13.事故防止対策《薬品管理に関すること》 (1)事故事例 ①薬品取り扱いのミス ②不適当な薬品保管:期限切れなど (2)対策 ①薬品取り扱いのミス ②不適当な薬品保管 1)注射薬 a)中止薬など残薬は、薬剤師に処理を委ね、安易に手近に捨ててはいけない。 b)ストックは最小限にし、品質の保持、誤薬、盗難、破損などの事故防止のため、 種類別に適正な保管管理に努める。 c)常備薬品の有効期限や品質のチェックは、薬剤師により定期的に実施されるのが 望ましいが、各部署の救急カ−トなどの薬品は定数管理とし、定期的に点検する。 d)麻薬、劇薬、毒薬、向精神薬の取り扱い保管は、特に厳重に注意する。 2)内服薬 a)与薬時はその都度、薬袋と照合し誤薬、与薬忘れのないシステムにする。 b)退院準備のため、内服薬を患者に渡し自己管理する場合は、患者が理解できるよ うに順を追ってわかりやすく説明する。また、実施できているか確認する。 c)服用中止の指示が出た持参薬は患者や家人に返却するか希望すれば薬剤部に返品 し処分する。 3)常備薬 a)緊急および救急に使用する常備薬品は、必要最小限の種類、数とし日々の点検に 無駄な時間を費やさない。 b)使用後は処方箋で処理し、補充する。 c)定期的に交換し、期限切がないようにする。 4)麻薬・毒薬・向精神薬について a)麻薬・毒薬・向精神薬はそれぞれの保管庫を使用し鍵を施さねばならない。 b)麻薬は患者毎に使用量を正確に記録し、残量を正確に確実に引き継ぐ。 c)麻薬の空アンプルおよび残量は薬剤部に返却する。 d)毒薬指定の筋弛緩薬である、ミオブロック、エスラックスは空アンプルを薬剤部 に返却する。 e)事故が起こらないよう、取り扱い、保管・管理は、手順に従い確実に行う。 5)可燃薬品 a)アルコ−ル、ベンジンなど可燃薬品は、発火しないよう転倒防止の容器に保管する. b)格納庫には『可燃薬品』を明示する.
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