15.事故防止対策《検査・処置・治療に関すること》

15.事故防止対策《検査・処置・治療に関すること》
(1)事故事例
①検査・処置が実施できなかった:検査処置を忘れてしまった
検査伝票を渡し忘れた
絶食説明を忘れて検査実施できなくなった
②説明の間違い・説明不足:検査日、時間を間違えて説明
③検体の取り扱いミス・検査方法の間違い。
④患者の取り違え:患者を間違って検査・処置をした。
⑤処置・治療中の障害:ガーゼ・器具のカウントミス。
(2)対策
①検査・処置が実施できなかった
1)検査一覧表で確認する。
2)ウォーキングカンファレンス時に夜勤者と日勤者の複数で確認する。
3)患者に検査があることを説明し、協力を得る。
4)ベッド柵に検査を記入したカ−ドをかける。ただし、ギャッジベッドをあげる場合は
カードをかける位置を考慮する。
5)絶食が必要な検査は、部屋担当看護師が責任を持つが、別の看護師や看護助手など
が配膳することも考慮し、わかりやすいところに絶食札をつけて確実に伝達する。
配膳者も、検査一覧表で絶食の有無を確認する。
6)前日、検査一覧表をプリントアウトしたとき、必ず医師看護指示と照らし合わせて
確認する。
プリントアウト後、検査など追加時、検査一覧表に記載し、看護助手に声かけする。
7)入院時は看護カルテのカレンダーをみて検査指示内容を確認する。
②説明の間違い・説明不足
1)思い込みをせず看護カルテのカレンダー、患者ワークシートで確認する。
2)検査一覧・患者ワークシートなどで確認する。
③検体の取り扱いミス・検査方法の間違い。
1)検査ワークシートと容器を確認する。
2)経験がない検査や処置の介助を行なう場合は、マニュアルで調べるか先輩看護師に
聞く。または、検査科に確認する。
④患者誤認
1)検査一覧・患者ワークシートなどで確認して病室に行く。
2)患者名はフルネ−ムで呼んで、患者に名乗ってもらいネームバンド・ベットネ−ムで
確認する。
3)同姓患者が居る場合は各部署で定めた場所に明示しておき、電話を受けた時は伝言
メモを使用し、氏名・時間・検査名・場所などを聞き、必ず復唱して確認する。
4)医師の口頭による指示は、必ずメモを取り患者名を確認する。
➢医療安全管理マニュアル
伝達エラー防止手順参照
5)申し送りなど口頭で聞いた患者の名前は、必ず復唱し電子カルテ画面で確認する。
6)意識のない患者の名前は、ネームバンドとベッドネ−ムで声を出して確認する。
⑤処置・治療中の障害
1)使用の前後に物品の確認をし、複数で関わったときは医師にも声をかけて確認する。
2)手術後、PTCD、胸腔ドレーンなど、ドレーンチュ−ブを挿入する時は、医師が医師看
護指示に入力する。
3)CV 挿入時ルート交換の曜日は、看護師が医師看護指示に入力する。
4)持続点滴留置針は 96 時間毎に入れ替えるので、必ず看護師が医師看護指示に交換日
を入力する。留置針を入れ替えた際、透明のドレッシング剤に日付を記入し、CV の
場合はフィル
ターに交換した日を記入する。
5)交換日以外に交換したら、次の交換日を入力し直しておく。
包交終了時は実施一覧表をもう1度チェックし、実施入力されていることを確認す
る。
6)処置が中止になった場合、医師看護指示を看護師が削除する.