沖縄高専人第 平成27年 各関 係 機 関 の 長 42 9月 号 9日 殿 沖縄工業高等専門学校長 安 藤 安 則 (公印省略) 教員の公募について(依頼) 拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。 さて,このたび本校では下記のとおり教員公募を行うことになりました。 つきましては,貴機関関係者へご周知くださいますとともに,適任者のご推薦をいただき たく,よろしくお願い申し上げます。 敬具 記 1.職名及び人員 特命教授 2.所属学科 生物資源工学科 3.専門分野 再生医学・医療分野 4.主な仕事内容 5.採用予定日 再生医学、幹細胞学等に関する研究および教育 平成27年10月1日以降の早い時期 6.任 平成28年3月31日まで(但し、平成30年3月まで再任可) 期 7.応募資格 1名 高等専門学校設置基準の教員の資格に拠るほか,次の各項を全てみた す方 (1) 本学の教育理念およびプロジェクト内容を理解し、教育・研究を推 進できる方 (2) 臨床培養士育成に関する高度な専門知識を有し、再生医療認定医も しくは臨床培養士資格を有する方 (3) 再生医学を専門とし、教育研究上の高度な業績、指導力を有する方。 (4) 博士の学位を有し、かつ大学等において教授または准教授としての 教育歴を有する方(もしくは外国におけるこれに準ずる経歴がある 方) ※ 沖縄工業高等専門学校は男女共同参画を推進しており、業績(教 育業績、研究業績、社会的貢献、人物を含む)の評価において同 等と認められる場合には、女性を優先的に採用します。 8.提出書類 (1) 履歴書(様式1)※ (2) 教育研究業績一覧(様式2)※ (3) 主要論文・特許等(5件以内)の別刷(各3部,コピー可) (4) 推薦書(応募者を評価できる方の推薦書,自薦の際は省略可) (5) 高等専門学校における教育,研究及び学生指導に対する抱負 (2,000 字以内) ※様式1及び2は,沖縄工業高等専門学校ホームページからダウン ロードできます。 9.応募締切 10.選考方法 平成27年9月30日(水)午後5時必着 第1次選考:書類選考 第2次選考:面接 ※第2次選考は、第1次選考合格者を対象に実施します。 11.応募書類 提 出 先 〒905-2192 沖縄県名護市字辺野古905番地 沖縄工業高等専門学校総務課人事係 ※封筒に「生物資源工学科 特命教授 応募書類在中」と朱記し,書留 にて郵送のこと。なお,応募書類は原則として返却いたしません。返 却を希望される場合は,返信用封筒を同封してください。 12.問い合せ先 生物資源工学科 TEL 三枝 隆裕 : 0980-55-4204 E-mail : [email protected] 13.本校 URL http://www.okinawa-ct.ac.jp/ (参考) 沖縄高専の教員が携わる授業以外の職務概要 平成16年4月より,全国55(当時、現在は51)の国立高等専門学校は,法人化され て,独立行政法人国立高等専門学校機構として再編され,沖縄工業高等専門学校もその一組 織となりました。本校には,本科(5年)と専攻科(2年)があります。現在,わが国の高 等教育機関には大きな変革の波が押し寄せており,本校も全校あげて改革に向け取り組んで います。また,高専はその教育目標や学生の年齢層(本科:15~20歳,専攻科:20~ 22歳)の幅広さなどから,大学や高等学校とは本質的に異なる点があります。すなわち, 高専の教員は,教育,研究,学校運営,学生の生活指導などすべてをこなさなければなりま せん。以下では,沖縄高専の教員の授業(実験実習等を含む)以外の職務についての認識を 深めていただくために,主な職務の概要を記します。 (1)学級担任 学級担任は,一学級40人程度の学生への勉学や生活指導など,学生生活全般にわたるき め細かな指導を行います。例えば,毎日,朝のショートホームルームや教室清掃の指導を行 い,体育大会や高専祭,校外合宿など各種行事での学生指導,学生の個人面談や保護者との 懇談なども行います。 (2)学校運営のための各種委員会 教務委員会,学生委員会,学生寮委員会をはじめ,各種の委員会があり,教員は委員とし て学校運営に参加します。