18.事故防止対策《救 急》

18.事故防止対策《救
急》
(1)患者とのトラブル防止
①感情的な対応をしない。冷静にかつ丁寧に、その診療行為の必要性を説明する。
②以下の理由で受け入れ拒否をしてはいけない。
1)正当な事由がない場合。
2)満床は、正当な理由にならない(診察は可能であるが、ベッドが空いていない場合
は転送の可能性があることを伝えておく)。
③病状、処置の説明は必ず責任者が行い、説明内容は診療録に記載する。
④交通事故の患者を受け入れる場合、加害者に被害者の病状を聞かれないように配慮す
る。
被害者の家族と加害者を直接合わさないように注意する。
診断書は原則本人以外には渡さない。
(2)危険物・毒物・有毒ガス
①患者以外の人員に危険がないかを確認する。
②危険があると予想される場合には、職員はマスクやガウンを着用し患者を隔離、毒物
の排除などの適当な処置の後に診療にあたる。
(3)死亡患者
①病院到着前死亡の場合は、確かな根拠による身元の確認を行い警察へ通報する。異常
死体の届出を行う。
②病院到着後死亡の場合、一般的な患者死亡は通常の死亡として取り扱う。死因が不審
な時、不明の時は司法解剖、死体検案が必要な場合があるので、警察へ通報する。