16.事故防止対策《器械・器具に関すること》

16.事故防止対策《器械・器具に関すること》
(1)事故事例
①器具の紛失・破損:手術中の器械のチェック表への記入間違い
手術中ガーゼのカウント間違い
処置の後の抜糸剪などの紛失
器械を落して故障した
眼科用の針の紛失
②器械類操作上の誤り:輸液ポンプの設定間違い
予定量と流量の設定間違い
レスピレーターのチュ−ブ接続の間違い
③不適切な取り扱い: 針刺し事故、レスピレーターなどの電源プラグが抜け落ちる
(2)対策
①器具の紛失・破損
1)複数の人数でかかわる業務は申し送りを確実に行い、確認と声かけを確実に行う。
2)思い込みをしない。
3)使用前後の物品の確認をする。
4)器具類は整理整頓し、使用しやすくしておく。
②機械操作上の誤り
1)新しい機器を使用するときは、正しい使い方の教育を徹底する。
2)機器を使用するときの注意事項を知る。
3)輸液ポンプやシリンジポンプを設定するときは、流量・予定量・微量設定などを声
出し指さし確認する。
4)レスピレーターのチューブに番号をつけ、接続の間違いを防ぐ。
5)勤務交代時ウォーキングカンファレンスにて、両者で作動状況・設定条件などのチ
ェックをベッドサイドで行う。
③不適切な取り扱い
1)採血や注射時に患者に上肢を動かさないように説明をする。
2)注射針にリキャップしない。
3)使用したその場で針捨て専用容器に捨てる。
4)針をベッドに置かない、白衣のポケットに入れない、などの基本的動作を守る。
5)電気器具のプラグが抜けないように固定をしておく。
6)人工呼吸器は、非常用電源(赤色)に接続する。
7)針のキャップや輸液セットのキャップは、ベッドの上に置かない。