血友病患者の急性および慢性(持続性)疼痛に対する現行診療の評価

Abstract: R. Klamroth, et al.
No target joints
55
≥1 target joint
45
significance at the 0.05 level, the differences were much
35
larger
than the established MID for these measures, and
thus should be considered clinically meaningful. The
influence of TJs on HRQOL was most apparent among
25
the oldest18 group
of patients.
For 35the
– 24
25 – 34
– 4445+ year45group,
+
Age group
patients with no TJs scored
significantly higher than
those with at least one TJ on all four physical health
Fig. 3. Mean Physical Composite Score by age group and target joint status.
scales
the
physical
measure, with a 9.2Error
barsand
reflect
95%
confidencesummary
interval.
point difference in the PF score, a 7.6-point difference in
the RP score, a 4.8-point difference in the BP score, a
6.9-point
difference
the GH score and
a 9.5-point
,年齢,
解
TJ
SF-36v2inスコアの関係を
MANOVA
s < 0.05 for differences.
析と相関解析で評価した。HA 患者群と健常者群と
Additionally, unlike any of the other age groups,
Mean PCS score
Mean PCS score
55
50
45
40
35
TJ = target joint
Fig. 4. Mean Physical Composite Score for haemophilia A patients by target
joint status in comparison with other groups. Error bars reflect standard
error of the mean. TJ, target joint.
の比較では,HA は HRQOL の身体面に負の影響を
与えるが,精神面には影響しないことが確認された。
の身体面に負の影響を与えており,この影響は若年
HA 患者群と他の慢性疾患患者群との比較では,
HA が HRQOL の身体面へ与える影響は慢性背部痛
患者と比較し高齢患者(45 歳以上)で顕著であった。
より大きく,
糖尿病や慢性関節リウマチと同等であっ
HA 患者は,HRQOL の身体面が低下しているが,
精神面は低下していない。TJ は,HRQOL の身体
たが,HRQOL の精神面へ与える影響はこれら 3 つ
面に負の影響を与えていたが,この影響は若年患者
の慢性疾患より小さかった。TJ の存在は,HRQOL
では小さかった。
Abstract: M. Witkop, et al.
Abstract (Clinical haemophilia)
血友病患者の急性および慢性(持続性)疼痛に対する現行診療の評価
Assessment of acute and persistent pain management in patients with haemophilia
M. Witkop, A. Lambing, E. Kachalsky, G. Divine, D. Rushlow and J. Dinnen
血液凝固異常症患者集団の疼痛に関する報告は非
別するときに使用する言葉を特定する ii)疼痛に対
常に限られており,部分的な情報しか得られていな
して現在使用されている薬理学的および非薬理学的
い。今回我々は,これらのギャップを埋めるべく,
治療戦略を明らかにする iii)疼痛を呈している血友
米国の Region V-East に所在する血友病治療セン
病患者へ実際に治療を提供している医療機関を特定
ターを受診した血液凝固異常症患者を対象に質問票
する iv)SF-36 Health Survey(SF-36)質問票を使
による調査を行った。本研究の目的は次のとおりで
ある ― i)患者が急性疼痛と慢性疼痛を表現・区
用して,これらの患者の生活の質(QOL)を評価す
る。202 例から質問票が返送されたが,本研究では
血友病のみに焦点を当てるため,血友病患者 114 例
Haemophilia (2011), 17, 612–619
©Blackwell Publishing Ltd.
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のデータを分析した。日々の慢性疼痛の平均レベ
Abstract: M. Witkop, et al.
ルは,10 ポイントスケール[0(痛みなし)∼ 10(想
慢性疼痛の 38 %で行われていた。患者は,急性疼
像できる最大レベルの痛み)
]で 5 であった( p <
痛と慢性疼痛を同じ言葉で表現しており,
患者にとっ
0.001)。疼痛を表現する言葉として最も回答頻度の
高かった 3 つの言葉は,急性疼痛と慢性疼痛のい
ずれについても「うずくような痛み(achy)」,「ず
きずきする痛み(throbbing)
」,
「さわった時の痛み
(tender)
」であった。最も多く使用されていた鎮痛
薬は,非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とアセト
て両者の識別が困難であると考えられた。この識別
アミノフェンであった。凝固因子製剤による補充療
者および医療提供者を対象とした教育プログラムが
法は,急性疼痛(患者の表現に基づく)の 79 %,
必要である。
40.00%
Acute
35.00%
Persistent
30.00%
25.00%
20.00%
の欠如は,関節炎に関連すると考えられる慢性疼痛
の治療に,38%が適切とはいえない補充療法を行い,
急性出血に関連すると考えられる疼痛の治療に
21%が補充療法を行っていないという事実にも反映
されている。疼痛に対する診療を改善するため,患
90.00%
80.00%
70.00%
Acute
Persistent
60.00%
50.00%
40.00%
15.00%
10.00%
30.00%
20.00%
5.00%
10.00%
0.00%
0.00%
Fig. 1. Medication Usage by haemophilia Patients. (%), (Acute n = 100),
(Persistent n = 88).
Fig. 2. Treatment Strategies used by haemophilia Patients (%), (Acute &
Persistent = 112).
Abstract: A. A. Sharathkumar, et al.
Abstract (Clinical haemophilia)
血友病患者の心血管疾患(CVD)イベント有病率と危険因子:米国の単一
血友病治療センターの経験
Prevalence and risk factors of cardiovascular disease (CVD) events among patients
with haemophilia: experience of a single haemophilia treatment centre in the United
States (US)
A. A. Sharathkumar, J. M. Soucie, B. Trawinski, A. Greist and A. D. Shapiro
本研究の主目的は,血友病患者における心血管疾
無について調査することである。2004 年 1 月 ∼
患(CVD)イベントの有病率と既知の危険因子の有
2008 年 12 月の 5 年間に,米国の単一血友病治療セ
ンターを受診した 35 歳以上の血友病患者を評価対象
とした。広範なカルテレビューを行い,CVD イベン
Haemophilia (2011), 17, 597–604
©Blackwell Publishing Ltd.
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