電力使用量「見える化」のための センサネットワーク用フレキシブル電流

独 産業技術総合研究所
担当: National Institute of Advanced Industrial Science and Technology
研究開発項目② 無線通信機能及び自立電源機能を搭載したグリーンセンサ端末の開発
電力使用量「見える化」のための
センサネットワーク用フレキシブル電流センサ
研究のポイント: Point
■ 従来のクランプ型電流センサに比べて、圧倒的に敷設スペースを
低減できる、フィルム型フレキシブル電流センサの開発
背景と目的: Background & Purpose
■ 今後、普及が見込まれるワイヤレスセンサネットワークにおいて、
各センサ・通信ノードへの電力供給が大きなネック
■ 現在の有線電力供給、電池駆動に代えて、周囲環境から電力を
生み出すエナジーハーベスティングデバイスを電力源として
用いる事で、メンテナンスフリーな連続的駆動が可能
■ 一次電流計測時にセンサのコイルに発生する二次電流を自立用
電力源として活用し、無線送信ノードの連続的な駆動を実現
研究の内容: Summary
フィルム型フレキシブル電流センサ
■ 目標値 サイズ20mm×50mmでフレキシブルなフィルム型、
検出効率3V/30A
20 mm
400
■ 安価なフィルム・ペースト材料のみ構成とすることで高スルー
(
プット製造を実現
)
■ 二次電流を活用した、無線送信ノードの自立駆動によるメンテナンス
良好なフレキシブル性
フリー端末を実現
(
50 mm
)
実験及び実証のデータ:DATA
■ 100Aまでの一次電流に対してリニアな出力特性を達成
(
)
(
■ 二次電流による無線送信を達成
)
高スループット製造
開発したフィルム型電流センサ
35
1.6
リニアな出力特性、
1.4
センサとして有効
Capacitor voltage (V)
Output coltage(mV)
30
25
20
15
10
1.2
1
0.8
0.6
0.4
28 s
Output voltage(mV)
5
0.2
0
0
0
20
40
60
Primary current (A)
80
100
100Aまでの貫通電流に対する出力電圧値
16 s
0
10
20
30
40
50
Time (s)
65 A
60
75 A
70
コイルに発生する二次電流のみで無線
信号の送信を達成(電源の必要無し)
80
敷設スペースを
大幅に減少
最小サイズの
従来品
配電盤内の電線への敷設の様子