学級担任との兼務あるいは複数の委員会に所属することもありま す。すべての教員は何らかの委員会に所属し,委員会の業務を分担して行います。例えば, 学生寮委員は寮内の巡回,寮生の日常生活の指導,寮での各種行事・寮生会所属の学生の委 員会活動の指導などの職務があります。 (3)研究 高専の教員には,最先端の教育を行うために研究に対する意欲的な姿勢と研究成果を教育 や地域社会への貢献につなげることが期待されています。 また,独立行政法人 大学評価・学位授与機構による業績審査を5年に1度受けることに なっています。 (4)クラブ顧問 ほぼすべての教員が,クラブ顧問としての日常的な課外活動指導をはじめ,各種コンテス トまたは高専体育大会(地区大会・全国大会)の運営や高体連などの各種大会および練習試 合の引率,合宿時の指導などを行っています。 (5)学生寮の宿日直 本校では,原則として全教職員に学生寮の宿直と日直(日直は土・日・祝日のみ)が割り当 てられています。 (参考)プロジェクト内容 「再生医療の実現に向けた産業技術開発」 再生医療の実現に向けて、臨床応用可能な、脂肪肝細胞等の細胞塊を積層し、臓器等を形成するた めの機器の開発又は既存の機器の改良等及び当該装置に活用するための細胞塊の大量生成技術の開発 を行う。また、沖縄県の地域特性に鑑み、細胞塊を空輸する為のシステム開発を行う。具体的には、 以下の研究開発項目①~③を実施する。 【研究開発項目①】:臨床応用が可能な細胞塊積層による臓器等形成装置の開発 細胞塊利用による構造体の移植再生治療は、懸濁状やシート状のものと比べ、欠損損傷のようなサ イズの大きい治療において有効な手段と考えられる。しかし、臨床用構造体の作製となると、動物実 験に比し10~100倍以上の大きな構造体作製が必要となるがそれを作製・処理できる能力、また 無菌性などの細胞品質を担保できる装置環境等について適切な機器が存在せず、間近に迫った臨床応 用に向け新たな装置開発が必要とされている。 (2×104個/日以上の細胞塊処理能力を有し、且つ無菌性を担保できるヒト臨床用細胞塊製造装置 及びヒト臨床用細胞塊積層装置を開発する。) 【研究開発項目②】 :空輸を前提とした細胞塊、培養器材等の搬送、パッケージング技術および凍結・ 保存技術の開発 研究用細胞は凍結保存状態で搬送される事が一般的であるが、臨床目的での活用は困難である。ま た、臨床用細胞を細胞調整施設から搬出、もしくは搬入する場合には、その細胞品質を担保する必要 がある。細胞塊を凍結する技術は今までになく、故に、生きたまま搬送するには、その搬送方法、形 態及びパッケージングなどを温度や気圧などの輸送環境を考慮しながら、且つ無菌性の担保を行う事 が必須である。特に海を隔てた沖縄の地域特性からも、空輸への対応が必須であり、従来の確立され た技術がない為、臨床用細胞搬送においては新規技術開発が必須である。また、必要時に適切な量の 細胞塊を供給できる技術として、細胞塊の凍結保存等の技術開発も同時に行う必要がある。 (空輸搬送中の細胞塊が最低2日間良い状態で生存し、無菌性が確保される技術の確立と仕組みの構 築を目指す。また、細胞塊のまま備蓄・利用できる凍結・融解技術を開発する。) 【研究開発項目③】 :細胞塊の大量生成技術の開発・評価及び再生実証研究等を用いた臨床用細胞技術 者の育成 治療に必要とされる細胞塊を得るには、一般的に108~1010個程度の細胞が必要となる。その 様な培養技術・処理能力は人手のみでは物理的に不可能な事もあり、何らかの大量培養技術開発が将 来必要となる。治療用品質保持の為にも、無菌性を担保できる装置の利用や無血清培地による大量細 胞培養・細胞塊製造技術開発等の臨床用細胞培養システムの基盤構築が不可欠である。また、それら の新規技術およびシステムを治療目的で運用・遂行し得る細胞技術者等の育成が必須である。 (無血清培地による2×104個の細胞塊作製、および、その臨床用品質を担保できる基盤技術を開発 し、その細胞の性質・品質をゲノム検査や移植実験等を用いて評価・確認する。県内外の医療機関と も連携し、臨床認定培養士育成システムを開発する。)
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