳入歳出状況の報告。
平成 24 年から年度収支が赤字となり、財政調整基金と繰越金の合計は 120 百万円から 44 百万
円と急激な資金枯渇が発生している、安定的に運営する限界を超えたことが確認できる。今年、
保険金の値上げは必然であるが、今後も歳出増加傾向は止まっておらず、以前運営は厳しい状態
が続くと予想される。
医療費の削減のため、被保険者の方にも医療費削減の意識が必要である。
例えば、ジェネリック薬品を積極的に使用する、お医者さんと値引き交渉=無駄な医療をさせな
い・・・。
(サ) 地方人口ビジョン・総合戦略の概要について
平成 27 年度中の策定予定です。
まち、ひと、しごと創成法、地方人口ビジョン、地方版総合戦略について策定します。
また、富加町総合戦略、実行レベルでは、地方創生その他施策となります。
沢山の施策がありますが、今回新たに操業促進補助、定住促進奨励金、結婚支援、すこやか赤ち
ゃん誕生お祝い、入学祝い、一般不妊治療費助成、空き家対策が設定されました。
いろいろ施策があり小生まだ十分に理解できておりません、勉強します。
(シ) 富加町人口ビジョン(案)
今後、減少すると予想される人口を正確に把握し町政の方向性を考える基礎とするための検討
であり、数々の項目で予測、調査を行って検討を重ねていることが理解できた。ただ、この問題
は過去からの継続であり、形を変え検討が重ねられているようでうす。ただ、時間が経過するた
びに、目標値のか下方修正が行われ、人口減少が進んでいると考えざる負えないことは事実であ
ろう。
現在はその程度の理解です。
(ス) 町づくり及び結婚・出産・子育てに関するアンケート報告
総合戦略策定のための、基礎情報としての若者の意識調査である。
いろいろな、項目で集計がおこなわれ、なんとか、若者の意識を把握しようと努力が重ねられて
いる。
集計が終了し、現在分析中である。
10. 一般質問
議員7名全員が質問、全体で 17 件、小生は 3 件を質問しました。
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以下、小生の質問について報告です。
他の議員さんの質問については議会だより、議会映像をご覧ください。
(ア) とみか保育園の増築について
建築費と要員計画について質問をしました。
建築費についての
公共工事における、手続き、登録などの周辺費用、校舎の特殊性が多少理解できたかと思います。
見解は公共事業の妥当との答弁でが、一層の費用削減は望みたいところです。
そして、要員計画については、現状多少の人員に余裕があるようなので、幼児の増加は、望むと
ころのようです。しかし、保育の質、安全の確保には十分に配慮してほしい要望させて頂きまし
た。
(イ) 使われなくなった施設について
一見放置された施設(対象は、双子窯)の管理と、活用方法について実態と意見を述べました。
住民からみて税金の無駄遣いに映るとの趣旨でした。
現状、町の使用されていない施設は双子窯と加治田住宅であり、双方既に老朽化しており撤去の
予定であり、修理して使用は考えていないと答弁でしたが、かなり年月の経過した物件ですので
今回は妥当かと思います。後日、双子窯の周辺は除草され綺麗になっていました、町も多少は、
管理について考えてくれたのかと思いました。
(ウ) とみか駅前夏祭りのについて
とみか駅前夏祭りの町の活性化にとっての位置づけを再確認するとともに、今後の期待感を伺
ったものです、今後のイベント運営組織への、バックボーンとなればと期待した質問でした。
町としても、重要行事と考えており、今後も一層の協力をすると受け取れる答弁であり、満足で
きるものと感じました。今後の運営組織のかたのモチベーション向上になり、祭りが一層盛大に
なることを期待します。また、小生も継続協力したいと思います。
議会報告後記
そろそろ夏も終わりです。今年の夏は、前半猛暑、後半猛雨と農家の方々、泣かせの極端な天候でした。
そして、最後には、台風17,18による茨木の鬼怒川、宮城の吉田川、渋井川の大洪水が起こり、大き
な災害となりました。災害の犠牲になられた皆様にご冥福をお祈りし、被災された皆様に見舞いを申し
上げます。このような大荒れな気候は、気象の素人でも、日本は、どうなったのだと考えてしまいます。
また、政治では、安保法案、マイナンバー導入など、話題には欠きません。
さて、富加町議会は、高浜町、越前町、町内企業の視察研修を行い、見聞を広め、8 月の臨時議会をへて
9 月定例会を完了しました。
臨時会では、2件議案の審議し可決し、定例会では、先決処分、教育委員選出、補正予算、平成 26 年度
決算報告が審議され、数々の論議の結果、全ての議案が可決されました。
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今回は、一般会計、特別会計の決算報告が中心ですから、多くの資料と数字の連続です、決算は総じて健
全な状態といえるでしょう。
・・・聞き手としては、なかなか疲れ、体力がいります。補正予算では、私
は、デイサービスセンター関連に注視し意見を述べさせて頂きました。多少不満の残る結果でしたが、十
分意義はあったと考えています。
その他、いろいろな事業計画、報告等、盛りだくさんな議会でした。
一般質問は17件行われ、過去最多となっており、長時間の質疑応答となりましたが、なかなか聴き応え
のある内容です、全議員が活発に活動されている結果と言えるでしょう。
年末に向け、来年度以降の議論が活発になってくると思います、是非、議会の活発な活動にご期待くださ
い。
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