生存権裁判ニュース No.54 - 生存権裁判を支援する全国連絡会

生存権裁判ニュース
(NO.54)
2015年10月2日
生存権裁判を支援する全国連絡会
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人として生きるために48人が提訴!
神奈川生存権裁判
~「初めてマイクを握りました」原告が堂々と行進前・記者会見・集会で実態告発~
9月24日、神奈川生存権裁判の原告48人が、生活保護基準引
き下げ取消等を求め横浜地裁に提訴しました。
提訴に先立つ集会で、原告を代表し横浜市の加賀武司さん(51)
が、
「初めてマイクを握りました。仕事をしようにも生活保護を抜
け出す仕事はなく、健康で文化的な生活とは程遠い。生活実態を訴
えがんばりたい」と決意表明をしました(写真1)。
原告を先頭に、弁護団、支援者が並び行進した後、代表が訴状提
出のため地裁内に入り、見送る車いすや歩行器の原告、支援者から
「がんばれよ」の声があがりました(写真⒉)。波止場会館に会場を
移し、太田伊早子弁護士に訴状について話をしてもらいました。
その後、決起集会が開かれ、神奈川労連、年金者組合、県社保協、建設労連、自治労連、き
ょうされん、全国連の代表から激励の挨拶をいただき、井上啓弁護士団長はじめ、各弁護士
から裁判への思いが語られました。
参加した原告全員が発言し、相模原市の武田新吾さん(47)は「切り詰めないと生活で
きない実態や引き下げの不当性を48人の原告で訴えていきたい」と語り、各原告から「作
業所の賃金は300円、その上保護費を削られたら暮らせません」
「子どもが2人いる。保護
費が下げられ、遠足や一泊学習に参加させてやれなかった。子どもへの影響はたまらない」
「生活保護にまわす金があったら道路をつく
ると議員に面と向かって言われた。悔しかっ
た」等怒りの告発が続き、
「裁判に勝利しよう」
の思いを会場全体で共有しました。
神生連の役員をして関わってきた世話人の
一人は「生健会に入会し37年、原告の熱い
思いと決意を聞き、僕も今日の日のために活
動を続けてきたのかなと胸が熱くなった」と
語りました。
記者会見にはマスコミ6社が参加し、テレ
ビ神奈川がニュースで報道しました。集会に
は125人が参加、支援する会へ新たな入会
がありました。
(関美惠子事務局長記)
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岐阜で白井記者招いて CPI の学習会 “難しいけど深めていこう”
「生存権アクションぎふ」は 9 月 19 日(土)
、結成後1回目の学習会を開きました。中日
新聞の白井康彦記者を講師に、国が生活保護基準を引き下げる基にした CPI についてパワー
ポイントを使いながら説明をして頂きま
した(写真)。初めて聞く方も多く、数字
が並んでいることもあり、一度で理解す
ることは難しくても今後内容を深めてい
くことが大事 だと感じました。
参加者からは、こんな偽装を国がやっ
たことは許せない、削減した分を返還さ
せるべきだ、国保や介護保険など社会保
障すべてが改悪されている、社会保障を
守る取り組みをもっと多くの人と連携して運動していかなくては、など意見がだされました。
学習会のあとは白井記者を囲んで懇親会を行いました。学習会には名古屋からの参加者を
含めて25人でした。翌日には中日新聞に記事が掲載されました。
(森下満寿美事務局長記)
最高裁アピールの賛同・募金運動を広げよう、山田洋次さんも賛同
5月の全国連絡会第9回総会で最高裁へのアピール賛同・募金運動が提起され、事務局では600
人余のかたにアピールと賛同要請文書を送りました。約85人から賛同と募金が寄せられています。
賛同された方の一部を紹介します(順不同)
。野田正彰さん(作家)、佐々木光さん(音楽評論家)、
元尾良さん(市民運動)
、山本宣さん(俳優)、山田洋次さん(映画監督)。学者も多数います。
全国連絡会がアピール運動にとりくむのは3回目で、今回初めて各地でも取り組むことになりまし
た。長野や大分からは弁護士、団体の代表などから賛同と募金が寄せられています。青森では大学の
先生方にご協力を得ようと計200枚の振込用紙の注文がありました。各地の支援する会に振込用紙
を発送しています。賛同・募金を広げましょう。
25条大集会を成功させ安倍政権を追い詰めよう 各地のとりくみ
【北海道】北海道生活と健康を守る会連合会は、30人の代表を送ろうと100万円募金を展開してい
ます。募金の訴えで「25条集会が安倍政権をさらに追い詰める」と三浦誠一会長(生活保護制度を
良くする会・事務局担当)は呼びかけています。
【青森】青森生存権裁判を支援する会は20人の代表を送ろうと会議で意思統一をしました。老齢加算
の原告2人、生健会、医労連、民医連、県労連、保険医協会から送り出すことにしています。
【新潟】新潟県生連はバスで50人を送り出す目標です。支援する会としの話し合いも行います。「き
ょうされん」から「乗せてほしい」と申し出があり、いっしょに参加します。
【埼玉】生活保護基準引下げ反対埼玉連絡会は、JD(日本障害者協議会)300人、埼玉県生連15
0人、反貧困ネットワークが100人という目標で、計550人の参加を目標にしています。
【静岡】「生存権にかかわる裁判を支援する静岡の会」はマイクロバスで45人参加します。
【北九州】北九州生存権裁判を支える会は八幡から原告2人を含む5人を送り出します。
【大分】生存権裁判を支援する大分の会として弁護士を送りだそうと話しあっています。
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