Abstract: R. A. Kadir, et al. Abstract 遺伝性出血性疾患患者における経血量および婦人科的問題についての評価 Assessment of menstrual blood loss and gynaecological problems in patients with inherited bleeding disorders R. A. Kadir, D. L. Economides, C. A. Sabin, D. Pollard and C. A. Lee 遺伝性出血性疾患患者における経血量および婦人 0.001），大量出血も有意に多かった（p= 0.001）。し科的問題の評価を行った。フォン・ヴィレブランドかし，月経中の血塊の有無に差は認められなかっ病（vWD）患者 66 例，血友病保因者 30 例，第 XI 因た。遺伝性出血性疾患患者の 47% が，月経過多につ子欠乏症患者20例の計116例の女性を対象に面接をいてホームドクターや婦人科医の診察を受け，36% 行い，婦人科に関連した病歴を聴取した。また，病は内科的治療，27% は 10 例の子宮摘出を含む外科歴を再検討し，経血量を図による血液評価チャート的処置を受けていた。子宮内視鏡検査，子宮内容除（pictorial blood assessment chart：PBAC）を用いて去術を受けた 28 例中 4 例において，術後出血があっ客観的に評価した。その結果を年齢をマッチさせたた。子宮摘出後の出血の合併症が，10 例中 5 例で報対照群（女性 69 例）と比較した。月経過多（PBAC 告された。月経過多は遺伝性出血性疾患，特に vWD 値 > 100）が，vWD 女性患者，血友病保因者，FXI 患者に多く見られる重大な問題である。産婦人科医欠乏症患者のそれぞれ 74%，57%，59% で認められや血液疾患専門医が，月経過多の罹患率が高いこ。たのに対して，対照群では 29% であった（p=0.001）と，利用可能な治療の選択肢についての認識を深めフォン・ヴィレブランド因子活性（vWF：Ac）が 30 ることが，こうした患者に最適な管理を行うために ¡1 IU dL 以下の vWD 患者は，vWF：Ac がそれ以上必要である。適正な術前評価を行うこと，あらゆるの患者と比較して PBAC 値が高かったが，統計学的婦人科関連の処置中に適切な出血管理を行うこと，有意差はなかった。PBAC 値と，第 XI 因子欠乏症患そして副次的ではあるが，地方の血友病センターと者，血友病保因者における各疾患の重症度の間に関協力することが，出血性合併症のリスクを抑えるた連はなかった。対照群と比較して，遺伝性出血性疾めに不可欠である。患の患者において，月経期間は有意に長く（p = Haemophilia (1999), 5, 40–48 © Blackwell Science Ltd. 34 Abstract: R. A. Kadir, et al. Fig. 1. Menstrual scores in carriers of haemophilia A, B, patients with vWD, FXI de®ciency and controls. 35